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子宮頸がんについて

ブログ記事(平成21年6/16、6/18、6/19)より
抜粋しました



子宮頸がんの予防のために今年度ワクチンが認可される予定です。

日本では年間1万5千人が子宮頸がんになり約2,500人が死亡しています。
子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の持続的な感染が主な原因です。人から人にうつるのです。性交渉によって感染致します。

このHPVを世界で始めて発見したハラルド・ツア・ハウゼン氏は昨年ノーベル医学生理学賞を受賞。
この発見によってワクチンが開発されました。子宮頸がんの発症者や死亡者数を7割減少されるという画期的なワクチンです。
7割も減少されるなんてすごいワクチンですね。

HPV(ヒトパピローマウイルス)は性行為によって感染しますが、ほとんどの人は、免疫力によって自然消失いたします。早い人で1年。長い人で2年で消失いたします。しかし一部の人には感染が持続いたします。

検診は25パーセントしか受けておりません。検診を受けていれば早期発見で大事に至りません。産婦人科に検診に行ってくださいね。

宮城県では今年の4月から従来の細胞診のみの検査だけではなく、高リスクのHPV検査を併用する方式に変わりました。

ワクチンは、109か国で認可され、そのうち20カ国は医療制度における導入を正式に推奨しています。

ワクチン接種費用は、1コース3回接種して3万6千円かかります。
日本は医療費を抑える方向でいるので、全額公費と言うことは無理なのかもしれませんが、ワクチンを打つことによって7割の人が子宮頸がんの発症を抑えることができるのであれば、医療費の削減につながるのかもしれませんね。
無料ワクチン接種を勧めているオーストラリアとイギリスは、学校での接種を導入しています。
接種の対象者は、性交渉の前の人です。10代の人を対象にワクチン接種をするということです。
性経験の有無に関係なく10〜45歳までの女性を対象に予防効果があるとされています。(※平成22年4月25日 「子宮がん検診とワクチンの最近の話題」 小澤信義先生の講演より)

HPVは女性の約8割が、50歳までに感染すると言われております。ですから特別なことではないと言うことです。

ガン発症までには、5年から10年かかることがわかっておりますので、定期的な検診で見つかりますので、受診してくださいね。
受診率が3割未満にとどまっております。子宮頸がんは前がん症状の存在が明らかになってきましたので、早期発見で、治療ができます。怖がらずにね。検査しないほうが怖いです。

                                          平成21年7月2日



つづき(平成21年9月28日)
子宮頸(けい)がんを予防するワクチンが、平成21年9月29日に開かれる厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の薬事分科会で承認される見通しとなったとのこと。
朗報であると同時に、接種開始年齢や費用など解決すべき課題も多いようです。



つづき(平成21年12月13日)
子宮頸(けい)がん予防ワクチンが12月22日に発売されることが発表されました。このワクチンは発症原因となるヒト・パピローマウイルス(HPV)の感染を予防する効果があり、HPVの粒子に似せて作った粒子を半年間に計3回接種し、体内の免疫機能を高めてHPVを排除します。効果は最長で20年近く持続するとのことです。
対象は10歳以上からで、費用は、1回12,600円。自由診療扱いのため、全額自己負担となるようです。

つづき(平成27年2月17日)
重要!H25,6月版 厚生労働省からの情報

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