2012年 武蔵野テンカラ会 釣行記 NO12

が眩しい奥利根  PARTU

竿をしならせ、に・・・上ゴトウジ沢

渓英 渓潮編

第一の魚止め滝壺は、以前は左岸をヘツッテ越えたのだが、今回は崩れて足場がなく、右岸の崩れそうな岩を登って上に出た。滝は魚止めと言っても高さは低く、滝上にも魚はいるはず。しばらく行くと大きな淵があり、そこで渓潮さんが大きめの岩魚が悠々と水面直下を泳ぐのを発見した。見ていると岩魚は我々を無視して、自分のテリトリーの見回りをするように時計回りに淵を回遊していた。そこで渓潮さんがその回遊ラインに毛鉤を落とし待っていると、岩魚はゆっくりと近づいてきた。「来た!来た!」岩魚と毛鉤がゆっくりと出会い、「食うぞ!食うぞ!」「食った〜!!」と思わず叫んでしまった。渓潮さんがすかさず合わせると岩魚は一気に底にラインを引きずりこんだ。その後岩魚は渓潮さんの竿をしならせ、右に左にと走ってなかなか手元に寄って来なかったが、うまい竿捌きでややあってから浅瀬に引きずりあげられた。良く太った綺麗な魚体、計ってみると立派な30pだった。渓潮さんも満足そうにソッとリリースすると岩魚はゆっくりと淵に戻って行った。 

小休止し再び釣りを開始した。その後、一匹づつ釣って第二の魚止め滝に出た。この滝は大きな淵があって良く見ると4・5匹の魚が群れているのが見えた。私は疲れたので見物をしていると、すかさず渓潮さんが一匹掛けた。やはり一匹掛けると群れは見えなくなり、ここでゆっくりと休憩をとることにした。休憩しながら淵を見ていると、岸近くを回遊する岩魚がいた。先程の淵と同じように、このような淵では岩魚は回遊する事を初めて知った。休憩後「もう一度やってみます」と回遊コースに渓潮さんが毛鉤を落とす。又も見事に釣りあげ今度は28pだった。岩魚の影も見えなくなって、もう釣れないだろうと左岸の足場の良い岩を伝って滝上に出た。
 滝上に出ると40mほど先に第三の魚止めの滝が見えていた。第二の滝上から第三の滝までは底が白い岩盤状になっていて底も浅く魚の姿はなかった。滝壺にも上から見た限りは岩魚の姿はなく、毛鉤を落としても反応はない。さらにその先に行こうと思ったのだが、滝の両側の岩には足場がなく、水深は胸くらいまでありそう。高巻きは左岸を上がるのだが、かなり長い距離深い薮こきを強いられそうで、結局帰る時間も考えてここで納竿とした。

上ゴトウジ沢とトトンボ沢の2組に分かれた。トトンボ沢には渓忠さん渓川さんゲストのSさんが、上ゴトウジ沢へは私と渓潮さんが、お互いの健闘をたたえあって別れた。私が最後にこの沢に入ったのは56年前だったと思う。昨年の大水もあって渓の変わり方も興味があり、「最後の魚止めの16m滝を見て来て下さい」と渓忠さんに言われ、出来るだけ行って見ようと釣りをスタートした。入口に近いところは流筋も変わっており、大水の力を見せていたが、上流へ行くに従い、記憶に残る淵や流れが思い出され、あまり大水の影響を感じなくなってきた。しかし、以前と比べると魚の数が少なく、先行者が居たとは思えないのに、チビ魚さえも毛鉤に飛びつく姿がない。それでも最初の魚止めに着くまでには24p〜28pの感触を二人とも何匹か味わうことが出来た。魚止めに来て思い出したことがある。魚止めの手前、底が白くきれいな岩盤の淵に岩魚が群れ、毛鉤を落とすと一匹が追いかけて来た。下流に回り込み毛鉤が流れてくるのを待ち受け、私の目の前でパックリと咥えた光景を思い出したが・・・今回は一匹も見えなかったし滝壺の浅瀬や深場にも魚の姿はなかった。

8月4日
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渓英記

この釣行を企画してくれた渓忠さんに感謝です。最後にこの日は遡上のジャンボ岩魚の姿は無く、水温は18℃もありました。

久し振りに訪れた上ゴトウジ沢は、昨年の大水の影響を強く感じられる事もなかったのだが、天気が良すぎるくらいで、上から太陽、下からは丸い石ころだらけの河原からの照り返し・・・この暑さにはまいりました。しかし魚ともほどほどに遭う事が出来て楽しい釣行でした。この釣行を企画してくれた渓忠さんに感謝です。