あなたが組合に入ると・職場に組合ができると
労働条件を良くしていけます 会社と対等に交渉できます
いろいろな情報が手に入ります もしものときに頼りになります
いろいろな助け合いもあります 楽しいつきあいも広がります
組合に入りたい・組合をつくりたい

労働条件を良くしていけます

平均賃金


組合あり
\329,102
組合なし
\313,141
\15,961



組合あり
\360,961
組合なし
\334,809
\26,152
東京都労働経済局95・7

 賃金をもう少し高くしてもらえないか」「仕事がきつくてやっていられない」「景気が悪いからやめてくれと言われそうだ」私たちは、いろいろな思い・願い・不安をかかえて仕事をしています。そんなみんなの思いを出し合って”要求”にまとめて、会社と交渉したり、行政などに働きかけたりするのが「労働組合」の仕事です。ですから、労働組合のある会社とない会社では、長い間に賃金や働きやすさが大きく変わってきます。


会社と対等に交渉できます


 会社では、経営者は大きな力を持っています。働くものが一人一人バラバラでは経営者と対等に話し合うことはできません。労働組合があれば、労働者みんながまとまって経営者と話し合うことができます。これを団体交渉といいます。団体交渉を申し入れられた場合経営者は必ず応じなければならないことが法律で決められています。 経営者が不当なことをするときや、要求に対してきちんと応えないときなどは、労働組合はストライキといってみんなで決めて一定の期間仕事をしないことができます。ストライキをする権利は法律できちんと認められています。この権利を背景にして経営者と交渉することで労働者ははじめて経営者と対等な立場に立てるのです。
(大勢で団体で交渉するから団体交渉というのではありません。みんなで決めた団体の要求で、団体を代表して交渉するから団体交渉といいます)
 経営者は、経営者団体にまとまって連携を強めています。また、賃金の制度や額・労働時間などには、業界の方針や親会社・銀行の意思などが大きく影響してきます。そこで、労働組合も会社の枠を越えて、地域別・産業別に大きな組織を作っています。同じ産業の仲間の全国的な組織に支えられ、同じ地域に働く仲間と交流しながら活動することによって、労働組合は会社と対等に交渉することができるようになります。 


いろいろな情報が手に入ります

 多くの労働組合は、産業別の組織と地域の共闘組織に所属しています。
 産業別の組織や、地域の組織には、たくさんの情報が集まっています。
 そのため、労働組合にはいると、自分の働いている産業の現在の状況・賃金の相場・労働時間・休暇など様々な労働条件の情報を得ることができます。
 また、自分のつとめる地域にどんな企業があり、どんな労働条件で働いているかを知ることもできます。
 同時に、同じ産業や同じ地域の労働組合の仲間が、労働条件を良くするためにどんな活動をし、工夫をしているか知ることができます。
 労働組合にはいると、産業別の組織や地域組織の発行しているニュース(組合費を払っていればふつう無料です)が手元に届けられます。ニュースによって労働条件についての最新の情報や、労働組合の仲間の活動の様子を知ることができます。
 労働条件等に関してちょっと知りたいこと困ったことがある時は労働組合の役員に聞くことができます。役員は豊富な知識で悩みに応えてくれます。また、役員が知らないことも組合の力ですぐに調べてくれます。


もしものときに頼りになります

 会社から、解雇を通告された、通えないような所へ配転された、突然出向に出された、一方的に労働条件を切り下げられた、人権を侵害されるような扱いを受けた、という場合、また、会社が経営危機におちいって倒産しそうだ、倒産してしまって全員解雇といわれた、という場合、労働組合がなければ一人で会社とかけあうしかありません。
 しかし、職場に労働組合があれば、状況は大きく変わります。
 第1に、一人が不当な扱いを受けたときには職場のみんなで話し合い、不当な扱いを受けた仲間をみんなで守りながら交渉することができます。会社倒産というようなときには職場のみんなで知恵を出し合って対処することができます。
 第2に、労働組合の地域組織や、産業別組織の持っているいろいろなトラブルについての豊かな知識と経験を活用できます。
 第3に、職場の仲間の手に余るときには、豊かな経験を持ち、交渉ごとに慣れた組合の役員が職場に出向いて交渉に当たることができます。
 第4に、困ったときには、地域のほかの労働組合の仲間や、全国の同じ産業の仲間がたくさんの支援の手をさしのべてくれます。


いろいろな助け合いもあります


楽しいつきあいも広がります


組合に入りたい・組合をつくりたい