副支社長Eさん
Part1ボス昇格当時の事件簿



各支店のTOPである支店長、その支店長を統括するボス、そしてボスを統括する大ボス
彼等の更に上に君臨する役職が支社内No.2の地位:副支社長だ

彼が面倒を見る大ボス・ボス・支店長・平社員は、かなりの数となり
全員と顔を合わせる前に飛ばされたりするので、非常に顔を合わせにくい役職である・・・Σ(・ω・ノ)ノ


支社単位で行われる社員研修等では、支社長や大ボスが降臨する為、その間 副支社長は
現場の統括に躍起になっており、支社で起きた問題は副支社長の責任、支社で打ち立てた偉業は支社長の手柄となる

つまり、非常に不安定な位置にいるのが副支社長なのだ(〃゚д゚;A アセアセ…

そんな福支社長のEさんが、まだ支店長の位にいたときの話である
彼に入った1本の電話・・・

相手は、本社の偉い人!
Eさんは、事前に大ボスから内定を貰っていた
つまり、この電話の内容は既に把握していた事なのである

電話の内容は
『栄転』・・・他県ではあるが、ボスの位に昇格を知らせる人事通告の電話であった

出世に喜ぶEさん、共に働き共に涙した支店の部下たちも喜ぶ
その日は、部下を引き連れ飲みに出て行きました

支店長Eさんの歓送会。数年間、共に戦い抜いた社員と食・酒を交わし、最後の別れを惜しんだ・・・

 
翌日、他県とは言え『辞令』を貰えば即座に転勤する事が我が社の慣例
数日分の着替えだけを手に、Eさんは新天地へと旅立った
新しく赴任した支店に着き、本社に到着の報告を入れるEさん

悲劇は、この電話から始まった
(〃゚д゚;A アセアセ…


TOPで紹介している通り、女性は貸付、男性は取立にて過酷なノルマを課せられている
『不可能』とも言える地獄のノルマである・・・Σ(□`;)アゥΣ(   ;)アゥΣ(;´□)アゥΣ(;´□`;)アゥ
そんな苦しい時代を経て、それを乗り越えた者だけが出世できる
『支店長』という立場に上がれるわけだが、地獄はココで一気に加速する(〃゚д゚;A アセアセ…


支店長になると、貸付・取立の両方の責任を負う羽目となるΣ( ̄▽ ̄;|||
平社員であれば性別次第で、どちらか片方のみであった責任が、支店長ともなるとそうはいかない!

地獄のノルマが倍になると、受ける苦痛は倍どころではない(〃゚д゚;A アセアセ…
胃に穴の孔いた支店長など、日本全国どこにでもいる
それほどの地獄を乗り越えて、はじめてボスになれるのだ


ボスの地獄、それは数店舗から数十店舗の貸付・取立のノルマの責任を負う事
仮に10店舗を統括するボスになったとしよう・・・
1〜9店舗は完全クリアであっても、最後の10店舗目が未達成の場合、机に頭を擦りつける様に謝り叫ばなければならない
支店長時代の数十倍以上の責任を負うと同時に、数百倍の地獄を体験するのがボスである(〃゚д゚;A アセアセ…


果たして、支店長からボスへの昇格は

喜ばしいものなのだろうか!?



とは言え、今までの数年間の支店長としての実績を認められ遂にボスとなったEさん
本社に入れた着任報告の電話

ここで、本来であれば支社長を統括する本社のムチャクチャ偉い人が電話に出て
『頑張れよ』って感じで簡単に話をして終わる予定なんです

しかし、今回は違った・・・(・・?) エッ


Eさん 只今、ボス支店に到着致しました(←勿論、上長との電話なので聞き取れない程の大声)
本社 おう、Eか。話は聞いているぞ。せっかくボスに上げて何なんだがな・・・
Eさん ボスとなった以上、コレまで以上に粉骨砕身頑張っていきます!(←叫んでいるかの如くの大声)
本社 うんうん、お前の気持ちはよく判る。ただな・・・
Eさん 私の責任に掛けて、このエリアの全店達成を誓います(←店外にも聞こえてきそうな大声)
本社 非常に言い難い事なんだが・・・
Eさん 頑張ります(←受話器に唾が飛ぶ勢いで大声)




