| ◇ ◆ ◇ シーン9:リサーチ・フォー・ザ・ムーン ◇ ◆ ◇ |
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それでは次のシーンを始めさせていただきます。 シーンプレイヤーを演じたい方はいらっしゃいますか? |
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あたしにやらせろ! バディの野郎、前回は自分一人だけ上手く逃げやがって〜。 一発ブン殴ってやらなきゃ気が済まん! 〈コネ〉さえあればそいつのアドレスも持ってることになるんだったよな?! |
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残念ですが、バディのアドレスは先ほどの舞台裏で破棄されました。 そのため、次のシーンですぐにバディに会いに行くことはできません。 バディと接触したい場合、まずは新たなアドレスを入手しなおしてください。 |
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あの変態女ぁ〜っ!? |
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それでは次のシーンは「キャストがバディのアドレスを情報収集する」場面となります。 天鵬院悠羽もそれでかまいませんか? |
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……まあ私は特にやりたいこともなかったし、それで構わないわよ。 |
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全キャストの同意を得たのでこのままシーンを開始します。 シーンプレイヤーは舞台を選択してください。 特に希望がなければ、こちらの判断で設定させていただきます。 |
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スラム街にあるあたしらが住んでる孤児院! あいつが隠れる場所って言ったらまずそこだ! |
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――Yes, my order. 『レッドエリア:スラム街孤児院(“店舗/事務所”相当の住居)』に座標を設定しました。 [セキュリティレート:5 隠匿レート:10]の空間です。 天鵬院悠羽が登場判定を行う場合は、隠匿レートに従い[目標値:10]となります。 レッドエリアは本来携帯判定を必要としませんが、このシーンは特定個人の住居が舞台ですので、宿主の対応次第では判定を強要されることがあります。 その点、武装には十分注意してください。 天鵬院悠羽、今すぐに登場判定を行いキャストと共に登場しますか? |
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いいえ、とりあえず判定を保留して事態を静観してみるわ。 |
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かしこまりました。 では、登場判定を行いたくなったときに声をかけてください。 状況を設定したところでシーンを開始します。 行方を眩ましたバディを探し、キャストは自分たちの孤児院へと足を運んだ。 捨てられて朽ち果てた教会を改修して作られたその施設は、古びた外見もあって慎ましやかなで清貧な生活感が滲み出ている。 孤児院内では、スラムの喧騒を知らぬ幼児たちが無邪気な笑顔で遊んでいた。 |
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よっしゃ、そんじゃ〜とっととバディを見つけ出してマカブってやるぜ! ……で、具体的に何すればバディの居場所が分かるんだ? |
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アドレス(電話番号や居場所のこと)を入手する場合、いくつかの方法があります。 まずは〈社会:ストリート〉や〈売買〉の判定を行うのが一般的な方法です。 このとき、目標値は対象の制御値となります。 ウェブ全盛のニューロエイジにおいてプライベートというものはほぼ存在しません。 これらの判定で、知りたい相手のアドレスを聞きまわったり購入したりするわけです。 |
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次は単純に〈コネ〉を使用して呼び出す方法ね。 いくらアドレスを破棄しても〈コネ〉まで封じることができるわけじゃないから、判定に敗北すればシーンに引きずり出されることになるわ。 目標値は相手の制御値よ。 ただ、こっちだとリアクションを受ける可能性もあるから覚悟しておいてね。 |
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最後に、ゲームのコマンドとして存在するわけではありませんが、シーンプレイヤーとしてエキストラから情報を収集して居場所を突き止めるという方法もあります。 居場所を知っている人物から目撃証言を引き出し、間接的にアドレスを得るわけです。 人選や交渉方法を間違えると全くの無駄骨に終わってしまいますが、〈社会〉〈コネ〉〈売買〉以外の一般技能でアドレスを入手することができます。 また、この場合の目標値は[目標値チャート]を使用して決定されることになりますので、目標値が対象の制御値より低い数値である可能性も高いです。 |
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ん〜。結構いろんな方法があるんだな、面倒くせぇ。 〈コネ:バディ〉でサクッと行きたいけど、たしかあいつ制御値が馬鹿高かったし…… 決めた! まずは孤児院の子供に聞き込みしてみるわ。 それでダメだったら〈コネ:バディ〉を使ってもいいだろ? 出来るだけ良い手札は温存して行きたいしね♪(主にバディを殴るために) |
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問題ありません。 自由な選択肢を取捨選択できるのもシーンプレイヤーの特権です。 ではキャストが近づくと、1台しかない中古の携帯ゲーム機を回して遊んでいた幼児たちが、それに気づき一斉に振り返ります。 「あれ、黒いおねえちゃん。バディおねえちゃんとカクレンボしてたんじゃないの?」 いつも2人一組であるキャストが今日は一人であることに、みな首を傾げてますね。 |
