有機・特栽 杉山農場

 環境という言葉があちこちで聞かれるようになっています、目の前に見えることを言うよりも、50年とか100年という時間の中で地球という命を育み、私たちの健康を維持するためには、今何を考え行動すればいいのでしょうか。

Concept



癒しの大地を作るために杉山農場では、以下の図式に沿って物質循環の基本作りを行おうとしています。


すぎやま農場過去5年間(平成23~27年)の取り組みと結果から見える水田農業の生物多様性を応用した低コストで安全性の高いお米の生産技術について。

殺虫剤を使わない事で起きる被害への不安

栽培初期の害虫からの被害はどのように変わるのか。

 今から30年以上前に海外からイネミズゾウムシが日本に上陸し、高速道路や鉄道を中心にして日本中の水田に新しい種が入ってきました、その当時日本国内の水田環境は現在とほぼ同じで天敵と言われる昆虫を含むそのほとんどが瀕死の状況であり、化学農薬である殺虫剤を使わない限り、幼虫による根の食害から稲を守ることは出来ないとされ、被害の多いところから殺虫剤がないと稲作が成り立たないという状況が出来上がってしまいました。
それ以降も、田んぼの生態系は秋の収穫以降春までの間に何とか復活の兆しを見せるのですが、ことごとく春先の殺虫剤散布によって水田内生態系は終末の時を迎え、あとは化学農薬に頼らなければならなくなっていたのです。
 しかし、ここで心配なことは、化学農薬として使われている殺虫剤ですが、水田内に全面使用することを続けることで薬剤耐性をもった新種を誕生させてしまうと言う事実があります。
1度耐性をつけた虫たちは今までの殺虫剤の効果は全くなくなり新たな作用点の殺虫剤開発が急務となります。
世界中の薬剤開発関係者の方たちが新規薬剤を開発していただいていますが、虫たちが耐性をつけるスピードに新規薬剤の開発がなかなか追いつかないという危機的な状況もときどき聞かれます。
そして、一番心配なことは自然界に散布された殺虫剤が目的とする害虫以外にもかなりの影響を与えているのではないかという報告がされていることです。
ヨーロッパでは、一部の薬剤によって引き起こされている可能性のためにその薬剤をとりあえず国内では使わない事でようすを見ましょうという行動が行われようとしています。
科学万能のように見えた殺虫剤という農業技術ですが、私たちの仲間でもある地球上の多くの生き物たちを絶滅の危機に追い込んでいる技術でもあると言わなければなりません。