ここで、本社の偉い人は、何かを伝えたいが言葉に詰まっている

ボスに出世し不安を感じている・・・そんな態度を微塵も出さないように
必死に自分をアピールするEさん。弱音なんて吐いてられないのだ!
ここで、本社の人は話を切り出した・・・



本社『お前の昇格なんだが、
白紙になってしまったんだ・・・』 (・・?) エッ

E 『はい、白紙になったつもりで身を粉にして働く所存であります』(←まだ理解していない


本社『つもりとかじゃなくてさ、お前の昇格はナシなんだよ』 Σ(・ω・ノ)ノ


E 『(・・?) エッ』(←
ココで、アレ!?っと思う


本社『悪いな、せっかくボスにしたんだけどよ、
別な奴を昇格させるから今回はナシな

E 『工エエェ工エエェ(゚Д゚(゚Д゚)゚Д゚)ェエエ工ェエエ工』(←
素で大声になるEさん

本社『まぁ、そうゆう訳なんで、今から前の支店に戻ってくれるか』(←勿論、反省・申し訳ない等の気持ちはない)
E 『いや・・・その・・・ えっ、どうゆう事で!?』(←
戸惑うのも無理はない・・・

本社『飲み込みの悪い奴だな、
お前の出世は取消しなんだよ。さっさと前の支店に帰れよ!
(ぎゃ・・・逆切れですか!?)

と、ここで電話は切られてしまった(〃゚д゚;A アセアセ…



社員として、地獄の取立ノルマに追われる日々。その甲斐あって支店長へと出世
地獄は激増し、気が狂いそうになる毎日を送り続けた支店長時代
苦労を共にした部下たちに温かく送り出され、ボスとしての意気込みと共に新たな扉を開けたEさん

ボスとしての世界へ、扉を開けた その瞬間に
本社の偉い人は、無情にも その扉を閉めやがったのだ(〃゚д゚;A アセアセ…


とんぼ帰りで、元の支店へと戻るEさん。

出世と共にいなくなった筈のEさんが帰ってきたので呆然とする社員たち

(・・?) エッ 何で店長がココにいるの?

社員たちは不思議に思ったでしょうo(〃'▽'〃)oあははっ♪


支店長時代の上司、ボス・大ボス・副支社長・支社長らの推薦を元に本社で昇格を決め
辞令を発し、本人は翌日から即勤務しなければならない
そのため、前任者との引継ぎなど全くないのだ(〃゚д゚;A アセアセ…
前任者も、その立場から栄転だろうが降格だろうが、お構いなしで翌日即出勤である
互いに顔を合わす事はない・・・


Eさんが新しく向かったボスの根城である支店に、
前任のボスはいない
Eさんが後にした支店では、
新しい支店長が赴任しているΣ(・ω・ノ)ノ

前職@金融では珍しい、
新旧の支店長が揃ったのだ
ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ アヒャヒャヒャ

つうか、Eさんの立場は!? どうすんの?って感じです(σ・∀・)σYO!!
社員も古い店長と新しい店長の2人を抱えて戸惑ってるし・・・


後日、Eさんがなるはずだったボスに新しく就任した人の支店が支店長不在って形になり
どっちか忘れましたが転勤したそうです・・・(〃゚д゚;A アセアセ…


ボスと言う位に出世した翌日に
白紙撤回を受けてしまったEさんの波乱万丈ぶり
彼の悲劇は、その後も続いていったのです・・・

一部上場の大企業であっても、前職@金融の昇格・降格は凄まじいものでした(〃゚д゚;A アセアセ…

出世をすればするほど、受ける地獄・苦しみは特段に跳ね上がります
しかし、こんな地獄はEさんくらいなもんでしょうo(〃'▽'〃)oあははっ♪


そんな苦しみを撥ね退けて副支社長となったEさんですが

出世をしても悲劇を受けるのです

次回、『ヤクザVS副支社長』をお送りします

ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ アヒャヒャヒャ

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