2006/08/28


今日の妄想。





すこし出られないか?

イーグルにそう誘われて、たどり着いた場所は浜辺であった。
泳ぐことを何よりも嫌っているイーグルが、その場所へ強く行きたがったことに
ドミノは驚いていた。しかし泳ぐには時期がズレている。
海は広く、おだやかで揚々とさざ波をたてていた。青緑をしたその肉体から
砂浜へ波が届くたび、ざざーんと快い音がした。海岸の後ろにはゴツゴツとした
岩山がそびえたっていて、周りの木々と共にこの砂浜を覆い隠しているように見える。
浜として歩けるところはドミノの視界に入る程度で終わっているらしく、その先は
すべて岩に塞がれて進めそうに無かった。

砂浜に点在する平たい岩のひとつにイーグルは腰掛けた。あの日と同じ景色が
その視線に広がっていた。まるで昨日のことのように錯覚しそうなほど、海は広大で
変わっていなかった。
数歩遅れてドミノが来ると、イーグルの隣に腰を下ろした。
「きれいなところね。なにか思い出がある場所なの?」
にこやかに話しかけたドミノの顔を見ずに「ああ」と軽く返事をしたあと、イーグルは
「父さんと来た場所だ」と付け加えた。
このゴーグルが形見になったところだ、とは言えなかった。
静まった浜辺に潮騒が響く。


「……どんな思い出だか、聞いてもいい?」
ドミノは、今度は控えめに問いかけた。答えに迷ってイーグルが沈黙する。
「言いたくないならいいの。イーグルのお父さんの話って聞いたことないから、
どんな人なんだろうって、ちょっと思っただけで」
「ここでずっと待っていたんだ。突然の出撃要請があって、待っていろと言われて
ずっとここにいた。それだけだ」
真剣な面持ちでドミノが見つめている。イーグルは、なぜだかドミノの顔を見つめ返す
ことができなかった。目の前の海はおだやかで、逸らすことができないように思われた。
浜に寄せる波が生き物のように動いている。静かな気持ちでそれを見つめると共に、
口を開けば、あの日のことが甦りそうな感覚に脅えつつもあった。
「結局、戻ってこなかった」
かろうじてその言葉だけが口から出ていった。

「ごめん。思い出させちゃって」
辛そうにドミノが言った。
「……いや」
返事が遅れた。イーグルの脳裏にはあの日の父の姿があった。 大きな父の背中、
広い掌、温かい体温、ずっしりとした存在感。

ちょっと行ってくる。それが最後の言葉だった。


海を見つめたままのイーグルの肩に、ドミノが寄りかかってきた。
肩に重さがかかり、その存在感でイーグルは満たされた。海の音が聞こえる。
太陽は少し傾きかけていた。海からの風と日差しが混ざって心地よくあたたかい。
イーグルはちらりとドミノの顔を見た。悲しそうな顔で海をじっと見つめている。
ふいにその姿がたまらなく愛しく感じた。自分の顔を傾けて、頬でそっと触れると
肩にそっと手を伸ば


けたたましい音で二人のポケベルが同時に鳴った。二人は慌てて身体を離して自分の
ポケベルを取り出した。
フン、と息をついてイーグルは呟いた。「ブラックホール軍か」
「そうね。すぐ戻ろう」ドミノが勢いよく立ち上がった。
それは突然の出撃要請であった。






つづく



・・・

イーグル萌え萌えw
駄文ですいません。私の頭の中が整理しきれてないまま文字にちゃったw
これからの展開がボテボテになったらすいません。
たぶん長くはならないと思うんですけど。

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2006/09/02


今日の妄想。つづき。





戦闘開始は夜間になると思われた。

情報部がした報告によれば、ブラックホール軍がさきほどの浜辺を中心に考えて
海と後方の岩山から挟み撃ちを狙っているようだということだった。こちらの首都は
海辺に面している。山を越えるのは困難なように感じるが、そこここに森があることを
思えば、この暗闇を利用した策なのだろう。


作戦会議の結果、山からの敵を相手にすることになったドミノは、隊員たちと共に
出撃の準備をはじめていた。戦車のメンテナンスを手伝いながら作戦の概要を伝え、
歩兵隊の進むコースを指示する。
イーグルはドミノが声をかけるまで、じっと戦車のそばで待っていた。
おおよその事が片付くと、ドミノは難しい顔をしているイーグルの正面に立った。

