2006/03/14
今日の妄想。
状況は最悪だ。失敗じゃなくて大失敗。勇み足だった行動を後悔するヒマもない。
振り返る余裕も無く、ドミノは足を前に進める。
ざざーん、ざざーんと波の音が遠くで聞こえる。海のにおいがした。木々に囲まれて
その姿を確認することはできないが、どうやら海岸の方まで退却することができたらしい。
海風が肌寒く、ずっと森の中を歩いてきたせいで泥だらけだ。ああ、お風呂に入りたい。
特殊部隊のみんなも疲労感を漂わせている。戦車ですら、土にまみれてキャタピラが汚れ
ボロボロの車体がぜーぜーと息を切っているように見えた。
全員がその場にいることを確認すると、ドミノはひとまず休憩することを告げた。
「みんなごめんね。あそこに首都があるって、すっかり思い込んじゃって」
泣き出したい気持ちを抑えて声を振り絞ったが、思ったより声は小さく出て
想像以上に体が疲れていることに気がついた。「もうじき助けが来てくれるわ、きっと」
特殊部隊長として気を張り詰めたままでいないと弱気になりそうな自分に言い聞かせた。
「すぐに来てくれるから、みんな、もう少し頑張ろう」
細く丸みをおびた身体に、少女のあどけなさを残す隊長が泥だらけになりながら
部隊の者たちを励まそうとする姿がかえって痛々しく見えて、皆ドミノに声をかけた。
「隊長がああ判断されたのも当然ですよ。お気になさらないでください」
「そうですよ。それにまだ我々は諦めてません。きっとどうにかなります」
「頑張りましょう、隊長。アイツに助けられるのはちょっと悔しいですけどね」
普段はドミノを慕う隊員達が疎ましく感じているイーグルの登場を今回ばかりは
期待しないわけにはいかなかった。最悪な状況は一変するだろう。反撃のチャンスだ。
イーグルに会いたい。
特殊部隊長として援軍の到着を期待するよりも、一人の少女としてドミノは
この状況下で心細くなった気持ちの支えとしてイーグルに会えることを期待していた。
ふと空を仰いだ。天気は上々、風が潮の匂いを運ぶ。
イーグルに会いたい。
希望を後押しするかのように通信部からの連絡が入った。
グリーンアースの航空部隊がこちらへ向かってる、とのことだった。
予想通り、航空部隊の到着で戦況は一変した。
空からの攻撃に怯んだ敵はフォーメーションを崩しじりじりと後退していく。
そこをこちらが追撃し追い込んでいく。逃げた先には首都があるはずだ。
山間に逃げていく敵部隊を攻撃しながら、ドミノは敵の行き先に森があるのを見た。
あの森の中に首都が隠れているのだろうか?
雨が降ってきて、視界が悪くなってきた。以前よりも増して身体は土にまみれ汚れていたが
攻める好機を逃しては特殊部隊長の名が泣く。泥まみれの格好でイーグルに会うのは
気が引けるが、そんなことにかまっていられない。上空にいる緑色の爆撃機の音を励みにして
再会する喜びを感じながらドミノは追撃を続けた。
しとしとと降る雨がゆっくりと、だが確実に体を濡らしていく。
突然、敵が後退をピタリと止めた。ドミノが見ていた森の中に留まっているのだ。
大きな森だが、それ以上に規模の大きい山間がそれを包んでいる。
進む道が無いはずはなかった。敵はわざと森から動かないようにしているのだ。
その動きを不振に感じて、しばし様子を窺うことにした。空にいる航空部隊は
天候の悪さからか、森へ近づくのを躊躇しているようだった。戦況が膠着する。
諦めたのか、もうそんなに部隊が残っていないのか、別の狙いがあるのか。
いずれにしろ援軍が来る前に決着をつけなければならない。
イーグルが行かないのならば……とドミノは森へと踏み込んだ。
「みんな! いっくよ!」
さっきのお返しをしてやる。
拍子抜けするぐらい簡単にドミノの部隊は森へと侵入することができた。
雨でぐったりとした木々を横目で見ながら、ふとドミノは考える。
やはり、もう敵は部隊を残していないのかもしれない。だとしたら、なぜ森から出ようと
しないのだろう。さっさと逃げたほうが得策に感じるけれど。
疑問を抱いていたせいか自然と体はゆっくり動き、ぬかるんだ土の感触がよけいに足に響いた。
「隊長! この先に間接砲が並んでいます!」
「間接砲!?」
隊員に言われてその景色を見たドミノはあっけにとられた。
対空ミサイルが森の中にズラっと並べられていた。雨で薄暗くなった木々の間で
不気味なほど静かに、規則正しく整列した対空ミサイルは一種異様な雰囲気をもって
重々しい体を雨に濡らしている。
ふいに飛行機のきぃーんという音が聞こえてハッとした。
待ち伏せだ!
