11・23新横田訴訟の勝利をめざす秋のつどい

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 11月23日、横田基地に離着陸する米軍機の爆音による集団移転跡地の堀向児童遊園で11・23新横田訴訟の勝利をめざす秋のつどいが開かれ、新横田基地公害訴訟団を中心に1200名が集まりました。
 集会では、高校生のバンドの演奏とフラダンスが披露され、寸劇「危険への接近」がおこなわれました。訴訟団と弁護団から訴訟の現状と国側の新たな裁判引き延ばし・補償値切りの策動が報告され、訴訟団からの決意、各地域の自治会・基地闘争の仲間・議員・労働組合などからの連帯のあいさつがありました。会場には基地をめぐる状況や被害と闘いの現状について訴訟団・弁護団による大変充実した展示が出され、横田基地撤去と基地被害をなくす共同行動連絡センターによる基地調査もおこなわれました。私たちの集会を意識してか、基地は一日静かでした。

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 新横田基地公害訴訟は提訴から4年、年内結審、来春にも判決の見とおしですが、被告の国側は、今年に入ってから、「入居前に基地の騒音がわかっていたはずだから賠償しなくてよい」(「危険への接近」論)や、もう横田基地の騒音は減少しているので「住宅防音の線引き」は縮小したいと新しい線引き図(新コンター図)を裁判所と周辺自治体に示してきたり、なりふり構わぬ妨害や周辺対策の切り捨てを狙ってきています。また、石原都知事は昭島市や瑞穂町の反対にもかかわらず、横田基地の軍民共用化計画を断念していません。しかも米軍は、すべての周辺自治体からの抗議を無視して、艦載機のタッチアンドゴー訓練(NLP)を強行し続けています。このため、「横田基地周辺市町基地対策連絡会」は、直ちに防衛施設庁に「住宅防音の線引き」の縮小(新コンター)の反対の申し入れを行い、また、9月22日には、横田基地に対し「これ以上NLPを続けるなら米軍との友好交流をやめる」と抗議しまし、NLPの最終日を中止に追い込んでいます。また、11月8日の都と5市1町連絡会で「横田基地の整理縮小返還」を正式の目標にすることが確認され、これに基づく申し入れが国と米軍に対しておこなわれています。

 
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