ひき逃げ事件抗議文・NLP中止要請書

要請書

  米軍は夜間離発着訓練を硫黄島において本日九月一五日から二一日まで、厚木及び横田において九月一八日から二二日まで実施、天候等の不測の事態により、訓練が完了しない場合は、午後一〇時以降も実施する予定である。 我々は、これに怒りをもって抗議するとともに、訓練の即時中止を要求する。
   硫黄島の地元小笠原村は、硫黄島での米艦載機の離発着訓練に厳しく反対している。厚木基地周辺住民と自治体も米艦載機の離発着訓練に厳しく反対している。
  横田基地は人口密集地にある。このような場所は本来、軍事基地などをおくべき場所ではない。横田基地周辺住民は、耐え難い爆音と引き続く事故・事件の中で、大きな不安と怒りを持って生活している。
   横田基地所属の航空機及び兵員は、この間多くの事故や事件を引き起こしている。九月九日立川市で、米軍横田基地勤務のジョン・ミルス上等兵によって引き起こされたひき逃げ事件に対して我々は大きな怒りを持ち厳しく抗議しているところである。横田基地に離発着する航空機は、引き続き耐え難い騒音を周辺地域にまき散らし続けている。
   こうした状況の中で、訓練を強行すること、また、状況によっては夜一〇時をすぎても訓練を行うとしていることはは、米軍が我が国の国民をきわめて軽視していることの証明であり、許すことはできない。
   我々は、住民から「静かな夜」を奪い、耐え難い精神的・肉体的苦痛を与える、横田基地・厚木基地などでの夜間離発着訓練に反対する。同時に、日本全土での米軍機の飛行訓練の全面禁止を求め、硫黄島における訓練に反対する。
   我々は、訓練の即時中止ならびに、その元凶である横須賀基地からの米空母キティー・ホークの撤退と横田基地の撤去を強く要求するものである。
  二〇〇〇年九月一五日
          横田基地撤去と基地被害をなくす共同行動連絡センター
               代表委員 岩本寅次(元西多摩労組連議長)
                   児島 徹(医療法人健生会理事長)
                   鈴木亜英(三多摩法律事務所弁護士)
                   田中龍男(国立・立川・昭島労連議長)
                   浜林正夫(一橋大学名誉教授)  
                   三好鑛一(元三多摩労連議長)
  在日米軍兼第五空軍司令官ポール・V・へスター中将殿
  在日米軍横田基地第三七四空輸団司令官マーク・R・ザムゾー大佐殿
 
 
  要請書
   
  九月九日立川市で、米軍横田基地勤務のジョン・ミルス上等兵が、市内に住む女性をひき逃げし、死亡させた。
  事故発生後ただちに処置をしていれば、死亡することはなかったかも知れないということを考えると、この事件は単なる交通事故ではなく、在日米軍による我が国民に対する悪質な犯罪行為といわざるをいえない。
  我々はこれに大きな怒りを持ち、厳しく抗議するものである。
  横田基地においては、一昨年も米兵による傷害事件が起きている。横田基地所属の航空機及び兵員によって次々に引き起こされる事故や犯罪に対して、周辺住民は大きな不安と怒りを感じている。
  横田基地がなくならない限り、米軍による事故や犯罪はなくならない。
  我々は、このような犯罪を引き起こす元凶である横田基地の全面返還を強く要求する。
  我々は、被害者、周辺住民、日本国民に対する誠意ある謝罪を要求する
  我々は、被害者に対する誠意ある賠償を要求する
   我々は、引き続く米軍による犯罪行為の根絶、再発防止策の実施とその公表を要求する。
  二〇〇〇年九月一五日
          横田基地撤去と基地被害をなくす共同行動連絡センター
               代表委員 岩本寅次(元西多摩労組連議長)
                   児島 徹(医療法人健生会理事長)
                   鈴木亜英(三多摩法律事務所弁護士)
                   田中龍男(国立・立川・昭島労連議長)
                   浜林正夫(一橋大学名誉教授)  
                   三好鑛一(元三多摩労連議長)
 
  在日米軍兼第五空軍司令官ポール・V・へスター中将殿
  在日米軍横田基地第三七四空輸団司令官マーク・R・ザムゾー大佐殿

 
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