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おいおい。あたしはこんな小さい奴らにすら、名前も覚えてもらってないのかよ。 まあ孤児院で一番の嫌われ者だから、いきなり怯えて逃げられるよりマシだけどさ。 「おまえら、バディがどこ隠れたか知ってるのか?」 |
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そうキャストが問いかけると、集団の中の一人が正直に答えようとして、慌てて周囲の面々に口を押さえられました。 「ぜったいしらないもん! バディおねえちゃんとヤクソクしたんだから!」 |
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……それじゃあ知ってますって自白してるようなもんだよ。 ちょっち気後れするが、なんとかこいつらから情報を聞きだしてみますか。 ガンズ、技能と目標値を教えてくれ。 |
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言いくるめたり脅迫するのなら〈交渉〉、買収するのなら〈売買〉ですね。 買収するなら、購入判定のように[外界+報酬点]で済ませることもできます。 また目標値ですが、今回のようなエキストラを対象とした判定の場合は、RLが[目標値チャート]を参考にして柔軟に決定することになります。 〈社会〉による情報収集や無機物・自分自身が対象の場合も同様です。 チャートは次のようになっています。 ・目標値チャート 誰にでもできる(目標値:2) 基本的なアクション(目標値:7) 専門技術が必要(目標値:10) 素人には不可能(目標値:13) プロでも五分五分(目標値:16) 常識における限界(目標値:21) 普通でない(目標値:25) 人外魔境(目標値:30) |
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これはあくまで目安だから、それほど難易度の高くなさそうな情報でも[目標値:21]だったりすることがあるわ。 それに技能レベルと手札次第じゃ[目標値:2]の判定すら成功できないしね。 でもまあ判定の基準にはなるから、その時々で参考にするといいんじゃないかしら? ときに「その目標値はちょっと高すぎない?」「○○したら目標値さがる?」「修正値をください」とRLへ交渉を持ちかけるのもプレイヤーの権利よ。 |
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〈売買〉は持ってないし、報酬点もできるだけ使いたくねぇ。 ここはいっちょ〈交渉〉で攻めるぜ〜。 あ、もちろん脅すとかじゃなくて上手いこと言いくるめるんだからな? |
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御覧の通りの有様ですので、幼児たちの話術は標準を下回っています。 それを踏まえた上での目標値ですが―― 今回は秘密ということにしておきましょうか。 そこまで教えてしまうと、キャストが有利になりすぎてしまいますからね。 |
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んだよ、ケチ! え〜っと、チャートを大体の目標にしてっと。 〈交渉〉でハートの5を出して成立、達成値は11だ。 「でも、このままじゃバディはいつまで経っても家に帰ってこれないんだぞ?」 |
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了解です。 今回の目標値は7で設定していたので、キャストが判定に勝利しました。 幼児たちは少し相談した後でキャストの方に向き直りました。 「おねえちゃん、“ダンウィッチどおり”にいくっていってたよ」 |
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よし、上手く行った! って“ダンウィッチ通り”? ……そんな地名の場所、N◎VAにあったっけ? |
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「しらない。けど、“ダンウィッチどおり”にかくれるんだっていってたもん!」 幼児たちもダンウィッチ通りが何処にあるのかは知らないようですね。 このダンウィッチ通りはRLが設定したアクト用のマイナーな地名になります。 ダンウィッチ通りの所在地について知りたい場合は、別途情報収集を行ってください。 |
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なっ?! おい、さっきは〈交渉〉でもアドレスが入手できるって言ってたじゃねぇか! |
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『間接的に』です。 たった一度の判定でアドレスそのものが入手可能と説明した記録は残されていません。 そもそも、キャストはこのような幼児たちがバディの居場所を事細かに把握していると本気で思っていたのでしょうか? その考えはニューロエイジにおいてあまりにも短絡的かつ楽観的だと警告します。 |
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……このポンコツ、絶対にいつか壊す。 え〜、でもこれどうすりゃいいんだ? とりあえず孤児院じゃ分かりそうもないから一回出るか〜。 |
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これはそろそろ登場してフォローした方がいいわね。 ガンズちゃん、私も〈社会:N◎VA〉で登場判定します。 達成値が10以上あるので問題なく勝利。 ジルが困惑した表情で孤児院から出たところでばったりと顔を合わせるわ。 「あら、ジル坊じゃない。そんなに難しい顔して、いったいどうしたの?」 そういえば私、本編じゃジル坊の孤児院時代を知らない設定なんだけどね。 まあ番外編だし、そこは気にしなくてもいっか。 |
