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 2010年 武蔵野テンカラ会 No6

渓太 見事にリベンジ達成!おめでとう!!次は黒部源流だ!

渓太の頭上に流れ星

渓太と私(幸渓)は同僚で事務所も同じ、目の前に座っている。前日は定時ぴったしで退社し、荷物を取りに一旦帰宅。21:00に立川駅で待ち合わせをした。中央高速八王子ICから豊科ICまで話が尽くことなくあっと言う間に降車。扇沢を目指した。標高をグングン上げて行くと空気がひんやりとしてきた。車のライトに照らし出される周りの木々もやっと新芽を出したところで、寒々した光景だ。深夜1:30扇沢到着。リベンジ達成を祈って車内居酒屋で乾杯!明日の天気は約束されたようだ。頭上には数えきれないほどの星!天の川も見える!そして渓太の頭上を流れ星が飛んで行った!テントを車の後ろに一張りして、各々ゆっくりと眠ることにした。
テントの周りがガシャガシャとうるさく目覚めてしまった。チャックを開けて顔を外に出す。周りで山スキーの準備をしていた。駐車場も満車だ。時計を見ると朝一のバスまで2時間ある。辺りを見回し気に掛る残雪の状況を確認すると、トンネル真上の山はやはり例年より雪が多く残っている。駐車場脇にもしっかりと雪が残っており未だ除雪されてない状態だった。山の向う側も同じ状況だということが一目でわかった。渓太がこの光景を見てどのような反応をするか・・・

管理釣り場より釣れる!

ちょうど中間地点あたり、雪渓を乗り超えてこれから流れが続いて行く地点で昼食とした。川の水でカップラーメン、そしておにぎり。外で食べるカップラーメンは格別の味だ!雲ひとつない晴天!先ほどから、雪渓が解ける際に水蒸気が温まり風で流れているせいか、ムワ〜とした空気を感じる!川の表層も温まってきたのか?そして魚影も朝方に比べると格段に見ることが出来る。岩陰から出て来たのだろうか?
昼食を食べている場所の上流に餌釣り師を発見!プールとなっている場所で粘っている。そしてバンバン良型を釣り上げているではないか!昼食を食べ終わり岩陰から身を出すと餌釣り師が我々に気付いた様子で更に上流へ向かって行った。大きなプールの中を見ると。エメラルドグリーンの中層から底近くに真ん丸の黒い影が群れ泳いでいる。そしてたまにライズをしている!早速、渓太がライズ目掛けて毛バリを浮かした。暫くすると透明な水の底から凄い早さで毛バリ目掛けて水面に向かってきた!がっちり合わせで引きずってきたのは9寸サイズの良型だ!私も対岸の大岩の際の下に付いている黒い影に照準を合わせた!12番とやや大きいパラシュート毛バリにした。魚を驚かせないためにふんわりと着水させ、ゆっくりとした流れに乗せる。魚が尾びれを左右させ上向きになった瞬間!「バシャ!」大きな合わせをしたが・・・これは早合わせ!そして二投目、違う魚だが9寸サイズが即釣れた!まだまだ流れの中には黒い影が動く!大きなプールの上下で二人とも暫く釣り堀状態!渓太は「今まで行ったことのある管理釣り場よりよく釣れる!」と言っていた。

バレリーナ釣法?!?!

25cmはある丸々とした岩魚!岩陰に潜んでいたのだろう、黒くサビが残る。しかしながら穂先を真ん丸にしてよい引きだった!尾ビレが大きい!流石の黒部イワナ!早速写真をパチリ!先ほど正渓氏から実況をお待ちしています!とメールが入っていたので、写真を送信!!しっかりアンテナ三本立ってました。渓忠、渓英、正渓氏から即返答メールが!「すごい!お見事!」「無事を祈る?」撮影後はもちろんリリース。
それから暫く引きが遠のいた。水が冷たすぎる。陽が高くなり気温がどんどん上昇して行くが、それに従って雪が解け始め川に流れ込んでくる。指先の感覚も遠のいていく。距離もないので丁寧に釣り上がって行った。釣り人も我々だけのようだ。単独のフライマンは上流のプールだけ狙うと言っていた。
渓太が毛バリをドライに変えてポイントを狙っている。弱い流れの中の大石の裏にエグレがあり深場を作っている。身を低くしながらのバレリーナ釣法だ!渓太は自分で毛バリを巻かない、いや巻けないので誰かの毛バリである。「春先に河津で増えた」と言っていた・・(正渓氏の毛バリを長期借用するようです)毛バリが流れに乗り見事にエグレの上に来た時!「パシャ!」魚は見えなかったが鋭い当たり!一気に目印が川底へ引きずられた・・・これも見事な良型だ!川底が明るいためサビは付いてなく、独特のオレンジ色の斑点模様が見事に輝いていた。

