2005/09/12


今日の妄想。



真っ赤なカクテルから放たれる光の屈折を、ただ静かに眺めていた。
光のままにテーブルを指でなぞる。
去った男の背中が、浮かんでは消えていく。

一口、ごくん。
口に含んだカクテルの味をじっくりと楽しむ。
空しいような、寂しさのような言いようの無い感情を持て余していた。
この私がたった一人の男に囚われている。
それは人生において、はじめてのことだった。
このキャンドルともあろうものが。男を思い出すなんて。


恋愛というものはいくつか経験した覚えがある。
けれどもその夢から覚める度に愛などというくだらないものに縛られた男を
つまらないものだと感じ、いつしか敬遠するようになっていた。

その私が今、一人の男の背中を忘れられないでいる。


崩れゆく建物の中で、目を合わせた。
それは獲物から興味を無くした獣のような冷たい視線で、この美しい私を
侮蔑するような態度だった。
そうされてはじめて、私はホークという男にはじめて興味を持った。
今まで、私にそんな目線を送る男はいなかったのだ。

ひとつ間を置いて、ホークは私に背を向けて去っていった。
男を追いかけるなど、くだらない行為はしない。
私はただその背中を眺めていた。

あの背中を、あの眼を、従わせてみたらどんなに快感だろう。


そうか、それであの男のことを考えているんだわ。
カクテルをもう一度口に含む。
ごくん。

紅い光を失ったグラスのなんと空しいこと。
あの男にそんな気持ちを味あわせてやれたら、どんなに楽しいだろう。
笑いがこみ上げてきた。

一人の男の背中を忘れられないでいる。

新しい目標を見つけたのだ。
私はもう一度同じカクテルを注文した。
あの男の、ひとときの成功に乾杯しよう。

私に新しい快感を教えてくれた男に。





・・・

駄文でごめんなさい。
チャットでキャンドルの話が出たのでこんなものを。
私はこんな妄想してますよん。
キャンドルかわいーよ、キャンドル。

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