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 2010年 武蔵野テンカラ会 No11

12年ぶりのコツナギ沢は静かに我々を迎えてくれた・・・

大淵のジャンボは御留守・・・その上流には期待感が・・・しかし・・・

今日の目的である二つ連なった大淵の手前から、また魚信がある様になりました。釣れるのは小型ですが、とても元気な岩魚達です・・・先行の柳田さんにはどうした事かなかなか掛かってくれません、。時々、当たりらしき気配はあるのですが、ハリ掛かりをしてくれないとの事でした。そんな時には毛ばりを沈めるよりは逆に浮かせたほうが良い結果が出る事もあります・・・しかし、今回は進言を止めました。まだまだこれから機会がありますから・・・渓山さんが追い付いてきましたが、やはりあのジャンボは二度と現れなかったそうです。流れが狭まった辺りで私は竿を納めて、お二人の釣りを見学する事にしました。そして間もなく目的大淵に到達です。下段の淵は、水深はあるのですが居着き岩魚が隠れる様な場所が見当たりません。遡上岩魚も一休みをしてすぐ上の大淵まで上るでしょう。渓山さんが挑戦しましたがやはり反応がありません・・・諦めて上の淵に向かいます。流れ込む水量も多くいかにも大物が潜みそうな堂々たる大淵です。ここで12年前の釣行が頭の中に蘇りました、この淵では釣り上げませんでしたが左岸を高巻いたすぐ上流の細長い淵から渓山さんが立て続けに尺岩魚を釣り上げています・・・大ヒカゲ沢シバ沢と続くコツナギ沢の釣りはこれから先だった様です・・・(ちょっと曖昧な記憶ですが・・・)大淵ではすぐに渓山さんの竿がしなりました、かなり抵抗しているので大物かとカメラを向けましたが、上がって来たのは残念!28cmの中型岩魚・・・それから立て続けに4匹ほど上がりましたが、やはり中型・・・後から到着した柳田さんも竿を出しましたが、どうした事か当たりがピタっとなくなりました、それからお二人で粘るも反応がありません・・・

奥利根 コツナギ沢釣行記

時計を見るとまだ12時を回ったばかりでしたが、私は此処で納竿を決めました、これからがこの沢の核心部となり過去に何度か実績のあったところです、しかし、柳田さんの体力消耗を考えるとこれ以上は進めません、当初からこの大淵目標でもありましたので、十分に目的は果たした筈です・・・お二人に提案をすると快く承知してくれました、身支度を整えて沢を下り始めました、釣り上がる時は夢中でしたのでさほど感じられなかったのですが、この年齢でよくも此処まで上がれたものです・・・じつに長く感じる道程です・・倒木あり、浮石あり、ちょっと油断をすると転倒の危険もあります、柳田さんのペースを考えてゆっくりと下る事にしました、時々休憩をとりながらの帰路は3時間ほどの予定です・・・はじめて奥利根釣行に参加してくれた柳田さんにはな一日となりました、本来ならば奥利根原生林をじっくりと見て戴き、大自然を味わって欲しかったのですが・・・・・今回の釣行は残念ながら沢登りを体験しただけの結果でした、これまで苦労をしてどうして岩魚が釣りたいの>彼の心に残ったのはこんな疑問だった事でしょう、このコツナギ沢奥利根の魅力は充分にあります、大自然に浸れる幸せも味わえます・・・しかし、それはある程度の経験と釣果があって言える事です・・・これまでに奥利根が初めてだという釣り人を何人と案内をして来ましたが、どなたも帰路には満足な笑顔を見せてくれました・・・このコツナギ沢を選んだ事を悔いながら、黙々とを下っている私です、バックウオーターに着いた時、今日は有難うございました・・・とても感動しました・・・と柳田さんにお礼の言葉を戴いて胸を撫で下ろしました、そうです、柳田さんとの奥利根釣行は始まったばかり・・・柳田さん、奥利根はこんなものではありません、次なる計画に期待して下さいね・・・

天気も上々、和気あいあい、しかし長〜い一日でした!

待望大物が渓山さんの竿に・・・しかしながら、しかしながら・・・残念

二つに別れたが間もなく合流した少し先の事です。渓山さんの様子がおかしいのです・・・何事かあった筈です・・・急いで近づくと、しきりに目の前の淵を指差すのです。そこは岩がえぐれて流れが激しくぶつかり、いかにも大物が潜んでいそうな渓相でした彼は両手を広げて大物を表現しています。40cmは遥かに超えていた!そいつが彼のハリに一度は掛かったが、合わせが早過ぎて捕り逃がしてしまったとの事です・・・本当に惜しい事をしました。粘って見るから・・・という渓山さんを残して二人で上流を目指します。良い淵は続くのですが、柳田さんの毛ばりには魚が掛かってくれません・・・餌釣り経験者ならば毛ばりを諦めて餌竿に変える所ですが、そんな事は毛頭にもない柳田さんは一心不乱に毛ばりを飛ばします。不肖、私から見てもテンカラについてはまだ発展途上・・・声を掛けたい場面も有りましたが、沢を上って来るだけで精いっぱい・・・テンカラ技までに思考が及ばないのも無理からぬ事です・・・しかしながら60歳になって新たな世界に挑戦するその心意気には頭が下がる思いでした・・・

