作品には、作者が見つけ出したものしか描き出すことはできません。そしてそれは、何かの象徴として、または比喩として表されたりします。
私の描く、ちいさな、たくさんの丸や渦巻きは、まさにそういったものです。丸や渦巻きはともに、上も、下も、右も、左も、ないものです。
違いは、丸は閉じることで存在し、渦巻きは開いていることで存在していることです。開いている渦巻きの方は閉じないことで動きを内包しています。
こうした存在への畏敬の念を持ちながら一つ一つ描き出したものが、どんなものを形作り、何を動かして、私を何へつなげていくのか。
それを見極めて、何かを見つけ出していく行為が私の仕事なのではないかと感じています。
林 孝彦 HAYASHI Takahiko |
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1961 |
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岐阜県生まれ |
1985 |
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武蔵野美術大学油絵科卒業 |
1987 |
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東京芸術大学大学院美術専攻科修了 |
個展 |
1987 |
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京王百貨店(東京) |
1990 |
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ギャルリー東京ユマニテ(東京)以降’92'95'97'99'00 |
1992 |
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ギャルリ・プチボワ (大阪)以降’93’94'95'97'99’01'04'07'11 |
2001 |
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MHSタナカギャラリー (名古屋)以降’03’07'08 |
2002 |
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クンストローム・ケェトゥナー (アウグスブルグ、ドイツ) |
主なグループ展ほか |
1983 |
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第1回中華民国国際版画展 (台北市美術館・台湾) |
1984 |
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第6回リエカオリジナルドローイング展 (旧ユーゴスラビア) |
1987 |
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岐阜国際芸術祭'87 (岐阜県美術館) |
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第17回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展 (旧ユーゴスラビア)
その他、国内外のアートフェアに出品 |
2006 |
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素材と表現-東京オペラシティーアートギャラリー収蔵品展(東京、日本) |
2009 |
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アーティストプルーフ展 チェスタービーティーライブラリー ダブリン・アイルランド |
【パブリック・コレクション】 |
国立国際美術館 |
東京都現代美術館 |
ロサンゼルスカウンティ美術館(アメリカ) |
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