新ガイドラインの1ヶ月 激しい動き見せる横田
武力行使反対など撤去センターが運動

 新ガイドラインのもとで、横田基地は従来にもましてアメリカの乱暴な覇権主義の重要な拠点としての性格をあらわにし、同時に米軍の活動への日本政府の全面的な支持、民間労働者をもまきこむ米軍協力体制の地ならしが行われています。横田基地をかかえる三多摩の闘う仲間にとって基地撤去と基地被害をなくす課題はいっそう切実なものになっています。

 1月12日午後、横田基地撤去と基地被害をなくす共同行動連絡センターは、横田基地に対して艦載機訓練への抗議と中止の申し入れを行いました。横田基地では9日から空母インディペンデンスの艦載機による訓練が連日深夜まで続き、飛行時間帯の長さ、飛行回数の多さでは過去に例を見ない激しいものとなりました。また、自治体への通知が訓練開始後という乱暴なやり方も異例のことです。センターはこれらについて厳重に抗議し、訓練の中止を申し入れるとともに、横田基地の返還を要求しました。

 1月20日には外務省と防衛施設庁を訪問し、今回の傍若無人のNLP(夜間離発着訓練)について米国に厳重に抗議することなどを申し入れました。三多摩労連の三好鉱一議長・立川労連の田中龍男議長は撤去センターの代表委員として参加、独立国にふさわしい態度でアメリカと交渉するよう迫りました。外務省担当者は、要請の趣旨については、来日しているコーエン国防長官との会談の前に小渕外務大臣に伝えると述べました。行動には日本共産党から緒方靖夫参議院議員が参加しました。

 その後、外務省から緒方議員に、コーエン国防長官との会談でNLP問題を提起せよという点については、提起して、「周辺住民のみなさんにご迷惑をかけたことを申し訳なく思います。今後、このようなことのないよういたします」と回答があったと、連絡がありました。

 東富士演習場での実弾射撃演習のために2日米海兵隊の先遣隊が6日には本隊が横田基地に飛来することが明らかになったのを受けて、撤去センターは1月30日に基地に対して、実弾射撃訓練中止の申し入れを行い、2日と6日には監視行動及び宣伝行動を行いました。2日は福生駅で駅頭宣伝を行い、11時6分に海兵隊約60名が民間チャーター機で到着したのを受けて海兵隊の到着を市民に告げながら抗議の宣伝行動を行いました。

 イラクの大量破壊兵器査察問題でアメリカが武力行使の構えを崩さず緊張が高まる中で、17日午後、撤去センターは米軍に対しイラクに対する武力行使と横田基地の出撃基地としての使用に反対する申し入れを行いました。東京平和委員会の池田吉人事務局長は「空中給油機の飛来、深夜にわたるエンジンテストなど基地の動きに周辺住民は大変不安に思っている。武力行使は許せない。横田基地を武力攻撃のために使うな」と厳しく抗議しました。  行動は、日本山妙法寺の行進とゲート前で出会い、予期せぬ共同行動となり、うちわ太鼓の音をバックにした申し入れ行動になりました。