50歳からの転職と生活設計

退職前の準備

■基調講演 「自分らしく輝く人生を」  作家 渡辺淳一

50代ぐらいからまとめて、いろいろな言い方がありますよね。僕は「プラチナ世代」という言葉がいいんじゃないかなと思って、最近そう言うように主張しているんです。『プラチナスタイル』という本の中で、最初にプラチナ世代の宣言というか憲法をつくったので読み上げてみます。

「我々は、世間体にこだわらず、常に好奇心いっぱいに好きなものを追いかけ、相手と自分を褒めて、おしゃれですてきなワルになることを誓います。」っていうんです。 

「常に好奇心いっぱいに好きなものを追いかける」というのは、プラチナ世代で最も大事なことです。追いかけるものは何でもいい。好きな女でもいいし、好きな男を追いかけてもいい。趣味でも、あるいは、仕事がなくなったら、それにかかわる何かを探し出す。

それから、「相手と自分を褒めて、おしゃれですてきなワルになる。」自分をいつも褒めていないといけません。おれは、すごい、立派だ、何ていい男なんだろうとか、私は、なんてすてきな女なんだろうと思って、うぬぼれる。同時に、相手を褒めないといけません。日本社会では、この褒め言葉が、一番少なくて・・・・・。 

それと、おしゃれになってほしい。60代以上というのは、なぜすばらしい年代かっていうと、もう何を着ていてもいい。ネクタイなんか捨ててもかまわない。どんなひどい格好をしてもだれも何も言わない。ですから、ぜひ明るい派手な格好をすべきです。 

また、ぜひすてきな不良になってほしい。日本人は、年をとればとるほど善良になって、常識的になって、こうるさくなる。その逆に年をとればとるほど不良になればいい。お年寄りが不良になったら、若者の不良は減る(笑)。 

最後に、我々がこの世に生きてきたのは、自分が生きてきた生存証明を残すためです。私はこんな仕事をしたのよとか、こんなことを考えてこうしたのよ、というのは残していきたい。この世に生きてきたということはすばらしいこと。何よりも、人類として生きてきたことを、まず感謝しなきゃいけない。世間体や義理などもあるけれど、それを乗り越えて自分らしい一生を終えるということが、一番の生きがいじゃないかと思います。自分のための一生だということを忘れないようにして、すてきなプラチナ時代を生きてほしいと思います。

〜読売新聞より〜

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