3・20イラク攻撃開始への緊急抗議行動を実施
3月20日アメリカ・イギリスはイラクへの攻撃を開始しました。横田基地撤去と基地被害をなくす共同行動連絡センターは、これに断固反対します。
横田基地撤去と基地被害をなくす共同行動連絡センターは、三多摩労連・三多摩春闘共闘と共同して、20日午後5時40分から横田基地に対して、抗議行動を実施しました。行動には15名以上(一部集約できず)の仲間が駆けつけました。基地広報は、私たちの行動が、基地側の勤務時間外であることを口実に、ゲートでの対応および要請文の受け取りを拒否しました。私たちは第2ゲート前で要請文を読み上げ、プラカードを掲げて「イラク戦争反対」「横田基地撤去」などのシュプレヒコールを行い、要請文は別途FAXで基地広報あて送付しました。
基地の警戒態勢はB(ブラボー)、100%IDチェック。周囲は第7機動隊など制服・私服多数の警察官による警備がしかれ、16号歩道には、10数メートル間隔で警察官が立っていました。
要請書はつぎのような内容です。
要請書
アメリカは、世界の世論と国連を無視して本日イラク戦争を開始した。
我々は、アメリカのイラク戦争に対し、満身の怒りをこめて糾弾するものである。
この戦争は、国連安保理の決議がなく、国連憲章と国際法に根拠をもたない無法な先制攻撃そのものである。しかも、イラクの大量破壊兵器問題について、国連の査察による平和解決の取り組みが、国際社会の大多数の支持のもとに本格的な軌道に乗りつつある時にこれを武力で断ち切ったことの責任は重大である。
貴国大統領は、イラクが大量破壊兵器を保有していると断定し、戦争に訴えて、フセイン政権の打倒をはかろうとしている。いかなる理由があっても他国の大統領に亡命を求め、戦争によって政権を転覆させることは、世界の秩序を根本から否定するものであり、横暴極まるものである。
戦争で生命の危険にさらされるのは、、罪のない一般市民であり、戦争は最大の人権侵害であり最大の環境破壊である。イラクでは10年前の湾岸戦争で使われた劣化ウラン弾の放射能による被害が数多く報告されており、汚染された土壌や水を通しての被爆者はこの先も増えつづけるといわれている。
我々は、こうした貴国アメリカの理不尽極まる暴挙を許さず、国際世論とともに戦争の即時中止を強く求めるものである。
イラク戦争には、横田、嘉手納、三沢、横須賀など日本国内の基地から米軍兵士が多数参加し、昨年5月から戦争に備えた大規模な訓練まで実施されている。
いま、米軍横田基地をはじめ在日米軍基地ではテロに備えた厳戒態勢がとられ周辺住民は、テロ攻撃とイラク戦争への不安に脅かされている。
横田基地は巨大な弾薬庫や貯油施設などを抱えており、攻撃されるなら周辺の街をも巻き込む大惨事になることは明らかである。
我々は、こうした理由からもイラク戦争の即時中止と米軍横田基地からの出撃に反対するものである。
同時に在日米軍司令部並びに第374航空団司令部にたいし自治体・住民への情報公開など米軍基地周辺住民に対する安全対策の強化を要請するとともに、横田基地をはじめとするすべての米軍基地の撤去を強く要求するものである。
2003年3月20日
三多摩国民春闘共闘会議
三多摩地区労働組合連合協議会
横田基地撤去と基地被害をなくす共同行動連絡センター
在日米軍兼第5空軍司令官 トーマス・C・ワスコー中将 殿
第374航空団司令官 マーク・E・スターンズ大佐 殿
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