C17落下物・米兵学校侵入器物損壊抗議行動
横田基地撤去と基地被害をなくす共同行動連絡センターは9月28日、C17の落下物事故と福生一小へ米兵が侵入し、ガラスをわった事件について抗議行動を行いました。
要 請 書
近隣の自治体などからの情報によれば、九月二四日午前九時三〇分ごろ、米軍C一七輸送機の部品とみられる長さ約五〇センチ重さ約一キログラムの落下物が、羽村市神明台の菊池プレス羽村第二工場に落ち、スレート葺きの屋根を突き抜けて落下した。この事故は一歩間違えば住民の身体・生命の安全をおびやかすものであり、周辺住民と周辺の職場に働く労働者に大きな不安を与えるものである。私たちは、今回の事故に対し、厳しく抗議するものである。
横田基地では、九六年・九九年には砂袋誤投事故が起き、九八年には、C九のエンジン火災とカバー落下事故が起きている。連続する事故は、安全管理のレベルを疑わせるものである。
現場の羽村市神明台四丁目は、横田基地の滑走路延長上にはなく、横田基地の西側すぐ脇に位置するところである。ここに部品を落下させるということは、訓練による半径の小さい旋回飛行が行われていたことを示している。何回も続けて落下物事故を引き起こすような安全管理のレベルでありながら、人口密集地上空での訓練を無反省に実施し続けるということは、米軍が日本人の生命・財産・人権を軽視していることを証明するものであり、許すことはできない。
われわれは、事故の原因を徹底的に究明し公開すること、このような事故の再発を防ぐ徹底した措置をとること、それまでの間同型機の飛行を取りやめること、被害に対し誠意ある謝罪と補償を行うことを要求すると共に、航空機からものを落とさないという初歩的な安全管理さえ十分におこない得ない以上、人口密集地である横田基地周辺上空での訓練を一切中止することを強く要求する。
また、自治体の情報などによれば、九月二二日未明、アラスカ五一七中隊所属の米兵が泥酔の上、福生第一小学校に侵入し、体育館のガラスを割る事件が発生した。八月三一日にも、同じ福生第一小学校屋上で米兵が泥酔して寝ているところを発見され、ガラスが割られていたという事件が起こっている。このような事件の連続は、横田基地における米軍兵士の綱紀の弛緩を証明するものである。
横田基地周辺住民は、耐え難い爆音と事故の危険の中で、大きな不安と怒りを持って生活している。テロ事件の発生とアメリカがこれに軍事力による報復を行う準備を始めたことにより、基地周辺の住民にはさらに大きな不安が広がっている。その上、このような米兵の無軌道な行為は住民の不安をいっそう大きくするものである。
われわれは、このような事件の再発を防止する対策の実施とその公表を要求すると共に、米軍兵士の厳密な夜間外出禁止を強く要求するものである。
横田基地がなくならない限り横田基地所属の航空機及び兵員によって次々にひき起こされる事故や犯罪がなくなることはない。われわれは、横田基地の全面返還を強く要求する。また、われわれは、テロ行為に対する軍事力による報復・日本からの米軍の出撃・そのための横田基地の使用に重ねて厳しく反対するものである。
二〇〇一年九月二八日
横田基地撤去と基地被害をなくす共同行動連絡センター
代表委員 清水正彦(西多摩労組連議長)
児島 徹(医療法人健生会理事長)
鈴木亜英(三多摩法律事務所弁護士)
田中龍男(国立・立川・昭島労連議長)
浜林正夫(一橋大学名誉教授)
菅谷正見(三多摩労連議長)
在日米軍兼第五空軍司令官ポール・V・へスター中将殿
在日米軍横田基地第三七四空輸団司令官マーク・A・ザムゾー大佐殿
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