テロ事件以降の基地の様子

アメリカでのテロ事件以降横田基地はこれに対応した動きを見せています。周辺には報復戦争の開戦によって横田基地がテロ攻撃の標的になり、それに巻き込まれるのではないかということをはじめ、深刻な不安が広がっています。

9月11日事件発生後の横田基地の状況
基地の脅威警戒体制D(デルタ)ゲートは防弾チョッキ、ヘルメットで武装した兵士が実弾装丁ライフル(銃口の赤いキャップをはずしたもの)で警備。 警備しているゲートは第2、第12(日本の警察と共同しての警備)。

9月12日夜
パトカーがたまに走るくらいで検問とか はまだおこなわれていません。C−9はエンジンカバーが外 されているみたい、9時すぎに1機飛んでいった。  ゲートは半開きでヘルメットと防弾ベストをつけた米兵が。 (ライフルの銃口のキャップがはずされているという目撃も)脅威 警戒態勢Dになっていました。(A,B,C,Dの4段階、ふつうはノーマ ル。最近は北朝鮮核疑惑、米大使館や米軍艦船への爆破テロでA。 「湾岸危機」でA、「湾岸戦争」でBといえばわかりやすいな。6月 にラディンの関係者14名を起訴してから先日までAでした。)
(佐藤雅一氏メールより)

 

9月13日昼
脅威警戒態勢は依然D(デルタ)ゲートは半開状態、日本の警察がゲート外に立ち、中ではヘルメットはとったものの、ライフルを持った米兵が基地に入る車を検問していた。C9は駐機場にいない。弾薬庫南側あたりの路上に警察の車がいて、車を選んで検問している模様。

夕刻に行くと脅威警戒態勢はC(チャーリー)に落ちていた。

 

脅威警戒態勢について
 各ゲートには横田基地のコンディションを表す看板がある。普通 は「NORMAL」、政府や軍の高官が来ている時は「100% ID CHECK 」 になる。おそろしいのは「THREAICON(脅威警戒態勢) ALFA(A)/BRAVO(B)/CHARLIE(C)/DELTA(D) 」の表示だ。 「湾岸危機」で「A」、「湾岸戦争」では「B」になった。北朝 鮮の核査察問題で緊張が高まった時も「A」が表示された  セキュリティポリス(憲兵/MP)による軍用犬を連れたパト ロールや日本の警察官を大動員しての警備がおこなわれ、戒厳令そ のもので周辺住民は普通の生活が営めない。「C/D」にいたって は横田基地も完全に戦闘地域となり、戦火につつまれても不思議 はないということ。(たまに「EXERCISES CHARLIE 」というのが出 たりする。)(佐藤雅一氏メールより)

 

9月15日
 いまは検問は行われていませんが、パトカーによる巡回がおこな われ路上駐車している車を調べています、横田基地の各ゲートにも 警官とパトカーが。ボクの前を走っていた警察のワンボックス車に は阿豆佐味天祖神社のステッカーが貼られていたので立川署でしょ うか。いずれにしても所轄署が中心のようです。  ゲートは「C」になっていました。メットと防弾ベストはしてい ないようです。セキュリティポリス(MP)に持ち場を譲っていた 日本人のゲートガードも通常の服装でもどっています。(水曜日の 「D」よりはまし、ということでありまして、通常よりはかなりも のものしいです。)  先日は、弾薬庫の前のC−9が少し道路から離れるように駐機さ れていたのですが、今日はありません。どうしたのかと思っていた ら基地のほぼ中央の管制塔のうらに3機いました。やっぱり固まっ ていますね。いつもより飛行機が少ないので離発着はへっているか もしれません。C−130がタッチ・アンド・ゴーをしています が、いつものことなので関係はわかりません。
 ただいま横田基地でキティホークのSH−60型へり1機がタッ チ・アンド・ゴーをはじめました。キティホークの出航も近いかも しれません。過去にはNLPの通告があとになったこともありま す。 (佐藤雅一氏メールより)

 

9月18日
 横田基地ではNLPをやっていなかったけれど、C−130がタッチ・アンド・ゴーをしていた。瑞穂側2ヵ所で騒音測定をしていた。瑞穂町役場かな。発電機つきの照明機がフェンスのそばにおかれていたり、16号線にかかる羽村地区との歩道橋の上を警備していたり。(佐藤雅一氏メールより)

翌日のキティホークの出航を控えた9月20日
横田基地ではNLPはおこなわれていませんでした。  国道16号線側は金網から板状のフェンスにかわりつつあります が、これではお互いにむこうが見えません。ということで、第2 ゲートと第5ゲートの間に飛行機から下りるときにつかうタラッ プ(滑り台のハシゴだけのようなやつ)を2台フェンスから首を 出させて見張り台に使っています。(キリンが2頭首を出してい ると思ってください。)上には土嚢がつまれ米兵がいますが相模 原補給廠の様子からみると手ぶらではないでしょう。(佐藤雅一氏メールより)

9月23日
横田基地のスレットコンはB(ブラボー)になっていました。 (「湾岸戦争」時と同じってこと。)でも防弾ベストとヘルメッ トにM−16ライフルを持った憲兵はいます。夜10時ともなるとメ インゲート以外は閉めるようです。フェンスの人通りの少ない場所におかれた投光機は基地の反対側からもよく見えます。(佐藤雅一氏メールより)

 

 整理がつけにくいので時間を追って報告します。
30日(日)朝沖縄のY記者から 電話がありました。  「嘉手納に昨日から大型のチャーター便がやたらとくるけど、横 田の滑走路はクローズしてない?」と聞かれたので「10月から工事 する予定はあったけどやらんでしょう」と答えました。
 しばらくして「いま嘉手納についたけどF-15戦闘機の横のサイド ワインダー・ミサイルに赤いリボンがついてるんだけど」というの で「赤のリボンはビフォア・フライト・チェック。それ実弾。演習 弾なら全体もしくは部分が青に塗られている」と返事しました。
 「白いジャンボジェットがいるけど」「それポーラー(航空会 社)じゃない?」「ああ、ホントだ。」など昼過ぎに車で走ってい るときにも電話がありました。
 で、、、横田基地にボクもついたわけです。  C-130が6機いるだけで大型機はなし。管制塔前のC-9もいない。 よく見れば滑走路のまんなかにバリケードが。。。こんなときに滑 走路工事をするようです。
 こんどはボクがY記者に電話。「クローズしてる。C-9もいない けど、そっちにいない?」「あっ、、、あれそうかな」「最近、赤 十字マークを消してるんだけど」
 横田基地の南端にオリーブ色の巨大なテントができている。
 7日は3時ごろ横田基地へ着きました。(だって滑走路半分で大 型機いないからね。)お〜っ、北半分はパワーショベルでほじくり かえしている。工事用のプレハブもならんでいる。北側に新しくで きたゲートは工事用らしいです。C-130が4機とその民間型L100 (チャーター便)が2機、それにこんな時でも離発着できる唯一の 大型機C-17が1機います。16号線沿いのキリン(タラップのこと) には迷彩ネットがかけられています。メインゲート前で「B」のス レットコンの看板といっしょに武装した米兵の写真をとったところ 目線をいただきました。ぐるぐる回りながら、夜の警備状況を確認 して帰りました。(佐藤雅一氏メールより)


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