まず、渓山さんに良型ヤマメが・・・そして渓忠にも・・・

釣り始めてすぐに倒木の下から渓山さんの竿がしなりました、上がって来たのは岩魚ではなく24cmほどの綺麗なヤマメです、その少し上流で私の逆さ毛ばりにも小さなヤマメが掛かりました・・・どうやらこの辺りは欲を(大物)かかなければ適当に楽しめそうでしたが、この二匹を確認して再び竿をたたんで上流を目指しました。柳田さんのペースに合わせながら歩く事90分、ようやく辺りが開けて来ました。そうです、ゴーロ地帯に到達したのです、ここから柳田さんも加わって交互に竿を出しますが、下流ほど魚信がありません、時々釣れるのは20cmに満たない岩魚ばかりです、午前9時に遅い朝食を済ませると、先ほどまで疲れ切った表情を見せていた柳田さんも元気が戻った様子・・・ここぞ、と思われるポイントに真剣に毛ばりを投入します、餌釣りとテンカラではかなり勝手が違うのでしょう。時々、ラインをからませて苦戦しています・・・私はその頃、深く反省をしていました・・・初めての沢歩きの柳田さんにとってこのコツナギ沢は体力的に負担があり過ぎました、決して弱音は吐きませんが、休憩の度にほっと一息をついている様子が手に取る様に伝わって来るのです・・・初めて奥利根に入るならば奈良沢でも小沢でも幽の沢でも良かった筈でした、何故わざわざこの沢を選んだのか・・・私の判断が甘過ぎました・・・柳田さん、本当に申し訳ありません。

久しぶりのコツナギ沢です・・・釣り日誌を調べると12年前に訪れていました。まだ私が営業マンとして現役の頃でした・・・先行者が3組あり、思う様な釣果が上がらなかった事が書かれています。しかし現在は平日組・・・先行者を気にする事もなくのんびりとした釣りが出来そうです。お誘いしたのは幽の沢で貧果に終わってしまった渓山さんと、沢釣りは初めてという柳田さんのお二人でした。前回では就寝中に突然車のドアーが開くというハプニングに遭遇した私ですが、今回はぐっすりと眠る事が出来ました。柳田さんと渓山さんは初対面でしたが、そこは釣りを愛する者同士・・・すぐにうちとけて旧知の友の様です。

8月26日

渓忠 渓山 ゲスト柳田

所々に現れる倒木の下が好ポイントここは時間稼ぎで通り過ぎたが・・・

原生林の中を流れるコツナギ沢は水が綺麗でした、指を入れて水温を計るとだいたいですが13度位はありそうです、私達は最初からは釣らずに時間を稼ぐ事にしました・・・水際を歩くとさっと魚影が走ります数は多い様ですが残念ながら小ぶり時々現れる倒木の下は絶好のポイント、餌で釣ったら必ず魚が釣れそうでした、歩き始めて60分、まだ原生林のなかを抜けていませんが、ここから竿を出す事にしました。初めて沢歩きを経験する柳田さんは既に汗びっしょり、とても竿を出す余裕はなさそうです・・・無理もありません、今までは大川の堰堤での大物釣りがほとんど・・・60歳を過ぎてからの沢歩きは足腰に相当な負担をかけている筈、もし、無理な様なら遠慮しないで下さい・・・すぐ中止しますから・・・と声をかけますが柳田さんは笑って顔を横に振っています・・・

湖の水位が下がっているが・・・ボートの繋留には問題なし

じつに静かなバックウオーターです・・・これが土日ならばこうは参りません。しみじみと、あの胃が痛くなる営業業務からリタイヤした幸せを噛みしめました。ボートから降りた辺りはまだ土が柔らかで、渓流シューズが10cmほどぬかります・・・あのムッとする様でどこか懐かしい泥のニオイがして来ました初めて奥利根へ来た柳田さんは目の前に広がる原生林を見て感激した様子です。お二人の仲良く並んだ写真を撮ってすぐに沢へと向かいました・・・コツナギ沢は私の勝手な判断ですが、三つの領域に分けられると思います、まず、最初はこれから入渓する原生林地域です。ここは両岸からトチの木や楢の木が迫っていて頭上を覆い、遥かにそびえる柄沢山(からさわやま1900m)や檜倉山(1744m)の稜線はまったく見えません、二つ目はこの原生林を抜けて両岸が離れたゴーロ地帯で視界は開けてきますが、まだ稜線は見えません・・・少し釣り上がると渓が二分されます、上流で交わるのですが両沢とも多少水量が少なくなります、ここから大淵が二つ連なるまでを区切りとして、それから上流は山岳渓流釣りらしい渓相となり高度をあげて稜線へと向かいます、これを最終領域としています・・・