正月3が日飛行停止要請書

要請書

 横田基地は人口密集地にある。このような場所は本来軍事基地などをおくべき場所ではない。横田基地周辺住民は、横田基地の耐え難い騒音と事故の危険の中で生活しなければならないことに対して大きな不安と怒りを持っている。それは、基地の騒音に対する訴訟に約六千名の住民が立ち上がっていることによっても証明されている。
 正月を祝うことは日本国民にとって大変重要な行事であり、中でも一月一日、二日、三日は三が日といって正月の中でも最も大切な日である。
 しかるに、今年は正月三が日にも横田基地では軍用機の飛行が行われ、松のあけたばかりの九日からは空母艦載機による夜間離発着訓練がおこなわれ、福生市の調査によれば一日五百飛行を数える過去最悪の訓練が行われた。貴国の行事であるクリスマスには飛行が差し控えられていることを考えると、米軍は我が国の習慣である祝祭日及びそれに寄せる日本国民の感情に対して、隣人として当然の敬意に欠けていると言わざるをえない。
 われわれは、正月三が日をはじめ日本の祝祭日には飛行・訓練をおこなわないこと、および、米空母艦載機の飛行・訓練は全面的に禁止することを要求するとともに、基地被害の根本的原因である横田基地のすみやかな返還を強く要求する者である。

一九九八年十二月十四日

横田基地撤去と基地被害をなくす共同行動連絡センター
代表委員 岩本寅次(西多摩地区労働組合連合協議会議議長)
 〃   児嶋 徹(医療法人健生会理事長)
 〃   鈴木亜英(弁護士・三多摩法律事務所)
 〃   田中龍男(国立立川昭島労働組合総連合議長)
 〃   浜林正夫(一橋大学名誉教授・横田平和まつり実行委員長)
 〃   三好鉱一(三多摩地区労働組合連合協議会議長)

在日米軍兼第五空軍司令官 ジョン・B・ホール中将殿
第三七四空輸航空団司令官 マーク・A・ボルチェフ大佐殿


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