版画のチカラ LITTLE CHRISTMAS 2010-小さな版画展によせて |
版画のチカラは捨てたものじゃない。
大きくなくたって、薄っぺらな紙切れだって、最新テクノロジーでなくたってそんな事は、たいした問題じゃない。
版画を作り、取り扱う人間の思いひとつで変わるもの。
版画とは、人が、最初から最後まで関わって生まれるパーソナルメディアだからこそなせる業(わざ)。これからこそ、
明るい未来を持つチカラ。版画という表現メディアにこだわりをもつ者たちの思いは熱いのです。
だからこそ、この国の現代版画は、世界的な評価を得ているのです。
クリスマスは、もともとは太陽の新生「冬至」を祝うことが始まりと言われます。
版画らしさのひとつの再生の祭りとならんことを願って50名近く作家によるの新作が集います。これからが期待される新人作家から、
活躍中の中堅作家。現役の学生でもある作家から、現役で大学の版画教育をも担う作家。地方をベースにしている作家から、
海外をベースにしている作家たちは実に多彩で才能にあふれた作家たちです。
しかも、みな世界的レベルの実力者です。作品は、多くの国々で受け入れられ、各地の美術館にも収蔵されています。
現実の今を、ともに生きている版画の担い手たちの作品を、ぜひ、この機会にごらんいただけますよう心から願っております。
すべての作品は、この展覧会のため、クリスマスをテーマに制作された新作オリジナル版画です。
それを、すべて、会期中のみ限定の1点7,000円という特別価格で販売いたします。作家によっては、通常の半値以下となる価格設定です。手わざから生まれた無限に広がる創作の小さな宇宙をご堪能ください。
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発起人 林孝彦 |
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