とっさにドミノは隊員たちへ叫んだ。「今すぐ対空ミサイルへ攻撃!!」
このことに気がつかなかった悔しさで胸がいっぱいになる。こちらの部隊を海岸まで
追い込んでおきながら、何もしてこなかったのはこれが目的だったからだ。
ドミノたちの攻撃よりも早く対空ミサイルが動き出した。
ドカーンと大きい音を出してグリーンアースの緑色をした機体が煙を上げて落ちていく。
「イーグルっ!」
次々と撃墜されていく航空部隊を見て、ドミノは悲鳴に近い声で名を呼んだ。
何体も並んだ対空ミサイルは休まずに動き続ける。
敵ははじめから、イーグルを標的にしていたのだ。
ダシに使われた屈辱とイーグルに対する後ろめたさから、ドミノの怒りは頂点に達した。
「このぉ……! 絶対にゆるさないっ!」
ショーグンとしての能力が発動し、事態はあっけなく幕を閉じた。
「イーグルっ!!」
戦いが終わり、全滅に近いほど損害を出したグリーンアースの航空部隊が
集まっている基地へドミノは駆けつけた。申し訳ない気持ちでいっぱいで、イーグルの顔を
見たらまず謝らなくてはと思った。
バラバラになった戦闘ヘリの欠片、翼の折れた戦闘機、黒い煙。こんな状況にも関わらず、
兵士たちの表情は皆柔らかで、満足しているような笑みすら浮かんでいた。
イーグルは私を叱るだろうか。……早くイーグルに会いたい。
ふと心細くなり、イーグルを探す足を早めた。
「ドミノショーグンですね。ご無事でなによりです。」
振り返ると、声をかけてきたグリーンアースの兵士に見覚えがあった。副官だ。
「イーグルはどこにいるんですか?」
「ショーグンはここにはおられません」
思いもよらぬ返答で、一瞬言葉を理解できなかった。
「え?」
「ショーグンはモップショーグンの援軍を指揮しておられます。
私はドミノショーグンのサポートをするように言われて今回の指揮をとりました」
用意していた様々な言葉を飲み込んで、呆然としたドミノから出たのはこの台詞だった。
「……そう」
つづく
・・・
あおっちさんからパクリインスパイヤさせていただきました。
本当に申し訳ないです。すいませんすいませんすいません。
こうなったら潔く腹を斬ります。ズバ。
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2006/03/15
今日の妄想。つづき。
援軍として駆けつけたグリーンアースの航空部隊に、イーグルの姿は無かった。
当然のようにイーグルと会えるものだと思っていたドミノは、用意していた言葉を忘れ
呆然とした様子でイスに座り、イーグルが不在の理由を考えていた。
戦いを終えた兵士たちは責務を果たした安堵感に包まれながら後始末をしている。
今夜、落ち着く場所として用意されたグリーンアース基地内の休息所の一室は、
シンプルなベットと小さい丸テーブルとイスが一脚あるだけのこぢんまりとした
部屋だったが、ずっと森で過ごしていた昨日までのことを考えると体を休めるのに
十分すぎるほど満足なものに思えた。ベットで眠れるなんて久しぶりだ。
小さな窓から外を見ていると、森の静けさにつられて寂しさが増していく。
……どうしてイーグルは来てくれなかったのだろう。
モップさんのところには直に行き、私のところは副官に一任した。
「同じ国の仲間だもんね。モップさんの方を選ぶのが当然か」
悲しい気持ちを紛らわせるように呟いたはずだったが、共通するものがないという
事実を明確にしてしまった気がして、ドミノは余計に切なくなった。
友好国とはいえ、私たちは別々の国のショーグンなのだ。
だから会いたくても簡単に会えることなんてない。
