パジェロの補修に挑戦
98年式、つまり11年ものとしては非常に程度が良く、キズらしいキズはほとんど無い...
のだが、下の写真のとおり左後ろのバンパーに擦り傷、さらにはボディにも凹みと擦り傷があった。
大したキズではないと言ってしまえばそれまでだが、やはり自分でつけたキズではないのであまり愉快なものではない。
そこで自己満足ではあるが、セルフ板金で補修に挑戦してみることにした。
さて、どこまで出来るか...

<バンパーの補修>
まずはバンパー補修から...
写真のとおり塗装は剥げ、かなりの擦り傷だが、バンパー自体のダメージはほとんど無い。
バンパーという性格上、完璧を求めなくても良いだろう。
再塗装程度ですませることにした。
<ペーパーがけ>
まず、サンドペーパーで擦り傷周辺の面出しだ。
800番の耐水ペーパーで丹念に磨く。
手で触ってみて滑らかならOKだ。
滑らかになったら水洗いをして水分をふき取る。
乾燥を待った上でシリコンオフ(脱脂剤)を吹き、綺麗なウェスでふき取った後、バンパープライマーで下地塗装をする。
<マスキング>
次に下地のプラサフを吹く範囲を残し、外側をマスキングする。
これはキズ周囲2cm程度でOK。
<下地塗装>
下地のプラサフをキズが見えなくなる程度の厚みでスプレーする。
<本マスキング>
下地用のマスキングを取るとこんな感じだ。
次はいよいよ純正色のサテライトシルバーの吹き付けだ。
バンパー以外の部分に塗料がかからぬようマスキングをする。
<下地研磨>
本塗装前に800番程度の耐水ペーパーで下地用部分を研磨する。
そしてこの段階でも忘れてはいけないのが脱脂とバンパープライマーの吹きつけだ。
<本塗装>
仕上げのサテライトシルバーを吹き付ける。
下地のプラサフが見えなくなるまで重ね吹きをする。
シルバーが乾かない内にすかさずクリアを吹き、さらに周囲を馴染ませるためのボカシ剤を吹き付ける。
<終了>
マスキングを剥がしてバンパーについては終了だ。
多少凸凹が残ってはいるがバンパーという性格を考えれば妥協できる範囲である。
ボディと違いコンパウンド研磨もしない方が自然で良さそうだ。
<ボディの補修> バンパー補修が終了し、次はいよいよボディを補修する。
<パテ埋め第一段階>
<第一段階研磨>
<パテ盛り仕上げ>
<プラサフ吹きつけ>
<プラサフ研磨>
<カラー塗装>
<カラー塗装(その2)>
<ウレタンクリア塗装>
<硬化待ち>
<コンパウンド仕上げ>
バンパー補修の最後の写真で判るとおり、燃料注入口周辺とその下のブリスターフェンダー段差下部に凹みキズが見受けられる。
これをパテ埋めと再塗装で補修する。
2剤系の厚付けパテでキズと凹みを埋める。
この作業の前にテールランプなど邪魔になるパーツを外して中性洗剤でボディの補修部を丹念に洗い、さらにシリコンオフで脱脂する。
段差下の凹みはかなり面積も広く深さもあるのでパテ埋めと研磨を何度かに分けて行い、徐々に平らにして行くしかない。
約2時間の硬化待ちの後、耐水ペーパーで研磨する。
研磨の際は必ずペーパーを板などの平らなものに巻いて局部的な研磨のしすぎのない様に磨いていく。
耐水ペーパーは400番で荒削りをして800番で仕上げた。
やはり1回目のパテ盛りでは凹み部分でまだパテの量が足りないようだ。
結局厚付けパテ盛りと研磨はこの後2度、つまり計3回でやっと平らになった。
その都度2時間の硬化待ちをするので非常に時間のかかる作業だ。
気持ちがはやるので精神的にはかなり苦痛である。
計3回の厚付けパテ盛りで概ねボディは平らになったがごく小さい凹みや気泡が少し残っているので仕上げに乾燥の早いラッカー系の薄付けパテを盛りつける。
