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 2004年11月29日、自から35年の人生の幕を下ろした娘は、幼い頃から動物が好きでした。
 タイトルの絵も、傷ついた小鳥を猫の牙から守るため自分の部屋で飼っていた、ひな鳥をモチーフにしています。
 猫たちを好んで描くようになったのは、新聞奨学生として上京した頃からのようです。
 新聞配達の途中で見かける、路地裏に潜む猫たち、、、、大学のキャンパスに住み着いたのら猫たちの姿に、妙子は郷里を懐かしみ、のら猫たちのきびしい猫人生に想いをはせていたのでしょう。
 妙子はだいぶ前から自分の限りある命を予感していたようです。作品の中の一つ、自画像(油絵)「雪の下」では自分の死の風景が描かれています。
 死の翌日、初雪が舞い降り、そこには妙子の旅立ちにふさわしい、清らかな白い風景がありました。
地球上の汚れをかき消すように広がる雪景色が、涙でくもったことが、昨日のことのように想い出されます。

 こうして、娘の作品を皆さまに公開できるのも娘の友人であるI君のお陰です。
 生前「I君とは会話の波長が合うのよね」と笑って話していた妙子
 そのI君に、今、私は助けられています。
 I君の「妙ちゃんのことで、僕に出来ることなら」と引き受けてくれた、このホームページ。

 私が一人で出来るようになるまで、付き合いますと言ってくれた、やさしい彼に今、私は心から感謝しています。




2008年9月17日 大幅リニューアル


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