考えれば考えるほど憂鬱な気分になっていく。ため息をつきながら窓からの目線を
森から夜空に変えた。満天の星空だ。
報告のために連絡をとったキャサリンとの会話が頭に響く。
「航空部隊が間に合ってよかったわ。あなたからの通信を聞いてから慌てて
グリーンアースの方に連絡をとったのよ。間に合わないかとヒヤヒヤしたわ」
「……イーグルに頼んだんですか」
「そうよ。急いで行くように頼んだわ。あなたのいる場所はグリーンアース領の近くだし、
適任だと思ったのよ。航空部隊なら移動も早いしね」
でもイーグルはここへは来なかった。
窓ガラスに頭を当てた。ひやりとしたガラスの冷たさが額から沁みこんでくる。
自らも軍の一員として任務をこなすドミノにはイーグルの行動をわからなくもなかった。
「きっと、モップさんの方がこちらよりも切羽詰っている状況だった」
だけど。
だけど、来てくれると信じてた。
ドミノは拳を握り締めて、顔を伏せた。任務だと割り切ることができない自分にも苛立ってくる。
私はグリーンアースの人間じゃないから、仕方がないのだ。
イーグルにとっては同じ国の仲間であるモップやハンナの方が大事なのだ。
自分が今思ったことがひどく幼稚なことに感じて、ドミノは顔を手で覆った。
それは軍に所属する者としては、考えてはいけない馬鹿馬鹿しいことなのだったが、
今のドミノには期待を裏切られた悲しみと再会できなかった切なさから、そんなことを
イーグルに言われたような気がしてならなかった。
滑走路から真っ直ぐに行ったところにある宿泊施設のロビーの玄関で
空から戻ったイーグルをモップが出迎えた。
「やあ。ありがとうイーグル。来てくれて助かったよ」
「ここの基地は防衛上からも重要だ。危機が迫ったと聞けば援護して当然だろう」
戦いを終えた兵士たちがぞろぞろと戻ってくる。その様子を見ていたイーグルが
黙って建物の中へ入ろうとしたところをモップは呼び止めた。
「今すぐ行ってきなよ。ここの後始末はボクがしておくからさ。
副官に任せたままじゃあ、納得できないでしょ」
モップにはレッドスターから応援要請があったことを報告していないはずだった。
「いいのか?」
微笑を浮かべながら、いつもの様子でモップは首を縦に振った。イーグルはフッと軽く笑い
すべて知られていたことを悟ると、一拍置いてから「すまない」と返した。
まだ間に合うだろうか。ドミノは無事でいるのだろうか。
焦る気持ちを抑えてイーグルはまだ出撃できそうなメンバーと機体を選び
援助を待っているであろうドミノの元へ急いだ。
レッドスターからの応援要請を受けたのは、モップのいる基地へ出撃する直前のことだった。
当初はそのまま出撃場所を変更しイーグルがドミノの元へ向かうつもりでいたが
寸前でハンナに止められた。
「待ってイーグル。モップのところへはあなたの航空部隊でないととても行けないわ。
戦車は海の上を走れない。だからレッドスターの援軍は私が出るわ」
「フン。どちらとて同じことだ。山だらけのあの場所で貴様が役にたつとは到底思えん」
「だったら、あなたはモップの方へ行って、援軍は副官に任せなさい。
あっちの方が深刻だしグリーンアースにとっても……」
「わかっている! ……はじめからそのつもりだ」
つい勢いに任せてハンナの口車に乗ってしまった。だがやはり、今回はああするのが
正解だったのだろう。ドミノは、彼女なら、オレが行くまで耐えてくれるはずだ。
イーグルはハンナに怒りの矛先を向けることで苛立ちを誤魔化していた。
自分がドミノの助けへ行けなかった悔しさに、気づかないフリをしていた。
