5.空襲直後に火葬された遺体

 空襲直後に、家族の遺体を確認できた人は、本火葬か、仮火葬した人もいる。
本火葬=火葬場で焼く
 瑞江火葬場にはトラックで死体が次々に運ばれてきた。遺族は火葬場へかけつけ、家族の遺体がないかと捜すのである。山に積まれていた死体をかき分け、一体づつ調べてまわるから、死体の山があちこちと移動する。氏名の判明した遺体から先に焼いていった。(瑞江火葬場責任者の証言)
仮火葬=遺族、または知人が焼け跡で遺体を焼く
 家族の遺体が見つかった人で火葬場へ運べなかった人は、焼け跡でマキなどを工面して自分たちで焼却した人もいる。(個人の証言が多い)

 
本火葬=4、991人 現地火葬=3、205人  合計=8,196人
(昭和21年3月9日 発表 「東京都戦災誌」より)