ラッカー系のパテは乾燥時に肉痩せするのでそれを見越して少し多めに盛りつける。
緑色が薄付けパテだ。
1時間ほどで乾燥するので平滑度を確認しながら仕上げのペーパー研磨を行う。
一旦脱脂した後バンパー補修と同様にパテ盛り部分外側2cmぐらいを範囲にマスキングしてプラサフを吹き付ける。
この写真はマスキングを取ったところ。
ホワイトプラサフも用意していたのだが研磨の際に境界が判りにくくなりそうだったので敢えてオーソドックスなグレーのものを選択した。
テールランプを一度仮に戻してあるがもちろん作業中は外したまま。
乾燥を待ち、細めの耐水ペーパーで最終の仕上げ研磨をする。
指でなでてみて段差が判らない程度まで丁寧に磨く。
マスキングをして純正色のソフィアホワイトを少し吹いてみた。
マスキングは左右がドアからテールランプまでと下はシルバーとの境界まで。
上はゴールドのスピンテープまでとした。
ソフィアホワイトの色が経年で少し黄ばんでいるためボカシではどうしても色の違いが目立ちそうなので思い切ってドアとの境界までの大きな範囲で吹き付ける判断をした。
なかなかプラサフが表面から透けてしまって見えなくならず、かなりの重ね吹きが必要であることがここで判明。
後にして思えば高価な純正色スプレー(約1000円/300ml)の前に安物の白(約200円/300ml)を中間下地として吹いておけばコストパフォーマンスが高かったかも...
何度か重ね吹きをしたがなかなかプラサフが見えなくならない。
結局ソフィアホワイトはスプレー2本を消費した。
スプレーの説明書きによるとソリッドカラーはクリア吹きの必要なしとのことであったが一応クリアを吹くことにした。
当初、ラッカー系クリアを吹いてボカシ剤で平滑化した状態で何日か置き、コンパウンド仕上げをするつもりだったが、ガソリン注入口周辺の補修であることを考えるとラッカー仕上げでは不安になってきた。
そこでプロと同様のウレタンコーティングをすることにした。
そのため2剤系のウレタンスプレーを急遽購入。
これがそのスプレー、イサムのエアウレタン(クリア)だ。
これはVmaxの再塗装で既に使用実績があり、ラッカーに比べて塗膜も厚くなるので比べものにならないぐらいの艶が出る。
スプレー缶の中に硬化剤容器が仕込まれていて使い始めに噴射ボタンを強く押すことで硬化剤容器の蓋が開いて硬化剤と主剤が混ざる仕組み。
1本315ml入りで約2千円と高価だがラッカー系の純正色スプレーが1本約千円することを考えればそれほど割高感はないと思えた。
ただし、1度硬化剤を混ぜてしまうと使わなくても缶の中で固まってしまうため、保存は出来ない。
これがウレタンクリアまで吹いてマスキングを取ったところ。
吹きっぱなしの状態なのでまだ艶がなく反射がないためドアとの色違いが目立つが正面から見ればそれほどでもない。
初期乾燥は1時間程度なのでそこまで待てば触っても大丈夫だが完全硬化には20度Cで72時間(約3日)かかる。
5度C以下ではほとんど化学反応が進まないとのことなのでこのあたりの現在(4月)の気候を考え1週間ほどこのまま硬化を待ち、コンパウンド研磨をすることにした。
なんせ4月とはいえ夜間はまだ氷点下になるような地域なので...
約1週間の後、コンパウンドで仕上げ、艶出しをした。
これでドアと光沢が揃い、一見してはほとんど修復が目立たない状態になった。
最も大きな凹みがあった部分ではよ〜く見るとやや波うちがあり、完璧ではないがほぼ妥協できる範囲だろう。
いずれさらに完璧を求めた再修復をするかも知れないが、今回はこれで「締め」とした。