バタバタとせわしない音を出してドミノは走っていた。イーグルが遅れて到着したとの
知らせを聞き慌てて部屋を飛び出してきたのだ。
出迎えるグリーンアースの兵士たちの奥から、歩いてくるイーグルが確かに見えた。
「イーグル! やっぱり来てくれたのね」
ドミノはイーグルと目線が合うと手を振って近づこうとしたが、イーグルは向きを変えて
副官の方に近寄っていった。真っ直ぐ挨拶に来るものだと思っていたドミノは
再び悲しい気持ちに包まれた。つい歩みをゆるめてしまう。天秤にかけるものが
違いすぎるとしても、もう少し相手にしてくれてもいいのに。
会いたい思いがそんな切ない気分に拍車をかける。
「これはどういうことだ。あまりに損害が大きすぎるだろう」
グリーンアースの副官を叱りつけるのを見て、ドミノが慌てて駆け寄った。
「彼を責めないでイーグル。全部私のせいなの」
だが君の部隊も、我々の部隊もこんなにボロボロになっているんだぞ。
と、イーグルは口に出そうとしてやめた。ドミノも共に責めてしまうような気がしたのだ。
ドミノにかける良い言葉が思いつかない。
「ドミノ。君には申し訳ないことをした。
これはオレたちの問題だ。君には関係ないんだ。黙っていてくれ」
疲労の色が隠せないドミノの顔を見て、うまくかばったつもりでいたイーグルは
関係ないという言葉に過剰に反応するドミノのことを理解できていなかった。
やっぱり、イーグルにとって私なんか部外者に過ぎないんだ。
考えていた様々な不安がドミノの中で爆発した。
「何よ! 肝心なときはいなかったくせに! 今さら来て偉そうなこと言わないで!!」
そう言うとその場にいるのが耐え切れず、ドミノは走り去っていった。
突然の出来事にイーグルも何十人の兵士たちもただあっけにとられて立ち尽くしていた。
イーグルの目には涙するドミノの顔が焼きついて離れそうになかった。
つづく
・・・
やべー。仲直りしそうにないぞ。(笑
困った困った。
ドミノのキレオチ多いから、そろそろ別の形も見つけたいなぁ。
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2006/03/16
今日の妄想。つづきのつづき。
「何よ! 肝心なときはいなかったくせに! 今さら来て偉そうなこと言わないで!!」
顔を合わせるなりドミノに言われた言葉と、その怒った顔から涙が流れる様子を思い出す。
痛いところを衝かれたな。
イーグルは片手で顔を覆いながらイスの背に凭れ掛かった。深い深いため息で
つい「はぁぁ」と、か細い声を出してしまった。仕方がなかったと言えばそれまでだが、
ドミノの助けを副官に一任し自分は行くことができなかったもどかしさが
憤りに変わり、今は罪の意識となっている。
基地にある小さな食事場は、夕食にありつけたことを喜ぶ兵士たちが
賑やかに食事を終えて去っていった余韻を残し、皿の後片付けをする
カチャカチャという音がどことなく部屋全体に哀愁を漂わせていた。
イーグルに用意された夕食は全く手をつけられていない。
両手を頭の後ろに回して天井を見上げた。部屋の隅の一角で兵士たちから
隠れるように席についていたイーグルの真上には、古い建物がよけいに汚れて見える
コンクリートの黒いシミが目立っていた。
あのときドミノが走り去った後、副官は「我々はショーグンと同じ気持ちです。
申し訳ありませんでした」と言った。半ば放心状態でいたイーグルはただ
「すまない」と一言を返しただけだった。驚きのあまり、副官を再び叱ることも
ドミノを追いかけることもできなかった。
オレの判断は正しかったのか?