「やはりオレが山へ行く」ムスッとした顔でイーグルが言った。
「だめ。イーグルは海からの敵を待ち伏せするって決まったでしょう」
即座にドミノが言い返すと、ますます機嫌が悪そうに、イーグルはそっぽを向いた。
イーグルの待機場所は浜辺となっていた。父が戻るのを待っていたあの日のように、
浜辺でひたすら待つことになる。
それが彼にとっては不満なのか不安なのか、傍目には区別がつかなかった。
辛そうだな。
ドミノの目には、そう映っていた。けれど、それを慰めようとすれば、イーグルの高い
自尊心を傷つけて余計に刺激してしまうことだろうこともわかっていた。
「待つのが嫌なの?」
ドミノはストレートに問いかけた。
「……そんなことは言っていない」
「じゃあ私を心配してくれてるの?それとも私だと不安なの?」
「……」
沈黙するイーグルの顔を見て、やはり弱音は吐いてくれないか、と息をつく。
今度は軽やかな声に切り替えて、努めて明るく話しかけた。
「ね、イーグルは私の力を信じてる?」
イーグルは「ああ」と小さく返事を返した。
「じゃあ大丈夫。山の方は私に任せて。ガツーンと、やっちゃうから!」
両手に作った握りこぶしを顔の横に上げて笑う。
明るく振舞うドミノを見て、イーグルは少しだけホッとした気持ちになった。
そうだ、今日はあの時とは違う。オレはもう無力ではないし、待つだけではない。
さっさと海の方を片付けて、ドミノの支援に行けばいい。

表情が和らいでいるのをドミノはすぐに察した。
目線が合うと、二人は口元だけで笑った。
「わかった。ここにいよう。だが、なにかあったらすぐにオレを呼ぶといい」
「うん、ありがと」心からの笑顔でドミノが返した。「じゃあ、ちょっと行ってくるね」
ドミノがそう答えたとき、イーグルの中の時間が止まった。


ちょっと行ってくる。


嫌な予感が胸をよぎった。
父の最後の言葉。ちょっと行ってくる。その言葉を信じて浜辺で待ち続けたあの日。
結局、父は戻ってこなかった。
「ドミノ待っ……!」
弱弱しいその声は、隊員たちの元へ戻るドミノには届いていなかった。背中だけが
視線に入った。兵達の中で、ドミノは笑っていた。
イーグルはしばらく立ち尽くしていた。顔を手で覆って気持ちを落ち着かせる。
オレはもう無力ではない。
どうにかして気持ちを切り替えると、ドミノが戻らないような不安を吹き飛ばすかのように
強く手を握り、そっと背を向けて歩き出した。
オレには任務が待っている。
浜辺で、彼女を待ち続けなければならない。
立ち止まって振り返った。ドミノの姿が遠ざかる。




首都の攻防戦は、激しい展開になった。
敵の数が予想以上に多く、戦艦と護衛艦の動きが海辺で敵を待ち伏せていたイーグルの
部隊を苦しめていた。それは敵の航空部隊をも同時に相手をしているせいであり、また
サクテキで視界が狭められているせいでもあった。
ドミノが作戦をうまく展開しているのか、山からの敵は一向に現れる気配を感じさせない。
それは一見、良い事のように見えたが、ドミノの存在を確かめたいイーグルにとって、
山方向の沈黙は不安材料の一つにしか過ぎなかった。
攻撃が激しさを増す中で、無事を確認する通信も入れられそうにない。
浜辺で待っていた苦い思い出と、ドミノを守りたい気持ちがイーグルをさらに動揺させ、
焦りが余計な失敗を生む。
「くそっ! このサクテキが厄介だな……!」
敵の航空部隊が思わぬ方向から湧いてくる。
ふいに絶望感がイーグルの脳裏をよぎり、同時に腹が立ってきた。
こんなにオレは弱かったのか?
いや、そんなことはない!
イーグルは自分の頬を強く叩いた。周りの兵たちが何事かと注目する。
「これくらいの敵など、たいしたことはない! いくぞ!」
途端に、イーグルの能力が発動した。森に潜んでいた偵察車が動き出し、明かりを広げ
爆撃機や戦闘ヘリ、ロケット砲が2度目の行動をはじめる。対空戦車と軽戦車部隊は
陸上に届く範囲で追い討ちをかけて、敵の数がみるみるうちに減っていく。



「ショーグン! た、大変です!」
その報告は、なんとか攻撃を凌いで事態が好転したときに突然告げられた。
「どうした? また新しい部隊か?」
「い、いえその」
兵士はためらいながらも、しっかりとした口調で話した。
「ドミノショーグンからの通信が途絶えました」






つづく



・・・

わあぁぁぁっボテボテだぁw
こんな文章でほんとすいません。なんかなぁ。まとまってねーなw
次でたぶん終わる……かな?

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2006/09/05


今日の妄想。つづきのつづき。





依然としてドミノの部隊の消息は掴めなかった。

戦況はすっかりイーグルの勝利に傾いていたが、海からの攻撃を防ぐ任務を終える
まではこの場を離れるわけにもいかず、そこで捜索隊の連絡を待つこと以外は何も
できない。
待機場所で通信機と睨み合っていたイーグルは頭を抱え込んだ。
ドミノ。
早く戻って来い!
父を失ったあの日を繰り返しているかのような感覚と、ドミノのために動くことの
できない無力感、そして報告を受けるまでに任務を達成できなかった後悔がますます
イーグルを苦しめた。苛立ちは増すばかりだった。気が焦り、何もすることができない。
潮騒がうっすらと聞こえてくる。しかし、イーグルの耳には届いていなかった。
「くそ!」
激しく叩いた勢いで机の位置がずれた。通信機の前で頭を頭に突っ伏せる。

