抗議文

抗議文
 米軍兵士による日本人殴打、殺人未遂事件に対し、満身の怒りをもって抗議する. 報道によれば、28日深夜福生市内路上において、米軍横田基地所属のアンソニー・W・ジュニア・ユディー4等軍曹とアーサー・I・タトル1等兵が通行中の瑞穂町に住む日本人男性(39歳)に対し顔を殴るなど暴行におよぴ、反撃されたことに腹をたて、同日本人をひき逃げし、逃亡した.その後、事件を起こした米兵2名は、逮捕され現在日本側で拘禁中である.この事件は、日本人を暴行したあとひき殺そうとした残虐非道の事件であり、深い憤りを以て糾弾するものである.  米兵による事件は、沖縄での少女暴行事件をはじめ、本年9月の沖縄での女子高校生ひき逃げ・致死事件など凶悪犯罪があとを絶たない.  周辺住民は、基地があるがゆえにこうした状況に常にさらされている.しかもアメリカがイラクヘの攻撃という事態の中で、かつてのベトナム戦争のように住民を巻き込んだ凶悪犯罪が繰り返されるのではないかという住民の不安はますいっぽうである.  今回の事件の背景に人殺しを平気で行なう軍隊の体質と日本をアメリカの植民地のように使う米軍の姿勢があることは明らかである. われわれは、事件の真相解明を求めるとともにこうした事態の根源である横田基地の撤去を要求するものである・        
1998年12月29日
       横田基地撤去と基地被害をなくす共同行動連絡センター
在日米空軍第374空輸航空団
   マーク・A・ボルチェフ大佐殿


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