NLP中止・22日以降実施せず

22日に予定されていたNLPが中止されました。これは、国民世論に押されて各地の自治体がNLPに対して厳しい態度で臨んだ結果です。以下に経過を簡単にまとめます。こうした動きを作り出した私たち国民の力に自信をもって、みんなで声を上げていきましょう。

NLP中止に至る経過

1) 18日 青森県三沢市
9月18日、NLP強行にたいして、これまで「基地との共存共栄」をうたってきた三沢市(鈴木重令市長)は以下の方針を発表。議会の基地特別委も同調。
(1)米海軍三沢基地関係者との友好関係を中断する
(2)今後も市民感情を無視したNLPが実施された場合、三沢基地からの米海軍撤去を要請する
(3)三沢基地がNLPの実施および予備基地にならないよう関係機関に要請する

2) 21日 神奈川県大和市(厚木)
9月21日大和市の土屋侯保市長は、米海軍厚木基地での空母艦載機による爆音被害に抗議、米海軍との「友好関係を当面中断し、空母の横須賀寄港にも反対していく」「私は米軍、安保肯定だが、いまのようなNLP、基地公開日でのアクロバット飛行が続く限り、空母の横須賀寄港や原子力空母の母港化に反対し、空母キティホークの退役をまたずに移転にむけた市民ぐるみの運動も考えたい」と表明。(報道によれば今回の5日からと18日からのNLPで市民からの市役所への苦情は7日間で302件にのぼり、とくに19日の午後6時半から10時3分までの間に100デシベル以上の騒音が80回も記録され、この時間帯だけで123件の苦情が市役所に殺到。)

3) 21日 神奈川県大和市(厚木)
 横浜防衛施設局は21日午後5時41分、大和市に対し、米軍からの通知として「21日から24日までのNLPは中止する」と連絡。

4) 22日 コーエン記者会見
 来日中のコーエン米国防長官は22日、米国大使館で記者会見、キティホーク艦載機によるNLPについて、「住民に不便をかけたことを遺憾に思う」としつつ、「日本国民は忍耐強く、(訓練の意義を)よく理解してくれている。抑止力を維持するうえでカギとなる訓練」だとのべ、今後のNLP継続の姿勢を示す。コーエンと会談した河野洋平外相は、「基地周辺住民の気持ちに配慮することが、円滑に訓練をおこなううえで重要」と、NLP継続を前提とした発言をおこない抗議も中止要請もおこなわず。

5) 22日 山口県(岩国)
  9月22日、山口県議会は、「岩国基地を含む本土の基地で、二度とこのような訓練が実施されないよう、特に夜間離着陸訓練をおこなわないことを日米間の合意にすることを強く要望」するとした意見書を全会一致で可決。

6) 22日 横田
9月22日、横田基地周辺市町基地対策連絡会(立川市、昭島市、福生市、羽村市、武蔵村山市、瑞穂町の5市1町)は横田基地と横田防衛施設事務所を訪れ、NLPを継続するなら、「友好交流を続けることはできなくなる」と主張し、同訓練の中止を要求。


7) 22日 横田
9月22日、横田防衛施設事務所は米軍からの通知として周辺自治体に「22日から24日までのNLPは中止する」と連絡。同日夜からの訓練が中止されました。

 (18日から22日までの5日間に横田で実施された離着陸訓練は、昼夜あわせてのべ1098回で、うちNLPは515回。5日間の平均訓練頻度は、昼間は約2分に1回、夜は約1分50秒に1回で、特にひどかった20日の夜間には約1分20秒に1回。この間、住民からは「今までになく騒音が激しく寝られない」といった苦情が、458件(昼間199件、夜間259件))

 
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