大森山から熊野本宮 平成20年12月6日(土)・7日(日)
(大峰奥駆道 I)
吉野を桜の4月にスタートした大峰奥駆道もいよいよ最終回です。
一度捻挫をした当方としては、怪我だけはしないようにして完歩を目指して慎重に歩きます。
今回も第一日目は観光です、前回通れなかった168号線の「谷瀬のつり橋」に向います、ところが雪です、
つり橋を渡りますが、吹き上げる雪混じりの風に震えあがります。小生も少しは進歩しました、以前ここに
来たときは10m位歩いて引きかえしたのですが、今回は何とか向こう岸に渡れました。雪を避けてバスの中
で昼食です。あとは前回歩いた玉置神社の駐車場へ直行。あの大杉たちをもう一度みて、宮司さんの話を
聞きます、熊野本宮の奥の宮と呼ばれる霊験あらたか神社ですが、冬は訪れる人も少なく宮司さんの言では
「冬は人の住むところではない」とのこと、動物はシカ、イノシシ、タヌキといろいろ来ますと云うことでした。
十津川の宿にはまたまた早く着きます。
翌日は6時半朝食7時15分バススタート、前回下りてきた「玉置の辻」から歩き始めます。
最終回の今回は何かに祝福されているかのような快晴です。
大森山山頂はいくつかのピークを越えてのちにやっと現れます、三角点は大森南山頂にあります。
五大尊岳もまた幾回かの厳しいアップダウンの後でした。
前回参加のとき、次回はあまりアップダウンも激しくなく楽なコースですよの言葉に安心していたのですが、
大峰奥駆道に楽な道はありませんです、皆どこも修行の道です。
熊野川が近くに見えてから七越峯までの長かったこと。もう終わると思ってから第1回の四月からを思い出しながら、
歩きました。あの梅原先生は大峰奥駆道はいいですよ、あそこに行けば「死者に会えるといいますよ」なんて言って
いましたがついに会えませんでした。当たり前ですね。
歩きながら思ったことは、歩くと無心になります、すべてを忘れて奥駆道を歩くことが修行なのでしょう。雑念を持って
歩いていては危ないところが多いです。とにかく無心になれと言われているようです。
また、誰でも人には負けたくないと思っています、でも人は生まれたときから夫々限られたDNAしか持っていません、
今生きているものたちのなか、皆同程度の可能性を持って生きています、ですから皆が皆何でも出来るわけでもなく、
他人に出来て自分に出来ないことは多いです、生きている私たちは夫々持っているそのDNAの中で最善を尽くし、
他人と比べるのではなく、昨日の自分より明日は少しだけでも進歩して行きたいものだと思っています。と云うことで
今後とも「チャレンジ精神」を忘れずに昨日より今日、今日より明日の自分に期待して生きたいと思っています。
以上が大峰奥駈道を歩いて感じたことです。
今日も地下鉄で少しの隙間に座ろうと声をかけましたところ、片方の若者は腰を浮かして寄りましたが、一番幅を占めて
いるコートを着た年配の老人は微動だにしません、逆に座ると肩を張って来ます、会社では社員に偉そうにしているので
しょうが、大したことはありませんね。こんな自分の置かれている立場が判らないような上司、同じ会社にいたなら即刻
辞めて貰いたいものと思いましたね、そのときにはあなたの給料で優秀な若者が2人以上雇えるのにと思いました。
今の社会は老人の再教育も必要と思う次第です。(---小生も反省します)
コース 時間
第一日目
梅田 − 天王寺 − 當麻の家 − 谷瀬のつり橋(昼食) − 玉置神社 − 十津川の宿
7:55 8:05 9:00-15 11:00-11:55 13:10-14:40 15:30
第二日目
十津川の宿 − 玉置の辻 − 尾根道へ − 大森山山頂(1078m) − 大森南峰(1045m) − 五大尊岳(825m)
-
7:15 7:40-50 8:40-50 9:05-10 9:25 10:25-30
金剛多和(昼食)ー 宝匡印塔 − 七越峯 − バス待機場 − 熊野大本宮 − わたらせ温泉 −
11:40-12:00 13:05 14:20-30 14:45 14:50-15:50 15:55-17:00
南田辺IC ー 海南SA −岸和田IC ー 天王寺 − 難波 − 梅田
18:10 18:22-42 20:10-20 20:50 21:00 21:10