BGM:Be Somewhere (Buzy)



−− 舞台裏 −−





・ナイトウォッチはいったい“いつ”から?
 今回、ウェブゴーストの視認ルールやアンチウェブの適用に関して、この小説内では『××09年10月中旬にIANUSの大規模アップデートによって移行』と演出した。
 しかし公式サイドには、いつから強化現実が存在していたのかという明確な記述が存在していない。
 卓のメンバーによっては「ルールがD版になったときから(千早製IANUSが登場してから)ウェブゴーストは目に見えていたんだ!」と考えている人も多いことだろう。これらの基本的な世界観はキャストのアイデンティティの根幹を担っている場合も少なくないため、プレアクトの段階でしっかり話し合っておくことを推奨する。

※後日追記
 サプリメント『ワールドオーダー』追加時に、N◎VAの年表は「マーダーインク(××08年中旬)時点で一端停止している」という公式見解が発表されました。したがって、ナイトウォッチのルールやワールドオーダーの電脳設定は年表の08年ごろに発生した社会現象だと考えるのが妥当かと思われます。
 ただし、それもサプリメント内で言及されているわけではありませんし、クロニクルプレイでは年表に関係なくナイトウォッチの追加ルールが適用されます。その点、やはり大切なのはプレアクト段階での参加者同士の見解統一であると考えるようにしてください。

・ホロキーボードをカタカタ叩いていた
 トロンと結線さえしていればキーボードを叩く必要なんて微塵もないわけだが、リリーゼは叩いた方が集中できるタイプの人間なのだろう。
 これはあくまでホログラムなので、本来叩いてもカタカタ音はしないし触っている感触もない。ただ、それだとユーザー側が入力されたか確認しづらいため、あえてキーボードを叩く音と感触をIANUSが合成してくれている(周囲に『カタカタ』は聞こえないわけだ)。

・ICE(Intrusion Countermeasure Electronics)
 直訳するなら『侵入者報復装置』。ニューロタング的には“IKE”と書かれるべきなのだろうが、元ネタであるニューロマンサーに敬意を表してここでも“ICE(アイス)”として取り扱った。
 これは特定のネットワークシステムを守るために存在する、そのネットワークとは独立したセキュリティシステムのことで、漫画やアニメによっては攻性防壁とかガーディアンとか呼ばれているウィルスプログラムである。
 このプログラムは常にネットワーク内を巡回し、不審な侵入者を感知するとそのまま攻撃行動に入ってその侵入者を撃退してくれるという、ネットワーク内の警察のような存在だ(勿論、警報を鳴らしたり他のICEを呼び寄せるようなICEも存在する)。
 特にイントロンのような人間が意識ごと電脳世界にダイブできるような話の中では、ICEに対人用の致死性プログラムを埋め込んである場合が多い。この殺人ICEに攻撃されたユーザーは、脳波や心肺機能に異常をきたして死に至ってしまう。また電脳を通じて脳細胞を傷つけ、物理的に殺害するプログラムなども存在する。
 ニューロエイジに限った話ではないが、ICEとは電脳全盛の世界観において欠かすことのできない対ハッカー用の“最終兵器”というわけだ。
 なお、N◎VAにおいてICEが直接登場する機会は少なく、そのほとんどがセキュリティレートや電制で表現されることになる。またキャラクターとして登場したとしてもせいぜいトループ扱いであることがほとんどだ。
 大抵のニューロはそんじょそこらのICEではビクともしないのだ。

・“社長さん”
 千早重工社長、千早雅之のこと。
 何度か話題にもなっているが、SSSは千早系列の警備会社である。そして千早重工とは千早グループの中で最も中心となっている親会社であり、組織の大幹部様が下っ端怪人を呼びつけている図に等しい。