「ショーグン!」
兵士の一人が、イーグルの背中に向けて叫んだ。「準備が整いました!」
「……準備?」
「ドミノショーグンを探しに行くのでしょう?ここはもう我々だけで凌げます!
どうかお気をつけて!」
「貴様たち」
敬礼する兵士達はみな微笑んでいた。
「……すまん。よし、行くぞ!」
イーグルはすっかりいつものペースを取り戻して、立ち上がった。


「ショーグン! お待ちください! わずかに無線が反応しています!」
部下の一人が通信機のヘッドフォンを差し出した。イーグルはすぐにそれを受け取り、
耳にあてた。確かに、無線が入ろうとしている。
イーグルは通信機にしがみついて、叫んだ。

「ドミノ? ドミノか! 応答しろ!」
「イー……? ……おね……燃料が……」
「燃料? 燃料が切れて、戻れんのか?」
ジジジと嫌な音が混ざり、ドミノの声は途切れ途切れだ。
「森……泥が……戦車」
「すぐに行く、そこで待っていろ!」
イーグルがそう言うと、返事がくる代わりに無線が切れた。
「補給車を用意してくれ。場所は特定できたか? すぐに向かうぞ!」
威勢のいい声が辺りから上がり、兵士達は素早く動き始めた。



深々とした森の中、限られた光でサクテキを行うと、暗い木々の合間からわずかに
ドミノの部隊が放つ光を発見した。足元はぬかるんでいて、今にも泥が輸送車の
キャタピラに食いつき動きを止めてしまいそうな様子だった。気を抜くとあちこちに
隠れている沼に埋もれてしまうだろう。蟻地獄に呑まれていく虫のように。イーグルたちは
慎重に進路を決めながら、ゆっくりと近づいていった。
ようやくそのすべてを視認できるようになると、イーグルはひとり戦車から飛び降り
ドミノの姿を探した。


「イーグル! 来てくれたのね!」
立ち往生する戦車の上からドミノが叫んだ。
二人はお互いの姿を見つけると駆け寄った。ドミノがイーグルの元へたどり着くと、
イーグルは人目もはばからず、強く抱きしめた。
……生きていた!
ドミノという存在感がイーグルを安心させていく。腕の中にいるドミノは、元気に
生きている。
「……あっ、あの。苦しいよ!」
顔中を赤面させながらドミノが言うと、イーグルはすぐに体を離した。「すまん」
ふと顔を上げると、戦車の周りにいた兵士たちの視線が、痛いほどイーグルに突き
刺さっていた。



なぜこういった状況に陥ったのか、補給をする戦車を眺めながらドミノが話し始めた。
「森の中はずっと沼地みたいな状況になってて、どこも思ったように進めなかったの。
何回も遭遇したんだけど、ブラックホール軍もまさか森の中がこんなにぬかるんでる
とは思わなかったみたいで……。お互い、似たようなことになってた。もう戦いなんて
言ってられなかった」
イーグルはずっとドミノの顔を見つめていた。
「でも戻ろうとしても同じような道をずっと来てたし、サクテキもひどかったから、
どこがどう進めるのかわからなくなっちゃて。……ごめんね。役に立てなくて」
心底悲しそうな声でドミノが言う。
「いや。少なくとも挟み撃ちは防ぐことができたんだ。気にすることは無い」
「……ごめんね?」

急にドミノが顔を覗き込んできた。
身体のあちこちについた泥が、嫌でも目に飛び込んでくる。イーグルはその苦労を
労うかのように頭をなでた。
ドミノが再び赤面する。

ちょっと行ってくる。

父は、そう言ってイーグルの頭をなでた。大きな手の感触は今でも覚えている。
離れていった父の背中も、目に焼きついている。
「補給が終わりました! すぐに戻りますか?」
レッドスターの兵士が話しかけてくると、ドミノは慌てて体を離して返答した。
「うん、みんなにそう伝えて。あ、キャタピラの整備も一応しておいて。また泥が
入ったら動けなくなるかもしれない」
くるりとドミノが振り向いて、イーグルに言った。
「戻る準備してくるから、もう少し待っていてくれる?」
「ああ」
嬉しそうに笑顔を見せると、ドミノは兵士の下へ走っていった。
「じゃ、ちょっと行ってくるね!」

走り去るドミノの背中を見ながら、イーグルは考えていた。
……そうか、もうすぐ命日だったな。






・・・


はい!グダグダーw
だからプロットはちゃんと作っておきなさいよ私w
こんな駄文ですいませんでしたほんとに。

しかもただイーグルに萌えただけの文章だし……わあぁぁぁごめんなさーい。
ごめんなさーい。読みづらかったですよね?ほんとすいません。

もうこんな風に、勢いだけで文章を作らないよう猛省します……。

※後日談
そんなわけで、サイトにまとめる際に少し加筆&修正しますた。
読み返すとやっぱり起承転結も文章もグダグダですw
あーあ、やっちまったね私w加筆修正が意味無い感じw
でもまぁホラ、イーグルの話を妄想できて楽しかったですw←結局最後はここ

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