2012年 武蔵野テンカラ会 釣行記 NO13

しばらく釣り上がると上流から2人の餌釣り師が下りて来た。釣果を聞くとチビ岩魚が数匹上がっただけだと笑う。二人が下りて来た上流を見るとすばらしい連滝が見える、その滝上を釣ってみたが釣果はなかったとの事だった・・・滝上4時間ほど釣り上がるとバス通りに出られるそうである。しかしこれ以上釣り上がってもたいした結果は得られそうもない、私達はこの納竿とする事にした。時計を見るとまだ10時半を回ったばかりだ、まだまだ他の沢への挑戦は可能だ。帰りは釣り上がったを足早に下りる・・・帰路は思った以上に長く感じられるのは、夢中で釣り上がった軽い疲労からである・・・釣果こそ無かったが今日の硫黄沢は私達に源流釣りの素晴らしさを充分に堪能させてくれた。昼食後は春渓さんと渓潮さんは七入沢に、渓英さんと私は実川入渓する予定だ。今度こそ桧枝岐岩魚に会える事だろう・・・

何度か夜なかにトイレに起き、午前6時頃人の話し声で目を覚ます。車から出て見ると春渓さんと渓潮さんが立ち話をしていた。7時になると管理人さんが現れ手続きを済ませて部屋へと招かれた。私はキャンプ場の奥にロッジがあり、そちらに案内をされるのかと考えていたが、私達の泊まるのは管理小屋の二階になっていた。春渓さんは管理人さんとは旧知の仲の様で、手慣れた感じですべてを進めている。10数年間この桧枝岐を訪れているとの事だった。ゆっくりと支度をして8時頃出発することにした。餌釣り歴が長い春渓さんにとってこんな遅い時間に出かけるのはめずらしいとの事・・・少し戸惑っていた様子だったが、我々に同調をしてくれた。硫黄沢は管理小屋のすぐ横から林道に入った先にあった。僅かな距離だったが私には辛く感じられる。臀部も足も動かず胸の鼓動も激しい・・・持病の坐骨神経痛が再発したらしく不安いっぱいの船出だった・・・途中で水戸ナンバーの車が近付いてどのへ入るのかと質問をして来た。精悍そうな30代の若者が2人乗っている。硫黄沢へ入ると私達が答えると少々あきれ顔で、この時間ならば既に何組かの先行者があるだろうと云う

桧枝岐 硫黄沢釣行

最後の釣行は福島県桧枝岐支流硫黄沢

交互に釣り始めたが、朝早くに先行者が入ったせいか魚の姿がない。時々反応はあるがとてもハリ掛かりをする大きさではない・・・しかし、今日は晴天、周囲の木々の衣替えを始めた様子。綺麗な空気、そしてマイナスイオンを充分に浴びながらの釣りは釣れなくても飽きることはない・・・6月の下旬頃に訪れたならきっと良い結果が得られるだろう・・・つぎつぎと現れる良淵をそれぞれの釣りスタイルで釣り上がるもやはり魚影は見えない・・・案内役の春渓さんは遠慮勝ちに最後尾を釣り、早く誰かの竿がしなる事を望んでいる様子が伝わって来る。大丈夫ですよ、春渓さん・・・・この大自然のなかで竿を振れるだけでみんな大満足をしていますよ・・・硫黄沢の流れは落差が適当にありまわりの木々も深山の雰囲気が漂う。もうすぐに素晴らしい紅葉が人々の目を楽しませてくれるだろう、その時期にもう一度訪れてみたいものだ・・・しかし明日からは禁漁になる、やはり再来するのは来年の6月か7月頃にしよう。今日は先行者があり、日和が悪いだけだ・・・必ず岩魚達が私達を迎えてくれるだろう。

東北自動車道をひた走り午後9那須塩原インターを降り千本松牧場を経て塩原温泉へと向かう。塩原温泉からはナビにまかせ七入キャンプ場を目指す。塩原温泉を抜けてから目的地までが長く感じたのは周囲が暗闇のせいだろう・・・キャンプ場に到着したのは午後11時頃だったか、広々としたキャンプ場で駐車場も100台以上は収容出来そうだ。あとで聞いた話だがバブル時代には観光バスの満車状態が続いたそうである。渓英さんに電話したところまだ東北道の久喜あたりとの事だった。キャンプ場のすぐ下には実川が流れており、微かながら瀬音も聞こえている。空には星がきらめいているが、こうして星空を見るのは何年ぶりだろうか。

9月29日

釣り始めは水量も少なくザラ瀬が続いている。そこはまず渓英さんにおまかせだ。浅い淵で上には樹の枝が張り出し毛ばりを飛ばすには難しそうだったが、渓英さんのラインは綺麗にポイントに入っている。期待していた岩魚は留守の様で、渓英さんの竿が曲がる事はなかった。すこし進むとすぐに水深のある細長いに出た。ここは渓潮さんに任せる事にして私達は下流からながめた。彼のアプローチはすばらしい・・・まさに猫が鼠を狙う様に物音ひとつ立てずに淵に近づいている。このアポローチがあればこそ常に我が会一番の釣果を上げられるのだろう・・・このは右岸を高巻いて上流に出る。上流に立って驚いた!滝下のザラ瀬とは全く違う渓相なのだ!これこそ、源流岩魚が棲むと云えるだろう。落差あり、大淵あり、そして大岩あり・・・すばらしい渓の流れが目の前に出現していた。水中の石に水アカがあるのは最近まで大水が出ていない為かと思われる。足を滑らせない様に慎重に釣り上がる事にする・・・

春渓 渓潮 渓英 渓忠

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硫黄沢に架かる橋を渡ると木製の階段になる。この階段が今の私の状態ではきつ過ぎる。一番最後をフウフウいいながら上った。階段を上りきると上流へと向かう横道に入った。踏み跡はしっかりとついているが、雑木林の中はどこを歩いても行けそうだ。春渓さんのあとをついて行くとやがて前方に大きな堰堤が現れた。我々はその堰堤上から釣り上がる予定だとのこと・・・硫黄沢の河原に降り立つと以外に穏やかな渓相だ。川幅もさほどではなく、4人で釣り上がるにはちょっと無理な様子・・・私は竿をザックに収めたままカメラを取り出してた。