頭のネジがぶっ飛んでしまっている上司

鬼と呼ばれた漢


職位:ボ ス
 近隣支店長を統括する責任者。自己も支店長職を兼任している。
 管轄エリアは市内全域〜数市に昇り部下は数十人

職位:大ボス
 ボス職数人を統括する責任者。管轄エリアは数県に昇り
 部下は平社員を入れ数百人となる。支社内No3の大幹部


十数人の支店長を束ねる立場にある、我等がボス:Mさん
かなりイイ体格をしておりまして、見た目からして恐い

支店長を部下に持つほどの上司ではありますが、本人も支店長職
とある1支店の支店長と兼任でボス職に就いてるわけです

そんなMさんの支店に配属された私の同期S君
S君から、何故Mが鬼と呼ばれているのか
その実態が報告されたのは、私が入社して数日の頃です

元々Mさんは、職務上 自分の支店ばかりに居られないのです
部下である他の店長達の業績が悪い場合は叱咤激励をしに訪問するのです
自分のエリア内の各支店に赴き、組織としての業績を求められているのです
その為、自店に居る事は珍しく、家にすら中々帰れないような有様でした

忙しい中、自店の業績不振が原因で久しぶりに戻ってきたMさん
他の支店も業績が悪く、自店も悪い


当然、機嫌の悪さはピークに達しています(恐)

ビビるS君。とてもじゃないが入社したてでMと同じ部屋は超恐いです
余りの恐ろしさに目を合わすどころか、顔すら見れない状況です

薄い壁1枚を隔てて、支店入り口・窓口・カウンターがあり
裏ではS君が一生懸命、日の浅い未収のお客さんに督促電話です
その直ぐ近くでは、Mが他店の店長・社員に電話で怒鳴っています(汗)


何で貸さないんだ!?

何で回収できないんだ!?

帰れ!辞めれ!死ね!

上記の様な罵声が、外に居ても聞こえる程の大声で怒鳴られています
勿論、督促電話の向こうにも聞こえますし、表の来店客にも聞こえます

表で新規のお客さんが居たとしても、Mは平気で

『何で、キサマは回収出来ねぇ〜んだ!死んでしまえぇ!!!』
ガチャンッ!

って感じです(汗)
しかも電話を切る際は叩きつけていますので、何度となく受話器を破壊しています

何も知らない来店されたお客さんは、
何事だ!?って感じで恐かったでしょう


だけど・・・


一緒に働く社員の方が、もっと恐い目に遭っています


Mが戻って来る度に、泣きそうになり震えながら働くS君
そんなS君からの悲痛な叫びは以下の通りでした

毎度の事ながら自店に戻ってきたMの機嫌が、すこぶる悪い!
そんなMに何度となく朝から延々と指導(罵声)を浴びていたH支店長

とうとう堪忍袋の切れたMは、片道1時間はあるH店長を呼び出した
かなりの大型都市で働くH店長ですが、ボスの指示を拒否る訳にもいかず


自腹でMの居る支店へ赴く事に・・・(※叱られる為の交通費は自腹)

申込み用紙や持参書類を収納しているビニールケースを更に収容する為の
金属製のデカイ引き出しタイプの金庫がいくつもあるのですが
到着早々H店長は、その金庫の上で
正座です

傍に居るS君でさえ聞き取れない様な大声・早口で怒鳴られるH店長(汗)

電話の向こうでは、お客さんが何の音?何の声?誰の声?何事なの?
お店の窓口では、裏で何があってるの?誰が叫んでるの?何かあったの?
と、当然の如く尋ねられますが、誰も何も答えられません(〃゚д゚;A アセアセ…

そして、ひたすら『申し訳ございません、絶対にやります』と謝るH店長
そんなH店長にむけてMは・・・



殴る
蹴る

(〃゚д゚;A アセアセ…


恐いにも程があります。散々謝り倒す正座中のH店長に対し
Mは容赦なく殴り、蹴り、罵声を浴びせるのです

永く勤めている社員にとっては当たり前の光景であっても
入社間もないS君には衝撃的な出来事でした


絶対に逆らってはならない人物

鬼と呼ばれるM



PS
その後、Mは単なる一般支店長職に降格&県外転勤
H店長は、ボスの地位へ昇格し県外へと転勤して行った

更に、その数ヶ月後
何とボスすら部下に従える大ボスの地位へHが昇格!?

Hの権限は数人のボス、数十人の支店長、数百人の平社員に及ぶ
又、管轄エリアも数県に昇り、支社内No3の地位である(驚)



そんな大ボス:Hの部下として

Mが支店長で居たのです!

果たしてHは仕返しをしたのだろうか?


散々 自分を苦しめたMが

自分の下っ端として働いている



いつも恐ろしかったMが

自分に謝り続けている



Hは

どの様に対応したのだろうか?


※余りに遠くの県に2人とも転勤した為、その後の情報は入りませんでした※


=目次=