・強化現実とは
 詳しくは[ トーキョーN◎VAの電脳世界 ]を参照のこと。
 この中で特に注意して欲しい事柄は「ARダイブでもVRダイブでもルール的な処理方法は変わらない」というところだ。強化現実でもウェブ世界でも、ウェブゴーストは全く同じように活動することができるし、後述のアンチウェブによる攻撃は両者どちらにも適用される。
 ただし、強化現実は(ようするに[現実界]なので)他のキャストが登場できるがウェブ世界にはウェブゴースト化したキャラクターしか登場することができず、結果としてアンチウェブはARダイブ中しか脅威とならない。などのような違いは存在する。
 このような場合の演出や裁定方法はその時々のアクトの流れに任せてRLが決定するといいだろう。

・ARダイブ・VRダイブ
 便宜的な呼称でルールブック内の固有名詞ではない。
 ここでは「現実界への登場をARダイブ」「ウェブ世界への登場をVRダイブ」と定義している。
 作中でリリーゼが述べているように、厳密には両者にルール的な違いはなく、たとえば〈ドミネート〉のために一時的にウェブ世界に移動したとしてもわざわざ[退場]する必要はない。
 とは言え、その場から離れて完全にウェブ世界へ没入してしまうのなら、それは[退場]として扱われるべきだろう。もしウェブゴーストがシーンプレイヤーだったなら、ARダイブとVRダイブの切り替えによって他のキャストが一斉に[登場][退場]を起こすことになるはずだ。
 この部分は演出に左右される要素が大きいため、RLが適時冷静な判断を下すこと。

・アンチウェブ@
 ウェブゴーストは通常、物理攻撃の対象とならない(逆にウェブゴーストも物理攻撃を行えない)。
 アンチウェブとはそれを解消するためのオプションで、武器に装着することでウェブゴーストへ物理攻撃を行うことができるようになる。これで味方にニューロがいない状態でもウェブゴーストが撃退可能となったわけだ。
 アンチウェブの形状や、どんなシステムでウェブゴーストを撃退しているのかは公式サイドから一切説明がなかったため、以降の解説は全て筆者の独断と偏見によって理屈が積み立てられている。同様に、IANUSがどのようなシステムでどのようにウェブゴーストを“視認”できるようにしているのかも、筆者のこじ付けによってできた設定なので注意。

・「これを適当な記憶容量に保存して」
 IANUSにはそれ自体にメモリが存在していて、短時間(五感の完全記録で数分)ではあるが、目で見た映像などを電子的に一時保存しておくことができる。外部メディアに映像などを書き写すことも可能だ。ニューロが『電脳から記憶を吸い出す』場合、大体はこのメモリ内に残っている映像を引き出すわけだ。
 それとは別に『脳の生体部分から記憶を引き出す』『電脳を通して偽の記憶を植えつける』という場合は、脳を電子機器のように操作することになるため、被験者への負担が大きくなる上に、電脳と違って確実に上手く行くとは限らない(脳とは人類にとってまだまだ未知の領域なのだ)。
 特に電脳上に疑似人格を植えつけるだけならともかく、脳みそに直接偽の記憶を植えつけるとなると精神への影響は甚大で、それが原因で発狂・廃人・サイバーサイコ化してしまう者も多い。

・ウェブゴーストへの〈知覚〉
 ウェブゴーストはいくつか特殊な制約があるものの、基本的な扱いは他のキャストと大差ない。
 ウェブゴーストのキャストが身を隠そうとした場合は〈隠密〉が必要となるし、それを現実体のキャストが捜索しようとした場合〈知覚〉が必要になるわけだ。つまり、現実でもある程度の〈隠密〉上手でなければ、ウェブ世界での〈隠密〉が難しくなってしまうのである。
 まあ、ウェブゴーストの状態であれば様々なプログラムの補助効果を得ることができるため、生身よりずっと活動しやすくはあるのだが。

・アイコン
 電脳世界内にあるデータ体のこと。ペルソナとも呼ばれる。
 アイコンの中で、特定のトロンに寄生せずに存在している高密度の情報構造物(ネクサス)のことを「ウェブコンプレックス」、イントロンしたニューロの電脳情報や五感をアイコン化したものを「ウェブゴースト」とそれぞれ呼称し、トロンのシステムウェアとしての「アイコン」とは分けて考える傾向にある。
 外観は様々で、情報量やプログラムの高度さに比例して巨大になる傾向がある。しかし偽装されている場合もあるため、やはり見た目だけで判断することはできない。特にウェブゴーストはその人の好みに応じて千差万別存在する(現代でいうアバターのようなものだ)。自分自身をスキャニングして使用することも不可能ではないが、情報保護の観点から考えると控えた方が無難である。

