とんちの一休さんと                平成30年3月17日(日)
     京田辺の国宝観音さん巡り





ちょこっと関西歴史たび  一休寺ガイドウオーク 一日コースです。

いつものウオーキング協会の歩きとは一寸違ったウオーキングです。

JRふれあいハイキングの一つです、たまにはこのような企画にも参加して

みるのもいいのでは、と思って参加しました。

主催は京田辺市観光協会、共催は京田辺市観光ボランティアガイド協会です。

歩けば思い出します、数年前に来た「棚倉孫(たなくらひこ)神社」にいきなり出遭います。

その時見たのは、野菜、果物で神輿を飾り立てた瑞饋神輿(ずいきみこし)でした。

初めて現物を見たので印象深いものでした。

2年に一度奇数年に行っているようで、今年はガイドも立ち寄りもしません。

手前の天井川の堰堤の道へと左折してしまいました。


住宅街の路地を抜けて一休寺へ向かいます。

一休寺の拝観料は参加費に込みです。

一休寺は1288年大応国師により妙勝寺として創建され、1456年一休禅師が

再興、酬恩庵と名付けました。

方丈の廊下をゆっくり周回して、立派な枯山水の庭を見学します。

いつものウオーキングと違って、時間にゆとりがあるのがいいですね。

宝物殿では、袈裟、笛、書等、一休禅師ゆかりの品を見ました。

一休さんは81歳で大徳寺の住職に、88歳の長寿を全うした方です。

ここから国道22号線(山手幹線)の側道を同志社大学方向へ、上っていきます。

途中京都方向を見ると、愛宕山と比叡山とが一望できます。

酒屋神社です、祭神は「津速魂神(つはやむすびのかみ)と応神天皇とのこと。

創建は年代不明ですが、式内社です。立派な神社でした。

次は観音寺です、大御堂観音寺です。立派な十一面観音像があります。

国宝です。744年良弁僧正が伽藍を増築したときのものです。

国宝の十一面観音像は全国で七体、奈良聖林寺、法華寺、室生寺、京都六波羅蜜寺、

滋賀向源寺、大阪道明寺、それにここ観音寺だそうです。

やさしいお顔に癒されますね。いい観音様でした。

ゆっくり昼食をすませて、出発します。

次は同志社の構内を歩きます、その一角に継体天皇の「筒城宮伝承地」があります。

立派な石碑があります。ただその根拠が、この辺りが都谷と呼ばれていたから、とは

少し薄弱ですね。最近、薪堂ノ後で6世紀初めの須恵器が発見されたそうで、

そちらの方が話題になっています。

最後は「三山木」駅近くの寿宝寺です、ここには「千手観音像」があります。

全国に千手観音像はいくつもありますが、左右に20本ずつが普通で、

片手で25人救うとかで、40×25=1000 の計算です。

実際に千本近くの手を持った千手観音像は3体しかなく、葛井寺の坐像、

奈良の唐招提寺の立像、とここの千手観音立像だけです。うち二つは国宝とのこと。

ガイドもここの仏像が重要文化財で、国宝となっていないのが悔しそうでした。

最後は三山木駅がゴールでした。

初めてのボランティアガイド協会共催のウオーキングでしたが、急所でちゃんと時間を

確保してのコース設定で、20人毎にガイドがついての案内で判り易く説明を頂き良かったです。

楽しいウオーキングの一日でした、本日はありがとうございました。


コース         約10km       時間

京田辺駅(スタート) - 棚倉孫神社 -  一休寺  - 酒屋神社 - 
   9:30           9:40       10:00-11:00  11:45-55  

観音寺(昼食) - 筒城宮跡 -  寿宝寺  - 三山木駅(ゴール)
12:15-13:05    13:20-30     14:10-40       15:05     

 一休寺  酒屋神社  観音寺  十一面観音像

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