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そんなこと言い始めたら、バディはとっくに死んでるし孤児院もないじゃん。 「あ、悠羽姉ちゃん」 かくかくしかじかって感じで、バディを追いかけてることとダンウィッチ通りがどこにあるのか見当もつかないことを姉ちゃんに説明するぞ。 |
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「ダンウィッチ通り?」 今ここでダンウィッチ通りについて情報収集しちゃってもいいのかしら? |
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許可します。 〈社会:ストリート〉〈社会:アストラル〉で判定してください。目標値は16です。 |
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あら、意外に難しいわね。それだけ「知る人ぞ知る」場所ってことかしら? ……〈社会:アストラル〉でも調べられるってのがちょっと気になるけど。 他の一般技能でどうにかできる話でもなさそうだし、大人しく〈社会〉を使うわ。 報酬点を1点減らして修正値を+1してから、スペードの9で〈社会:ストリート〉。 これで達成値16になるからぴったり勝利よ。 |
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では、以前天鵬院悠羽が知人と食事をしたときに噂を聞いたことにしましょう。 ちょっと高級な料亭だったので、そのときの出費が今も財布を痛めています。 |
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姉ちゃん、あたしのために身銭を削ってくれたのか……(ウソ泣き) 貧乏なのに。 貧乏なのに。 |
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うるさいわね、貴女に言われたくないわよ! って言うか何でいま2回も繰り返したの?! ガンズちゃん、早いところ情報をちょうだい。 |
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かしこまりました。 ダンウィッチ通り 「N◎VAの南西方向のスラム街にある、廃ビルと廃ビルの間に生まれた細い路地裏のこと。そこを通った女性が無自覚な内に妊娠し、奇形児を堕胎・出産するという事件が何度か続いたため、いつしか“ダンウィッチ通り”と呼ばれるようになった」 天鵬院悠羽はダンウィッチ通りのアドレスを入手しました。 |
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これは…… |
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想像以上に薄気味の悪い場所だったわね。 ジルには色々とオブラートに包んで説明するわ。 「確か女性ばかりが色々と酷い目に遭ってる通りだって聞いたことがあるけど」 バディちゃんひとりで大丈夫かしら? |
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悠羽姉ちゃんはバディの本当の恐ろしさを知らないからそんなこと言えるんだよ。 あの変態は女を孕ませる程度のこと朝飯前でやってのけても不思議じゃねぇんだぞ? むしろあたしは、バディがその事件の真犯人と見たね。 「あんにゃろ、最近コソコソ動き回ってると思ったらそんなことを……」 |
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え、それキャストとして発言しちゃうの? さすがにバディちゃんが黒幕っていうのは話が飛躍しすぎてる気がするわよ? |
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お〜け〜お〜け〜、たとえ勘違いだとしてもやることは変わんないしね。 逆に手加減抜きでぶん殴ってやる良い言い訳ができたぜ! 「ほら、早くその場所に連れてってくれよ悠羽姉ちゃん!」 そのアドレスの場所へ移動するためにシーンから退場するぞ。 |
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ちょ、ちょっとジル坊?! あ〜も〜仕方ないわね、私も一緒に退場するわ。 ついでにジルと[チーム宣言]をして、これ以降一緒にシーンに出て行動します。 ……この子、目を放したら何しでかすか分かったもんじゃないし。 |
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かしこまりました。 シーンプレイヤーが退場したため、これでシーンを終了します。 それと一応忠告しておきますが、今回入手したアドレスはダンウィッチ通りのアドレスであって、バディ本人のアドレスではありません。 既にダンウィッチ通りから姿を消している可能性もありますのでご了承ください。 |
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大丈夫、ちゃんと分かってるぜ。 こうなったら地獄の果てまで追い詰めてやる。 覚悟しろよ、バディ〜!(フェードアウト) |
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まったく、本当にニューロキッズなんだから〜(フェードアウト) |
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……。 以上、N◎VAにおける一般的なリサーチ・シーンの実技解説でした。 リサーチフェイズは基本的にこのような流れで次々と進められていきます。 そして時折、トループとの戦闘やRLによるイベントシーンを交え、最終的な敵の居場所へとたどり着くことでクライマックスフェイズに移行するわけです。 次回は戦闘場面などで扱われる特殊なシーン『カット進行』について解説します。 One is Glad to be of service. 得られた情報を誤解・勘違いすることもキャストにとっては重要な原動力たり得ます。 それでは、またトーキョーN◎VAに登場される日をお待ちしております。 |
| ◇ ◆ ◇ シーン9:XYZ ◇ ◆ ◇ |
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