・〈SPAM〉〈パワーサージ〉
 どちらもニューロの特技。
 〈SPAM〉はウェブゴースト状態で行う精神攻撃や〈パワーサージ〉のダメージを増強する特技で、〈パワーサージ〉は対象の電脳やサイバーウェアに過電流を流して物理攻撃を行う特技。シェルミーが食らった攻撃がまさに〈パワーサージ〉にあたる。
 前述の通りウェブゴーストは物理攻撃を行えないが、ニューロの特技を使用すればそれが可能となる。
 ちなみに、ニューロが行う精神攻撃とは単なる暗示や催眠術だけではなく、ICEを駆使して対象の電脳を狂わせる行動も含まれている。

・新聞紙ですら絶滅寸前のこのニューロエイジで
 むしろ微妙にまだ絶滅していなかったりする。

・「でも別なトロンに逃げちまえば」
 以前のニューロは街頭カメラやドロイドなどをハッキングする〈ヴィジョナリー〉によって現実界へと干渉していた。むしろ「〈ヴィジョナリー〉がなければ現実界に登場できなかった」というのが正直なところだ。
 当然のことながら、ARダイブのように現実界そのものへ登場しているわけではないので、物理的な干渉を受けることは一切なかったし、仮に寄生しているカメラ等を破壊されたとしても、また新しいトロンを〈ヴィジョナリー〉すればよかったと言うわけだ。

・アンチウェブA
 アンチウェブによって発生する攻撃はあくまで物理攻撃なので、ウェブゴーストと言えども〈運動〉〈白兵〉で[避け][受け]をしなければならない。
 勿論これにもプログラムや〈電脳〉の修正が得られるため、回避しやすいことは回避しやすいが、そもそもニューロが〈運動〉〈白兵〉を持っているのか?と聞かれると悩むところだ。
 これに対して公式サイドは『アンチウェブの登場により〈フリップ・フロップ〉するニューロが激増した』と解説している(〈フリップ・フロップ〉とはイントロンと同時に生身のアクションを可能にする特技。ニューロはウェブゴーストになることなくデジタルアクションが行える)。
 「どうしてアンチウェブが登場するとフリップフロップ・ニューロが増えるのか?」という疑問はさておき、現実界へ干渉しやすい形態であるARダイブもそれなりのデメリットも受けるようになったというわけだ。

・デジタルアクション
 イントロン中に行うタップや〈電脳〉を使用した行動 or ニューロの特技全部。つまり、ニューロが特技を使うためには必ずタップを使ってイントロンしなければならない。
 これに対して、電脳を移植していないウェットはデジタルアクションそのものが封印されていて、イントロンすることは勿論、ニューロの特技を使用することがそもそも不可能となっている。その代わり、ウェットはデジタルアクションの対象となることがない(つまりウェブゴーストからは決して危害を受けない)。
 ただし、タップを使用しない(プログラムのサポートを受けない)ただの精神攻撃の対象とはなるため、「ウェットだからウェブゴーストなんて無視してかまわないや」と安心してはいけない。

・「プログラム的な拘束がない限り」
 “対象のアウトロンを妨害するプログラム”というのも存在する。

・「……」
 シーンプレイヤーのジルはホワイトエリアに登場した。しかし[携帯判定]の難易度の高さにより、普段持ち歩いている斬魔刀やNR20(サブマシンガン)は所持していない。
 正しい携帯判定のタイミングは『そのキャストがシーン内で初めてその武装を必要としたとき』に行うものであり、登場と同時に宣言しなくともいいのだが、ここでは最初から持ち込むのを諦めていたという内容で描写を行っている。エアボードは判定を必要としない装備だが、これもジルの希望により自主的に持ち込みを見合わせた。

