今日の朝練はSix13さんから目からウロコのアドバイスを頂き、Ryoさんと二人で「ばるほどぉ・・」「いや、こりゃ難しい・・」などといろいろ試しながら走ってみた。確かに、全然違う!さすがにベテランです。アドバイスの端々に試行錯誤の経験が伺える。「あまり教えたくないけど・・」って言ってるけれど、教えてくれちゃってるところにSix13さんの人間味が出てる。もちろん今日教えてくれた事は、たくさん持ってる引き出しの中の一つなんだろうけど、文字通り、「有り難い」ですね。

僕も陸上競技で走ることでは、それなりに引き出しの数は多い自信がある。けれど、やっぱりあまり教えたくないのが本音でもある。僕の場合は、スタート地点がそんなに強い選手じゃなかったから、たくさん工夫した・・と言うよりも強くなるためには研究したり工夫するしかなかった。

その結果、いろんな引き出しができたんだけど、そのノウハウは簡単には教えたくないんですね。指導者として関東選抜合宿や県合宿で選手を指導する場面はたくさんあるんだけれど、言わないこともたくさんある。もちろん高校生には一番大事な基礎をはじめとしてできる限り伝える。けれど、ある程度大人になった大学・社会人にはあまり多くを伝えない。セコイという人も言われるかもしれないけど、自分が死にもの狂いで見つけた尊いものを、簡単に安売りはしたくないんだ・・。そもそもそんなものは真摯に競技に取り組み、わずずかなヒントから創意工夫を繰り返し、自分のものにしていくがホントの競技者としての道だと思う。

もともと強い選手もたくさんいるが、あまり強くなかったけれど、努力してそこに追いついてきた選手もいる。

そんな選手はきっとたくさんの引き出しを持っている。そんな人たちが、自分の持ってるもの全てを後進に伝授していたら、現在よりも記録はもっと向上しているハズだと思う。

先人が歩んだと思われる1歩は、本当はもう一歩先にあったるんだけど、そんなイキサツがあって後進は試行錯誤の結果、先人を超え2歩目が確立される・・。
その後進はホントは3歩を知っているが・・を繰り返して、技術の進歩があるような気もする・・。
2005年9月25日の日記より(自転車朝練集会に参加して)・・