作戦の成功という結果だけ見れば正しかったといえる。けれどもオレの判断で
彼女を傷つけていたのではないか。
「肝心なときはいなかったくせに」
彼女はオレを待っていたのだ。だがオレは行かなかった。行けなかった。
行けなかった、と頭の中で繰り返したまま、ドミノを泣かせてしまった罪に対して
どう償ったらいいのか答えが出せない。イーグルは途方にくれていた。
なんにせよ、もう一度ドミノと話をしなければならない。
席を立って食事場を出た。とにかく行動を起こすことで、後ろめたさと苛立ちを
抑えたかった。
サイテーだ。サイテーのサイアクだ。
涙がとめどなく溢れてくる。何に対しての涙だろう。寂しい自分が哀れなのか、
惨めなのか。悲しくて悲しくて息が切れるほど泣いている。
部屋のベットから、しばらくは起き上がれそうに無かった。体ごと倒れこんで
シーツを掴み嗚咽を外に漏らさないように声を我慢する。
カッとなってイーグルに酷いことを言ってしまった。
せっかく会えたのに、来てくれたのに、酷いことを言ってしまった。サイテーのサイアクだ。
けれど、あんなによそよそしい態度をとらなくてもいいじゃない。
「君には関係ない」だって。どうせ私は、同じ国の仲間とは違うわよ。
大粒の涙が出てくる。
夕食を終えた兵士たちが騒がしく廊下を歩く声を聞いて、ベットに突っ伏したままでいた
ドミノはようやく体を持ち上げた。楽しそうに笑う外の声が別世界のようだった。
だらんと背中を壁に寄りかからせ足を真っ直ぐに伸ばした。泣き疲れたせいか、頭が
ぼーっとしている。時間が経つにつれて、平静を取り戻してきていた。
バカだ、私。イーグルが来なかったのは仕方がないことだった。
ショーグンだもの、他の国の応援よりも自分の国を守ることを優先して当然じゃない。
こんなつまらないことで妬いてどうするの。
ふいにお腹が鳴った。何も食べていないことに気づき、ベットから下りて鏡を見た。
目はそんなに腫れていないようだ。赤くジンとした目の感覚を手でこすって紛らわし、
もう一度鏡で自分の顔を確認するとそっとドアを開け部屋から出た。
とにかく何かを食べて落ち着いてから、もう一度イーグルと話をしよう。
食事場にはほとんど人が残っていなかった。ドミノは後片付けをしている兵士に
今から夕食を食べてもいいか聞こうと近づいて、部屋の隅のテーブルでぽつんと
残っている食器に気がついた。全く手をつけられた様子がない。
そばにいる兵士に聞くとイーグルが残したものだと言った。そうか、イーグルも
まだご飯を食べていないのか。
片付けようかと悩む兵士に声をかけた。
「もう少しだけ残しておいて。後でイーグルが私と食べることになるかもしれないから」
ノックをしても返事がない。
ドミノがいるはずの部屋の扉は開く気配がなく、イーグルは再び息を落とした。
行き場を失って暗い気分になる。
「イーグル」
横からの声に驚いて顔を向けると、ドミノがそばに立っていた。
「あの」
お互いに話しかけようとした瞬間「ショーグン!」と大きく叫び乱暴な足音をたてて
廊下の奥からレッドスターの兵士が走ってきた。よほど慌ててきたのか、息も絶え絶えだ。
「て、て、敵襲です!」
「なんですって?」
「どうしましょうか?」
隣にいたイーグルが割って入る。「もちろん出撃だ」ドミノはそれにうなずいて
出撃の準備を知らせるように言った。敬礼をすると再びバタバタと兵士は走って
その場から遠ざかっていった。ドミノがイーグルへ顔を向けた。
「あの、たぶんイーグルの航空部隊を警戒して、対空兵器がたくさん出てくると思うの。
ずっとそうだったのよ。ここは私が先導するからイーグルは追撃に専念してもらえる?」
にやりと含み笑いをしながらイーグルが答える。
「いやそれにはおよばん。オレのことは気にしないでキミは戦えばいい」
すたすたと先に歩き出した背中を見て、ドミノが微笑しながら追いかけると
イーグルが突然止まり、振り返った。
「すまなかった。ドミノ。オレはもう君のそばから離れはしない」
ほんの一瞬だけ驚きから呆然とした後、ふふっと笑い声を上げてドミノは
「そんなことしたら、ちゃんと任務がこなせなくなっちゃうよ」と言った。
そして「でもありがとう。言ってくれて嬉しい」と続けると顔を赤らめて
出撃の準備をするべくイーグルの手を引いて歩き出した。
・・・
ら、ら、らぶらぶじゃーん!!
(*´Д`)ハァハァ
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