・イワヤトビル
 外壁は黒い硝子状らしいが、詳しい材質は不明。
 イラストでは、きらびやかで荘厳に構えるドーム型のアーコロジーとは相対に、イワヤトは照明の一切ない真黒な超高層ビルで一直線に天空を貫いている。

・多脚ウォーカー
 軍用中型多脚ウォーカー“ダンデライオン”。
 全高12mほどで3人乗り。キャストが個人で所有するには携帯判定が必要だし、なにより巨大すぎる。

・仕事帰りのクグツ
 同じクグツでも、ホワイトエリアの超高級住宅街で暮らしている者もいれば、アーコロジー内に住んでいる者もいる。グリーンエリアの庶民的なマンションから通っている者もいれば、イエローエリアのボロアパートをセーフハウス代わりにしている者もいるだろう。

・(こんな安物IDカード)
 偽造IDは〈電脳〉で[目標値:12]の判定に成功されると偽物であることがバレてしまう。
 この判定自体はデジタルアクションである必要がないため、タップはいらないしウェットでも調べられる。

・暇人か痴漢くらいのものだろうが
 その暇人や痴漢が、N◎VAのニューロの大半を占めている。

・アーコロジーの壁が邪魔して
 ドーム型とはいえ、アーコロジーの全長は1.5km以上に及ぶ。

・「……うっかり仕事早上がりし損ねちゃって」
 ジルとの待ち合わせはもともと9時半頃であり、職場からこの場所までは2・3kmほどしかない。
 しかしリリーゼが勤めているSSS本部ビルもアーコロジーに負けない超高層ビルであり、帰宅時間には相応のエレベータ・ラッシュが想定される。リリーゼは5分10分仕事を早退して、安全確実に職場を出る予定だった。
 そんな状況の中で、むしろほとんど時間内に到着したのは奇跡に近い。

・「出来る限りめかし込んで来たんだよ」
 田舎者が都会へ行くとき、意味もなくスーツを着込んでしまう心境である。

・アマチュアとプロの線引き
 フリーランスの仕事にアマチュアとプロの区分があるのかは微妙だが、ここでジルたちが言っているプロとは『大企業や犯罪組織から下請けされた責任を伴う裏家業』のことを指しているのだと思われる。
 これらの巨大な組織から回された仕事は実入りが大きい分、少しでも失敗してしまうと信頼と共に命まで失いかねない危険なミッションとなる。またフリーランスという性質上、《完全偽装》や《不可触》で捨て駒にされる可能性も高いため、キャスト個々の生存能力が試されることになる。

・“お上品区画(ホワイトエリア)”
 本当にお上品な人間がいるかどうかは分からないが、少なくても道端を歩くだけで7人の敵が出現するレッドエリアのスラム街と比べれば、平和で安全でお上品な場所であることに違いない。

・「箸の持ち方、またおかしくなってる」
 ジルの利き手はサイバーアームであり、また(実は)脳に障害を抱えているため細かい作業が苦手である。

・伝説のプラチナビーフ
 なぜ“プラチナムビーフ”ではないのか?
 それはともかく、リリーゼは売買判定で『スキヤキ』を購入しようとした。ルール的には、判定に成功さえすれば報酬点を消費する必要はない。
 しかし後の展開にあるように、この判定は実は失敗に終わっている(リリーゼは手札を回したかったのだ)。

・「こう見ても私お金持ちだから」
 リリーゼは軍に両親を殺されたときの慰謝料でちょっとした財産を持っている(報酬点100点くらい?)。
 またそれ抜きにしても、高校卒業と同時にSSSの特殊部隊で働いているだけあって、収入だけならそんじょそこらのクグツなんて目ではない額を得ているのだ。

・全身義体の隠匿レート
 全身義体にも隠匿レートは存在する。それが見破られると、全身義体であることがばれてしまうのだ。
 ただ、これは他の装備にも言えることなのだが、隠匿レートとはあくまで『裾の長い洋服や帽子で偽装した場合の数値』であることに気をつけなければならない。いくら隠匿レートの高い武器やサイバーウェアでも、剥き出しで持ち歩いてしまうと意味がないのだ。

