奥穂高岳 平成21年9月19日(土)〜22日(火)(祝)
一度は登らなければと思っていた山です、ただ登る体力があるかが問題です、今回ゆったりスケジュールの企画
を見て、参加することにしました。シルバーウイークと命名された秋の大連休中です。老い先短い当方としては、
何事も参加出来るときが最後のチャンスだと思っています。
事前の天気予報では晴れマークの連休です。
第1日目(21.9.19)
集合時刻梅田へ急ぎます、何と参加者は12名だけ、内女性が9名です、何処の催しも女性の参加者が多いです。
男性はどうしているのでしょうか、家で留守番ですかね。男性もどしどし外へ出ましょうよ。淋しいかぎりです。
小型バスの2名分の席に1名づつです、ガイドを含めて13名のパーティです。
バスは、この連休中のマイカー千円の名神と名古屋圏の渋滞予想地域を避け、西名阪から名阪国道の伊賀上野を
経て亀山から伊勢自動車道、伊勢湾岸道、東海環状自動車道と、混雑しそうなところを全部避けて大きく迂回します。
やっと東海北陸道へ入り、飛騨清見から高山を目指します。
当方昨夜よく眠れていなくてどうも体調が普通ではありません、バスの中寒いはトイレに行きたくなるはです、リュックは
今回に限りいつも持って入るのに、バスのトランクに入れてしまっていて、着るものもありません。
それでも、何とか無事「平湯」に到着、ここからは現地のバスに乗り換えて上高地に着きました。土日祭日マイカー千円の
一方、ここはマイカー規制です、何かへんな感じがします。
ここからが今回の歩きのスタートです。
約2時間で、今日の宿の「徳澤園」に到着します、靴を靴棚へ仕舞おうと見ると40番と14番だけ空いています、
イヤな予感がします、今回の山行き何もなければよいのですが。
宿は立派な宿です、前庭らしき芝生のところはテントの花盛りです。ナイロンザイルの小説「氷壁」の舞台となったところ
です。徳沢ロッジは山小屋ですが、こちらはホテルと云うのもわかります。夕食はステーキです。カロリーオーバーを心配
しながらも、山行きだからと、とにかく食べます。今日は後は寝るだけです。
第1日目(H21.9.19)
梅田 = 上野ドライブイン = ICオアシス = 飛騨高山 = コンビニ =
平湯 = 上高地 ー
7:25 8:40-50 11:10-25 13:35 14:00-10 14:50-15:00 15:00-20
河童橋 − 明神池入口 − 徳澤園
15:30-40 16:20-30 17:20
第2日目(21.9.20)
変な不吉な夢ばかり見ます、体調が本調子でないからでしょうか。
今日も晴れです、とにかく今日は慎重に行動しようと自分に言い聞かせてスタートします、今日は穂高岳山荘までだけです。
本谷橋から涸沢までで、もう息が上がります、どうも調子が出ません。カールの底にある涸沢小屋あたりはテントの花です。
この涸沢小屋で昼食とします。近くにいた一人でコーヒーを沸かしている青年の笑顔に何となく救われた感じがします。
いよいよ難題のザイテングラートです、息を上げながら、慎重に必死について行きます。どうも他の人と手足の長さの違う
せいか、当方には厳しい登りです。穂高岳山荘に着くと明日の奥穂高岳が目の前です。そちらは明日として、予定には
ない「涸沢岳に登りませんか」の声、行きましょう、当方ここへ来ても好奇心だけは衰えていません。登って見ると思った
より楽だったこと、遠くに富士山、浅間山、近くに蝶ヶ岳、常念岳、笠ヶ岳、それに槍ヶ岳、北穂高、前穂高、明日の奥穂
高岳、その先の先日のヘリコプター事故のロバの耳、ジャンダルムまで、良く見えます。
同行の男性は昨夜遅くまで地図を見ていました、さすがです、良く山名を知っています。当方は体調ばかり気にして
地図も満足に見ていません。またまた自分の準備不足に反省しきりです。
