北海道超短波帯移動通信研究会

     

アワード発行にあたって

北海道超短波移動通信研究会  JJ8NNR 佐竹 正明

この度、「全北海道VHF移動運用賞」「全北海道144MHz交信賞」2種のアワードを発行する事になりました。

これらアワード発行の最大の目的は
「移動運用局の為のアワード!」、「お手軽装備から重装備まで、とにかく声を出そう!」これに尽きるかと思います。
その為の目標や励みになるものをと、
考えました


お知らせ

●初回申請料の送金方法を「定額小為替又は1000円分の10~80円の小額切手でも可」に変更。

●申請用紙(エクセル形式)をダウンロード・印刷出来るように用意。

移動局に応答しよう!

移動運用局の為の、又は移動運用局との交信を対象にしたアワードを企画する事で
移動局にもっと応答が有るようになればいいと思います。

移動しても、リグが壊れているんじゃないかと思うほど応答のない時は寂しくなります。
このアワードでアクティブ且つ強力な固定局のいる市区町村に
移動しても声がかかるようになればと思います。

移動運用自体を目標にしよう!

現在のアマチュア無線の状況は局数が減り、特にVHF帯では固定局のいない町村も出てきました。
バンドの賑いは移動運用局にかかっていると言っても過言ではないでしょう。しかし、各種のアワードでも
同一都道府県内の移動は認められていても、
移動すること自体を顕彰するアワードが少ないです。
多くの交信が移動運用局に頼っている割には評価が低いような気がしていました。

移動運用自体を目標に出来るアワードがもっとあると良いなと、常々思っていました。

移動運用は面白い!

折角免許をとって開局しても、最初からFBな設備を立ち上げられる局は少ないです。でも、GPに2mのFM機だけでは
暫くすると限界が来てしまいます。

そこで移動運用!モービル用のホイップアンテナだけでも、見晴らしの良い場所に行けば、思わぬ所と交信できる事があります。この面白さをもっと多くの局に体験してもらいたいと思いました。
ただ移動運用に行くよりも、目標があった方がより面白くなると思います。
移動場所探しも中々面白いものです。

山岳移動局をもっと評価しよう。そして山岳移動に目標を!

登山をして山頂からアマチュア無線を運用する。登山だけでも大変なのに!山岳移動局の努力に敬意を表したいと思います。
そして、前述した移動運用の目標を!と考えました。ただ、やはり、山岳移動と云うからには
最後は人力で(徒歩で)
到達した局の努力を称えたいと思います。20万分の一の地勢図に載っていない山にも
運用するに適した山頂は数多いです。
「山、高きが故に尊からず」という言葉もありますし。

移動運用はやればやるほど奥が深い!

移動運用の形態には色々有ります。車を利用したものから、担ぎ上げ登山、バッテリー内蔵のハンディ機にホイップから
発動発電機とオールモードの固定機に多エレメントの外部アンテナ・・・とお手軽装備から重装備まで。
簡単そうに見えて、実は奥の深いのが移動運用です。移動運用の装備も工夫の為所です。
山頂以外にもピンポイントで伝搬の良い場所はいっぱいあります。そういう場所を見つけるのは楽しいものです。

道内局の交流を深めよう!

数あるバンドの中でVHF帯を選んだのは、昔の入門バンドと今の入門バンドと云うわけです。簡単に入れて
それでいて奥の深いバンド、
ローカルラグチューから超DXまで、アマチュア無線の技術を磨くには最高だと思います。
HF帯やU,SHF帯を入れなかったのは、その運用形態、通常の交信範囲がVHF帯と少々違う為です。とにかく移動運用に出かけたら
広くCQを出して欲しいと思います。このアワードは北海道内のみを視野に入れています。つまり、顔の見える運用です。
道内のVHF移動運用局同士や、固定局との交流を深める事にもなると良いなと思います。人間関係の構築にも最適だと思います。

VHFは義理人情!

移動運用局は常日頃、CQに応答いただける事に感謝しています。だから、CQが出ていれば可能な限り、応答します。
声がかからないのは寂しい事です。移動運用経験者ならば空振りのCQにも応答したくなるはず。
実際、移動運用愛好者はCQが出ていると声をかけずにはいられない(?)。

可能な限りメインチャンネル及びバンド内をワッチする・・・アマチュア無線の基本ですよね。
まずはここからアマチュア無線家同士の交流が始まります。特に移動運用局が出ていれば尚更・・・ですね。
切磋琢磨出来る良い仲間と一緒に楽しみたいものです。 

アワードは特記があるから面白い。特記でより楽しくなる!