・『油断するな。迷わず撃て。弾を切らすな。日本軍には手を出すな』
 元ネタはサイバーパンクTRPG“シャドウラン”にある有名なストリートの警句『油断するな。迷わず撃て。弾を切らすな。ドラゴンには手を出すな』から。
 N◎VAの世界にもドラゴンは存在するが、あまり一般的な生き物ではない。また、畏怖の度合いで言うとドラゴンなんかより日本軍の方がよっぽど怖いため、この警句が正しいことが分かるだろう。

・【0:10】
 テロリストのスタイルは『カリスマ● ニューロ=ニューロ◎』。
 《電脳神》で爆弾を持ち込み、場にいる(後述の鏑木少尉らも含めて)全キャラクターを抹殺しようとした。
 これに対して、RLは他の神業とのバランスを取るため、『まずはカット進行を行い、1カット目が終了してもまだ爆弾が存続していた場合にその効果が発揮される』と裁定した。
 この裁定にテロリストも同意したため、そのまま神業が使用されて場に爆弾が出現し、カット進行が始まった。

・人工皮膚が裂けて腕の中からアサシンブレードが出現する
 ジルはオートアクションで“スラッシャー”を装備した。
 スラッシャーの元々の隠匿レートは15。ジルはこれに“クラストスキン”を組み込んでいるため、合計で隠匿レートは18となる。ホワイトエリアのセキュリティレートは16なので、このスラッシャーは携帯判定の必要なく持ち込むことができるわけだ。

・鈍い手応えと共に火花が散って刃が男の体を滑った
 テロリストの体は全身義体であり、その義体の装甲によってジルの最初の攻撃が弾かれた。
 しかし、このときジルは〈※二天一流〉を体得していたため、続けざまに追加攻撃が行えた。

・リリーゼのイントロン
 リリーゼは携帯用のタップ“WIZ-V”を、道具を隠すアイテム“ステルスケース”に入れて持ち運んでいた。
 ここではマイナーアクションでタップを装備し、メジャーアクションでイントロン。リリーゼはそのまま続けて〈電脳〉による判定を行って爆弾の停止を成功させた。
 シーン中にイントロンを行う場合、その作業はメジャーアクションを必要とする。またイントロン後は[本来の肉体]が無防備になってしまう(エキストラ化する)ため注意と対策が必要だ。

・〈ヴィジョナリー〉〈フリップ・フロップ〉
 〈ヴィジョナリー〉とはニューロの特技で、シーン内のトロンに侵入して登場するという登場判定を有利にするための特技だ。このとき使用者は、ウェブゴーストとして出現するか、ドロイド等の肉体を完全に乗っ取って(もしくは自らその現場へ乗り込んで)現実体として登場するかを選択することができる。
 現実体として出現してしまうとイントロン状態が解除され、物理攻撃の対象となってしまうため注意。
 一方で〈フリップ・フロップ〉を組み合わせて登場すると、使用者は自らその現場へ登場しながら、かつイントロンすることなくデジタルアクションが可能という特殊な状態になることができる。
 これらの特技はそれぞれ効能が異なり、また持っているだけでキャストのイメージがガラッと異なってくるため、自分がどのようなタイプのハッキングを行うニューロなのかよく考えた上で選択するといい。

・「その〈バンザイ〉野郎は!?」
 〈バンザイ〉とはクグツの特技で、ダメージを無視して無理やり行動できるようになる技である。たとえすでに死亡していても、効果が切れるまでは動くことが可能というある意味恐ろしい特技だ。
 ジルはテロリストがクグツかどうか分からなかったが、それでも爆弾を体に仕込んで特攻をかけてきたこの人物のスタイルを“バンザイ”と罵ったのだろう。

・(その辺のレジとかDAKのやつを使えばいいのに)
 トロンが内蔵されている機械には電話機能がほぼ標準装備になっている。
 さすがに武器や衣服には付いていないだろうが、テレビや洗濯機程度のサイズがあるトロンであれば問題なく使用することが出来るのである。

