いにしえのロマンを求めて           平成30年3月23日(金)





天王寺地区の周回コースです。

大阪・関西歩け歩け協会の「リーダーと歩こう」と云う企画の歩きです。

寺田町の傍の「大道南公園」からのスタートです。

この大道の地名は推古天皇の時代になにわに大道を引くの記述のある

「大道」の名前が地名に残ったものです。

この公園から西の天王寺公園を目指します。

そこから南へ、聖天山公園、阿倍晴明神社、阿倍王子神社、北畠公園、

田辺不動尊へと周回して、桃ヶ池公園で昼食、天王寺駅へ戻るコース

北畠公園には、北畠顕家のお墓があります、たしか顕家は石津川の戦いで

亡くなり、堺の石津川の近くにお墓があったと思いますが、わかりません。

亡くなったのは21歳とのことです。若き武将です。

新しい発見は、阪田寛夫さんの生家跡に詩碑があったことです。

ご存知の「サッちゃんはねーー」の詩碑です。

ところで、ずっと以前から気になっていたことが、最近判りました。

全く別の話です、皆さんは、しっかり覚えていることかも知れません。

大したことではありません、ただ私が忘れてしまっていただけのことです。

60年くらい前の高校生のときの、漢文の授業でした。

詩文の題とその全文がわからなかったのです。

ご存知ですか、「それ天地は、万物の逆旅にして、光陰は----,

而して、浮生夢のごとしーー」、この後は途切れ途切れにしか覚えていません。

これをずっと探しましたが、唐の名詩選には見当たりませんでした。

うろ覚えの文章以外手がかりがないのですから、20年以上は探し続けました。

今頃になって、岩波新書に「中国名文選」なるものを見つけて、分かりました。

李白の「春夜 桃李の園に宴するの序」でした。

今も60年前の漢文の先生の息遣いまで思い出します。以下に全文を

それ天地は、万物の逆旅にして、光陰は百代の過客なり。而して、浮生夢のごとし、

歓をなすこと幾何ぞ、古人 燭をとりて夜遊ぶ、まことにゆえあるなり。

況や陽春われを招くに烟景をもってし、大塊 我に仮するに文章をもってするをや。

桃李の芳園に会して 天倫の楽事を序す。群季の俊秀は皆な恵連たり 

吾人の詠歌は 独り康楽にはづ。幽賞未だ已まず 高談うたたきよし。

けいえんを開きてもって花に座し 羽しょうを飛ばして 月に酔う。 

佳詠あらずんば、何ぞ雅懐をのべん。もし詩ならずんば 罰は金谷の酒斗数によらん。

いいですね、人間かくありたし、ですね。

奥の細道の芭蕉も知っていたのです、さすがですね。

長年の漢文のモヤモヤがやっとふっきれました。

コースには全く関係ない話題でした。


コース      10km    時間

寺田町駅(スタート) - 阿倍野霊園傍 - 聖天山公園 - 松虫塚 - 
   10:10                      11:15-25      11:30   

安倍晴明神社 - 阿倍王子神社 - 北畠公園 - 田辺不動尊 -
   11:35         11:40      11:45-50      12:10  

桃ヶ池公園(昼食) - 阪田寛夫詩碑 - 天王寺駅(ゴール)

  12:20-13:00        13:10         13:30    

 北畠親房公供養塔  咲き初むる サッちゃんはね 

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