さてこの夜が大変でした、ここは山小屋、希望者は全員泊めます、小屋の中はごったがえしています。何でも700名
だったとか。今年の夏にもこれ程にはならなかったとのこと。昨夜は布団一枚に3人だったとか、それよりはましですが
布団一枚に二人です、これが大変です、隣のいびきの激しいこと、これを耳元でやられてはかないません。起きて
ビールを飲みますが、眠れません、一旦止まったいびきは夜半からまた始まります、とうとう朝です。耳センは必需品
です。以前に聞いた話、眠れなかったことを気にする人がいますが、人間横になって体を休ませているだけで大丈夫
です。人間48時間は眠らなくてもどうもありません。とある24時間マラソン選手の話を思い出します。
第2日目(H21.9.20)
徳澤園 − 横尾 − 本谷橋 − (休憩) − (休憩) − 涸沢小屋(昼食) − ザイテングラート取り付き − (休憩) −
7:05 8:05-10 9:15-25 10:05-10 10:40-45 11:10-40 12:40-50 13:40-45
穂高岳山荘 − 涸沢岳頂上 − 穂高岳山荘
14:10-50 15:15-35 15:55
本谷橋 | ||||
テントの花 | 前穂とつり尾根 |
ザイテングラートを下に |
||
穂高岳 | 涸沢岳 | 涸沢から穂高岳山荘 |
蝶ヶ岳と常念岳 |
第3日(H21.9.21)
今日こそは慎重に行動しなければなりません、穂高往復とザイテングラートです、体調不良など言ってはおれません。
足元第一で行動です、ここが一番大事なときと、とにかく慎重に行動します。
奥穂高岳山頂は狭いです、展望は最高です、ヘリコプター事故のロバの耳も見えます。写真を撮るのも順番待ちです。
ザイテングラートからパノラマコースで雪の上を踏んで涸沢ヒュッテで昼食です。
後は徳澤園に戻ります。
第3日(H21.9.21)
穂高岳山荘 − 奥穂高岳山頂 − 穂高岳山荘 − ザイテングラート尾根終わり − 涸沢ヒュッテ(昼食) −
5:55 6:30-55 7:35-8:00 9:00-10 10:20-50
本谷橋 − 横尾 − 徳澤園
12:35-45 13:50-14:10 14:55
第4日目(21.9.22)
お陰で昨夜は爆睡です、少し体調も戻ったようです。今日はここ「徳澤園」から上高地まで歩きます。ついに雨に遇い
ます、途中先日立ち寄らなかった明神池へ、アルコール好きな人は嘉門次小屋で一休みしています。
当方は明神池へ、 明神池の神秘的水面を見ていると太古の自然を思います、人類がこの世に出現する以前から自然は
こうあったようです。バカな人類が色々考えて注釈をつけます。自然はそんな人間のことなど歯牙にもかけていません。
もっと自然に謙虚にならねばならないと思いました。神社に無事に登山を終えたことの御礼をして戻ります。
上高地からの定期バスは乗客の長蛇の列と長い待ち時間が予想されるため、タクシーに乗り合いして平湯へ、
ここで「平湯の森」の風呂の後、バスで大阪へ向かいます。
今回出発が早いので、渋滞に関係なしに帰れると思いきや、関が原で事故渋滞のニュース、高速を一旦下りて再度高速に
入り、予定の8時には梅田着に着きました。
とにかくこの不安な体調の中、無事に奥穂高岳に登れたこと、それに予定外の涸沢岳まで登れたこと、同行の皆様、主催者
ガイドに感謝します。ありがとうございました。
第4日(H21.9.22)
徳澤園 − 明神池 − 河童橋 − 上高地 = 平湯(風呂) = 養老SA
= 米原(一般道へ) = 彦根(高速へ) =
7:15 8:15-40 9:35 9:45-10:00 10:20-11:55 14:45-15:00 16:40
多賀SA = 梅田着
17:55-18:05 20:00