・修行僧(ウェブゴースト)
 まず、カット進行終了後に一旦シーンが変更されていて、リリーゼもイントロン状態が解除されている。
 シーン開始直後、ジルの攻撃で死亡したテロリストは、《電脳神》によって『実は自分はウェブゴーストで今の全身義体は遠隔操作で操っていた』ことにできないだろうか?とRLへ提案した。
 RLはこれを承諾し、《電脳神》を《黄泉還り》のように使用してテロリストが復活することと、次のシーンでウェブゴーストとして出現できることを認めた。

・ジル&リリーゼ vs 修行僧@
 この戦いは通常通りのカット進行と見ることもできるし、単なる神業の応酬としても演出できる。
 まず修行僧からの精神攻撃で[精神崩壊]しそうになり、リリーゼは《電脳神》でダメージを無効化した。《電脳神》は本来イントロン中に使われるべき神業だが、リリーゼの電脳内での出来事ということで許可されている。
 その後、ジルへの精神攻撃はガンズが全てリアクションで打ち消しながら、ジル自身は移動で修行僧へ接近。リリーゼから“アンチウェブ”を受け取って装備し、修行僧を葬った。
 N◎VAでは、アイテムの受け渡しに関するルールは存在しない。ここではリリーゼがメジャーアクションを破棄することで近距離にいるジルへアイテムを送ることができると裁定した。
 勿論投げる前にマイナーアクションでアンチウェブを手に持たなくてはいけないし、受け取ったジルもマイナーアクションを使用してそれを武器へ装着しなくてはいけない。

・ジル&リリーゼ vs 修行僧A
 神業の演出としてこの戦いを見た場合、ジルは前のシーンで《死の舞踏》を消費していたことになる。
 リリーゼが精神攻撃を受けた後。ジルは《脱出》によって修行僧と同じエンゲージまで移動し、そのままリリーゼから《ファイト!》を貰って、修行僧を《死の舞踏》した。
 このとき修行僧からカウンターで《神の御言葉》を受けたが、それはガンズの《電脳神》で無効化されている。
 神業はゴーストの概念を超越して一方的に影響を与えることができる。ニューロでも幽霊でも斬り放題だ。

・「そんなに神様が好きなら――」「あたしがあの世まで送ってやんよ!」
 真教の救世母はいわゆる現人神であり、他宗教の神の概念とは大きく異なっている。
 また現世での氷による救済が謳い文句であり、あの世という概念があるわけでもない。

・「あれはウェブに取り残された彼のゴースト」
 [完全死亡][精神崩壊]したキャラクターは、そのアクト中一切判定が行えなくなる。しかしそれ以外にどんなことが起こるのか、ルールブックに記述はない。
 キャストとはどこから来てどこへ行くのか。いったい何者なのか。ちょっと哲学的な話である。
 言葉に倣えばそのキャストは死亡してアクトから除外されなければならないが、除外されたキャストが登録抹消となり、別なアクトで使用不可能になるというルール的束縛は存在しないのだ。
 『死亡したからそれで終わり』ではなく、『死亡したキャストのその後』を描いたシナリオを作成してみるというのも面白いかもしれない。

・シミュラクラム
 幻影、分身、投影。

・能天使(パワード)
 説明にあるとおり、真教浄化派“氷の静謐”における幹部クラスの人間のこと。
 ただし、その動き方は組織の幹部というより単なるテロ実行部隊のリーダーだ。大体は悪の組織における怪人的ポジションであり、事実怪人のように日々新しい能天使が出没している。

・自爆テロ
 正確には、爆弾が爆発してもウェブゴーストの修行僧は死なない(物理攻撃は無効だからだ)。

・3時間ほど前、とある焼肉屋の座敷。
 オリジナルキャストである鏑木少尉と、公式ゲストである“大佐”和泉藤嵩の会話。
 一応この小説内で起こる一連の事件の黒幕であるため、ここはRLシーンとして描かれている。

・バディ
 バディはアストラルゴーストでありウェブゴーストであり改造人間である。
 ジルの精神的な平和を守るため、呼ばれてもいないのに日夜参上して時に卑猥な妄言を振り回すのだ!





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