お水の花道




大学にもさっぱり行かず、ホスト道を突き進んでいた頃

前回の893乱闘事件による心の傷も治りきれていないある日
いつも車で市外から通勤していた私のよきしもべ(笑)
そんな彼に毎日の様に迎えに来てもらい、出勤していました

そんなある日の出来事です。

一方通行の狭い商店街の中の道を走っていたら
いきなり私達の右側に車が
並走してきた Σ(・ω・ノ)ノ
オイオイ、危ねぇだろ!?

って、よくよく観たら
ベンツじゃねぇ〜か Σ(・ω・ノ)ノ

スモークが貼っており、中の様子はサッパリ見えない
と、そこで少し斜めに、私達の車に追い被さる様に停車 Σ( ̄▽ ̄;|||
ぶつかる!? 慌てて急ブレーキをかける後輩 Σ(□`;)


ベンツの運転席の窓が開く・・・





ヤクザだ
 

 
 
Σ(□`;)アゥΣ(   ;)アゥΣ(;´□)アゥΣ(;´□`;)アゥ


またっすか!? またヤクザに絡まれるのですか?
何で、毎度x2 私はこんな目に遭うんだよ(泣)

赤いスーツの私と青いスーツの後輩・・・水商売とふんでベンツは追いかけてきたらしい
そして、ベンツのヤクザが私達に尋ねてきた・・・


『おい、K組の事務所はドコにあるんか?』
K組・・・私の店がお金を納めている、この辺を縄張りとしている組

『それと、紺色のクラウンに乗っている奴の名前は何だ?』
持ち主・・・よく私の店に飲みに来る、K組の幹部

『K組に○○っているだろ? どんな奴だ?』
○○・・・上記クラウンの持ち主にしてK組の幹部


クラウンの色や特徴を知っているのに、持ち主は分かっていない
その持ち主とも知らずに○○さんの存在を知っており、詳細を知りたがっている
そして、その方の所属するK組の事務所所在地は知らない様子・・・


明らかに他の組織に属してるはずだ! 同じ組織内のヤクザなら知らないはずは無い
だってK組って、それだけ大きくて危険で有名な存在ですもん o(〃'▽'〃)oあははっ♪

って事は、
敵対組織!? Σ(・ω・ノ)ノ
喧嘩の前に情報収集ですか!?
しかも、その情報源にされそうになってる私 (〃゚д゚;A アセアセ…

オイオイ、いらん事を平気でバラしてたって事がK組にバレたら
私が後で、K組から怒られるんじゃないのか!? ヒイイイィィ(゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)ヒイイイィィ
つうかボコボコにされちゃうわ・・・il||li _| ̄|○ il||li


何一つ、このオッさんには話したくない

けど、ベンツの運転席から顔を乗り出しているヤクザの顔が
恐過ぎる (〃゚д゚;A アセアセ…
とてもじゃないが、断れる感じがしない
顔を観てるだけで、震えてきそうなくらいに、マジで恐い顔をしている(泣)

と、余りの恐さでモジモジ&ウジウジしていたら、後方から叫び声が・・・

『オラァ〜、貴様らどこの組のもんじゃぁ!?』
『殺すぞぉ〜、おぅ!』
『どこに喧嘩売っとんじゃぁ、ゴラァ〜〜〜!』etc...

K組の皆さんが、数十人・・・怒鳴りながら走ってきている 才オォ( ・Д・ )ォオ才
皆さん、ゴルファーでも野球選手でもないのに、その手にはバットやアイアンを握っている(笑)
皆、すっごい恐い顔で出動しています (〃゚д゚;A アセアセ…

つうのもさ、このベンツに緊急停車をさせられ尋問されている場所って言うのが
K組事務所の、ほぼ目の前なんですわ ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ アヒャヒャヒャ

しかも例のクラウンも事務所前に停車中(なぜベンツ2人は気付かない?w)

ベンツは、クラウンにも組事務所の看板にも気付かず、私達を追いかけてたんですね
んで、事務所に聞こえる大声で、組や○○さんの名前を話すもんだから
それがK組の組員に聞こえたらしく、緊急出動となったらしいですわ(笑)


手を伸ばせば届く距離
そんな目の前でベンツの運転手がアイアンで頭を殴られている ヒイイイィィ(゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)ヒイイイィィ


K組員から
 『お前ら、どこの店だ?』 『何を話したんだ?』 『何を聞かれてたんだ?』etc
と、今度はK組員から軽い尋問を受けるのですが、その間もずっと
目の前でベンツのヤクザ2人がバットやアイアンで殴られている i~ (-人-) 合掌


ホラー映画を観ている気分だ
目の前で白目をむき、頭からおびただしい血を流しグッタリしている i~ (-人-) 合掌

たまたま巻き込まれた憐れなホストと分かってもらえたらしく
K組員から『もう、行っていいぞ』と解放される
頭を下げ、逃げるように車を走らせお店に出勤

何て恐い思いをしてるんだ私って o(〃'▽'〃)oあははっ♪

出勤して、店長に事情を説明
それを聞いた店長は『どうなったか観に行こう』って興味を持ちやがった Σ(・ω・ノ)ノ
仕方ないが、あの惨劇の場所に店長と2人で行く羽目となった私 il||li _| ̄|○ il||li コエーヨ

さすがに野次馬がウジャウジャ集まっている (〃゚д゚;A アセアセ…
しかし、なぜか警察が誰も来ていない・・・!?
人ごみを掻き分け、野次馬集団の先頭に立った瞬間、私は見るべきじゃないものを観てしまった







ベンツの運転手がドアに寄りかかる様に

顔面を血まみれで動かない
 
ヒイイイィィ(゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)ヒイイイィィ


さっきまで新車同然だったベンツが、見るも無残に廃車状態となっている
そして、さっきまで元気に私に尋問をしていたヤクザの1人(運転手)が
ピクリとも動かない 〜〜〜〜〜(ノ≧ロ)ノぎゃぁぁぁぁぁ

そして、そのベンツに1人のデカい男が近付いてくる
K組の人だ・・・

死んでいる!?かも知れない運転手を蹴り飛ばして、助手席に追いやる
そして粉々になったフロントガラスを更に蹴破り、視界を確保
廃車寸前となったベンツを運転して、そのまま
消えました・・・


あの運転手は生きていたのだろうか?
助手席にいた、もう1人の恐い顔をしたヤクザは?
一体どこに連れて行かれたのだ!?

疑問は多々あったが、○○さんが後日飲みに来た時であっても
怖いので聞けなかった o(〃'▽'〃)oあははっ♪

ただ、1つ大きな疑問が・・・



何で
警察
 
来てなかったんだ!?



この業界も大変なんです


=目次=