既存の各アワードとはなるべくバッティングしないように考えました。そして、「特記」を設けました。
移動運用や固定からの運用でも、アマチュア無線家ならではの「こだわり」があります。それが「特記」です。

同じ挑戦するなら、自分の運用形態に合った「特記」を目指そうとするのが、これもアマチュア無線家の習性
JARLのアワードのような特記以外に独自の
「山頂移動」や「ホイップ」「ハンディ機」などを設けました。
いくつもの「特記」でアワードを目指して欲しいと思います。

アワードやコンテストはアマチュア無線を永く楽しむ為のスパイスです!

これらのアワードは、所謂アワード愛好者の為だけのものではありません。あまりアワードに興味の無かった局にも
挑戦して欲しいと思います。
そこから他のアワードにも興味を持っていただければと思います。
又、多くの局と交信するのには、コンテストに参加するのも良いでしょう。
コンテストは上位を狙うばかりが
目的ではありません。自分なりの目標を持ってトライする。これまた楽しいものです。

移動運用の達人を目指そう!

移動運用と言っても、一種の野外活動です。設営や運用だけでなく、少しでも快適に活動できるように工夫します。
これが又アイディア勝負の面白さ。設営の簡便化、機材の収納、野外での食事、活動し易い工夫、これがまた面白い、楽しい。
野外活動のノウハウを会得できます。移動地の自然に触れ、楽しい事や面白いものに出会えます。
野性生物への知識も必要になります。
逆に自然の脅威に出くわす事も・・・。
勿論、マナーを守り、現地にダメージを残すような事はもっての他。

アマチュア無線家も交信ばかりでなく、社会に対して目を開こう!

政府の平成の大合併で消滅する市町村が今後まだまだ出てくるかもしれません。また、新しい市町村も出現するでしょう。
このアワードは移動局および移動運用を対象にしていますが、移動運用で地方の有り方を考えるきっかけになればと思います。
合わせて各地の気候、風土に是非触れていただきたいと思います。
DX通信が交信とカードの回収だけでは味気無いのと同じで、
アマチュア無線を通して多くの事に
目を開いていただきたいと思います。真の意味で国際人、社会人としての知識を身につけたいものです。

アワードの特徴

多くの方の挑戦、申請をお待ちしています。(電子メールによるエクセルかワードの添付申請も可能)
限定100枚という事にしましたので、まずは、基本となる(5支庁)、10市郡、10区町村の申請からスタートしてみませんか?


全部完成してから申請しようと考えていると、台紙が無くなっている事も考えられますので御注意下さい。また、これは競争ではありません。
アワードの基本は、「自分の運用に対する、ささやかなご褒美」と考えていただけると、こつこつと追加申請して、アワードを完成させる事で
楽しみが長続きすると思います。


そして、これらアワードでは特記事項を多く設けました。ある特記が終われば、別の特記に挑戦するという楽しみ方もあると思いますし、
1人でいくつもの特記に挑戦していただきたいと思います。


2000年からの交信が有効としたのは、過去の実績はさておき、新たな気持ちではじめていただこうという考えからです。
現在、アマチュア無線を楽しんでいる局にとってのアワードを目指しました。
これらのアワードは、完成する事だけが目的ではなく、貴方自身が「アマチュア無線を楽しむ上での、目標や励み」にお役立て頂けると幸いです。


疑問点・質問、新しい特記の提案等の御提案も遠慮無く電子メールjj8nnr@jarl.com又はSASEでJJ8NNRにお問い合わせ下さい。
尚、御電話での対応は出来かねる場合がありますのでご容赦下さい。


最後に、これらのアワードによって、移動運用が盛んになり、アマチュア無線を楽しむ人が増えるのに少しでも貢献できれば企画者として嬉しい限りです。
1人だけではアマチュア無線は成立しません。相手が有って初めて成り立つ趣味です。
アマチュア無線家同士の交流のきっかけにもなれば非常に嬉しく思います。また、アマチュア無線がきっかけになり、多くの人の輪が広がる事を期待しています。

 

【アワード申請者リスト】


■ 全北海道VHF移動運用賞申請用紙

【必要用紙をクリックし印刷してご利用ください】