2000年問題テストのための元旦飛行反対 横田基地抗議要請行動

横田基地撤去センターは12月28日、2000年問題テストのための元旦飛行反対横田基地抗議要請行動を行い、10名が参加しました。
要請書は以下の通りです。

要 請 書(基地向け)
 西暦二〇〇〇年問題は、世界的に大きな不安をもって受け止められている。官・民ともに、安全の確保と日常生活の維持のため大きな努力が払われ、不測の事態に備える体制をとって正月が迎えられようとしている。
 しかるに、伝えられるところによれば、横田基地においてはこの二〇〇〇年問題への対応の一環として、グリニッジ時間で午前〇時を迎える正月元旦の日本時間午前九時より約三〇分から一時間程度、基地の常駐機であるC130一機、C9二機、C21一機、ヘリコプター一機が、基地周辺上空をテスト飛行する模様である。
 われわれは、以下の理由からこの飛行に対し厳重に抗議すると共に、中止を要求するものである。 第一に、基地航空機のシステムについて二〇〇〇年問題に関して何らかの不安があるならば、二〇〇〇年を迎えてすぐの元旦に、我が国民の頭上でテスト飛行を行うなど言語道断である。また、飛行については何ら不安がないというのであれば、テスト飛行の必要性もなく、当然元旦の飛行の必要性も存在しない。従っていずれの場合も元旦の飛行は取りやめるべきである。
 横田基地は本来軍事基地などをおくべきではない人口密集地にあり、周辺住民は、騒音と事故の危険に不安な毎日を送っている。そのうえ、二〇〇〇年問題のテストを周辺住民の不安を無視して強行するならば、それは住民の人権を軽視し、我が国民を差別的に見る占領者意識のあらわれと見なさざるをえない。
第二に、正月を祝うことは日本国民にとって大変重要な行事である。中でも一月一日は、元旦といって、正月の中でももっとも厳粛な日である。この日に航空機の騒音をまき散らすことは、日本国民の文化・習慣・感情に対して、隣人として当然の敬意に欠けるものと言わざるをえない。真に日米両国の親善友好を願うのであれば、正月元旦の飛行は取りやめるべきである。
 われわれは、テスト飛行の中止を強く要求すると共に、周辺住民にこのような不安を与える根本的原因である横田基地のすみやかな返還を強く要求するものである。
一九九九年一二月二八日

横田基地撤去と基地被害をなくす共同行動連絡センター
        代表委員 岩本寅次(西多摩地区労働組合連合協議会議長)
        〃   児嶋 徹(医療法人健生会理事長)
        〃    鈴木亜英(弁護士・三多摩法律事務所)
        〃   田中龍男(国立立川昭島労働組合総連合議長)
        〃   浜林正夫(一橋大学名誉教授・横田平和まつり実行委員長)
        〃   三好鉱一(三多摩地区労働組合連合協議会議長)
在日米軍兼第五空軍司令官ポール・V・へスター中将殿
在日米軍横田基地第三七四空輸団司令官マーク・A・ボルチェフ大佐殿
 


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