北岳 3193m 平成22年7月3日(土)〜5日(月)
念願の北岳です、他の同じツアーが主催者にキャンセルされましたので、ここでの参加となりました。
日本で2番目の高さの山で、キタダケソウに会えるのは今のシーズンだけです。
定刻に梅田からスタートします。いきなり添乗員から厳しい発言です、6本爪以上のアイゼンを持参することの条件に拘わらず、
4本爪しか持参していない人あり、登れません、その方は待機して下さい。登山出来ません、のお達しです。
北海道での事故以来、いろいろと添乗員にも当局から指導もあるようですが、一寸肩に力が入りすぎています。
高圧的な物云いに一寸暗い気持ちになりました。以前にこの関西ツーリストの登山企画に参加して小生あまりよい印象がなかった
ところでの、この仕儀です。今後の参加はどうかなと思いました。
初日は南アルプス市までの移動で終わりです。
二日目朝4時55分宿を乗合タクシーでスタート、登山口を目指します。登山口の広河原まで1時間かかりました。
アイゼンの件はガイドが準備してくれて全員OKとなったのですが、八本歯のコルへのコースは雪崩で通行止めとのこと、
結局コースは白根御池小屋経由のアイゼンの要らないコースとなりました。
いきなり林の中を急登です、飯田から来たガイドはさすがにしっかりしています、40〜50分に一度10分間くらい規則j正しく小休止します。
白根御池小屋から鳳凰三山がよく見えます。ガイド曰く「もっと高度が上がれば見え方も違います、その変化も楽しんで下さい」。
眼前の山から雪渓が何本も下っています。ここから3時間かけてようやく肩の小屋へ。ガスが出てきました。
その後の北岳は、美人の女性のように、もうすぐ頂上かな、と思えばまだ先があります、何度か期待を裏切られて後に、
やっと頂上です。雨が強くなり全く展望が利かずがっかりです、天候は仕方ありません、我慢々々です。
今度はキタダケソウの場所へ、沢山のハクサンイチゲの中に紛れるように咲いています、満開です。
歩き始めて8時間15分後、やっと北岳山荘到着です、なさけないことに小生足が限界近い状況です。
山荘の人の印象深い言葉がありましたので、紹介します。
その方は大工仕事をしていたので、大工さんかと思ったのですが、どうも山荘の管理人でした。
「接客の上手な人、料理の上手な人、パソコンの上手な人、それに自分のように大工仕事もする人、の5人でやっています」とのこと。
各自自分の持分を十分に発揮していると思いました。
山荘での夜は、初めて眠れない一夜になりました。限界にきた足が回復してくれるのか、明日を考えると不安です。
とにかく、「そんなときは横になっているだけで体は休めています、心配することはありません」の言葉を思い出します。
今日も3時起床です、4時朝食、4時30分集合します。体操をして、ご来光を気にしながら登山を開始します。
小生の足以外に大丈夫そうです。またキタダケソウを見て北岳山頂へ、今日は天気が最高にいいです。
北の甲斐駒ガ岳、丈仙岳、槍・穂高の北アルプス連峰、木曽駒ヶ岳の中央アルプス連峰、この南アルプスの南部分間ノ岳・農鳥岳、
富士山、鳳凰三山、八ガ岳連峰と360度きれいによく見えます、昨日と比べると大違いです、この幸運を神に感謝です。
後は昨日の道を引き返します。天気もいいですし、花もきれいです、まるで天国を歩いているようです。
肩の小屋、白根御池小屋、その後樹林の中を登山口の広河原へ。下りは早いです、予定より早く下山できました。
小生の足も何とか持ちました。
ここから今度は西の長野側の伊那へ出て、「仙流荘」でゆっくり風呂を使って、帰路につきました。
結果としては満開のキタダケソウにも会えましたし、360度の展望も楽しめましたし、初日の宿に忘れていた傘も届きました、
添乗員の態度は別にして、満足のいく山行きでした。ありがとうございました。
第一日目(7月3日)
梅田 = 京都竹田 = 大津SA = 養老SA = 辰野SA = 韮崎出口 = 芦安温泉白雲荘
9:00 10:20 10:55-11:10 12:05-45 14:55-15:05 15:50 16:30
第二日目(7月4日)
白雲荘 = 夜叉神ゲート = 広河原登山口 − 白根御池小屋 − 肩の小屋 ー 北岳山頂 − キタダケソウ − 北岳山荘
4:55 5:10-5:30 5:55-6:15 9:15-40 12:40-50 13:40-14:00 14:10-35 15:30