未整備の日電歩道

テン泊で訪れる際の泊まり場を見送り渓へ降りた。ダム駅から約40分程度で到着!渓太もなかなかやるものだ!ダム下の水は相変わらず綺麗なエメラルドグリーンを保っている。水量は左岸の沢から流れ込む水だけなので丁度よい!しかし雪解けの水でとっても冷たい。対岸へ渡る橋もまだ整備がされてなく、橋げたが歪んでいる。ご帰還時のノンアルコールビールを川の中に浸し、下流へ向けて登山道を更に進んだ。
山岳警備隊が言っていた通り、日電歩道は全く整備が進んでいないようだ。小規模な雪崩で登山道が埋まっている場所が多々ある。しかし登山道脇には新緑が眩く輝いる。山菜があるのでは、と目を土手にやると、食べ頃の山ウドが沢山生えている。ちょっと土手を登りお土産分だけ採取、コゴミもあるが時期が遅いせいか伸びきっている。ガレが多くなってきたと同時に残雪も多くなってきた。例年ならば綺麗な川を見渡せる小高い場所からは、雪渓を被った川が見渡せた。

渓太 黒部への第一歩

「チョロキューいかがですか〜!この駅限定!買うチャンスはここだけですよ!これより先に二度とこのチャンスは来ません!お孫さんの喜ぶ姿!チョロキュ〜いかがですか!」あの駅員健在なり!ボードまで作成していた!今年12,000個限定生産!と書いてある。自分の似顔絵まで!売り上げにすると、な!なんと!@¥900×12,000個=¥10,800,000!!過去販売実績に基づく生産!ボーナスさぞかし貰っているだろうな〜!来年も健在か?楽しみである!
改札が開いた。渓太がバスに乗りこんだ!信濃大町行きのバスではない!黒部への第一歩となる関電トロリーバスに無事に乗ることが出来た。バスは相変わらずツアーの観光客、山スキー、登山・・・それぞれの目的を持つ乗客でいっぱいだ。大きなリュックの脇に釣り竿を刺している釣り人も居た!
数台のトロリーバスが一斉に出発。いつもの観光案内のテープを聞きながら15分で山を貫いた!地下要塞のようなダム駅に到着、バスを降りるとヒンヤリ感じる。観光客とは違う日電歩道、内蔵之助谷方面へ足を向けた。我々の後に付くのは、大きなリュックの釣り人3人グループ、単独のフライマン、カップルのハイカーだ。

ダム下流

〜リベンジ渓太 黒部に踊る〜

本日は年に1回あるか?ないか?の当たり日!

プールを過ぎガレ場を越して小さな堰堤らしきところから対岸に渡った。プールで堪能してしまい、贅沢極まりない言い方だが、飽きてしまったのだ!集中力が続かない!手首も痛い!・・・まさしく一投一尾が暫く続いた。こんな状況は私も初めてであった。黒四ダムも見えるほどになってきた。単独のフライマンも対岸に毛バリを浮かしている。「どうですか?」と私。フライマンが「今日は釣れ過ぎ。よくここへ来ますが、こんな状態になるのは年にほんの1回あるか?ないか?いつもはさっぱりですからね。下流のガレ場で尺が数本!連続ヒット!」と言っていた。挨拶を交わして先を進ませてもらった。ほんとに!今日は当たり日だったようだ!
ダム下は瀬が続き、ゆっくりと歩きながら竿を出す。魚の型は落ちたが必ず反応がある。時計を見るとちょうどよい時間。橋の袂に冷やしたノンアルコールビールで乾杯!ダムの上を見れば、米粒ほどの人がうろちょろしている姿も見える。これまで数回この場所を訪れているが、このような状況は初めてであった。どのような条件が揃えば、このような状態になるのか・・・不思議である。

渓で踊るバレリーナ 美しい手さばき?

渓へ降りる一直線の急斜面は!

地下要塞を出た。渓太には初めての光景である。下流方面の内蔵之助谷方面を見ると雪解けは進んでないようだ。ダムの下へ向かう登山道にもまだたっぷりと雪が残っている。この先益々残雪が多くなり・・・撤退・・・しかしながら渓太は不安がることもなく顔色も変えてない?初めての場所であり、先が判らないということもある為、逆に不安にならないのか?我々の先を進むカップルはアイゼンを装着しぐんぐんと進んでいく。そして彼らの歩んだ足跡をたどって我々が進んだ。歩道が急斜面になったが、残雪が少なくなってきた。南斜面で陽が1日差し込む渓であるので雪解けが早いようだ。しかし・・・最後に現れる渓への一直線の急斜面は!
まるでスキー場のようだ!木々も雪に押しつぶされ、なぎ倒されている。進んできた登山道もまだ整備が全く入っていないようで倒木が邪魔をしていた。枯れ枝で杖を作りゆっくりと歩を進める。ソリでもあれば一気に渓に降りれるが・・・そんな急な斜面であった。

駅員健在なり!

出発1時間前だ。周りの車中からも人がどんどん出てきて、駐車場が急に賑わいだした。ほとんどの人が山スキーのようだ。車の窓を叩き渓太を起した。ゆっくりと眠れた様子。陽もすっかり高くなり朝日が眩しい。渓太がまずトンネルの真上の山を見た!でも余裕の様子?扇沢駅の従業員も麓からバスで出勤してアナウンスが始まった。朝食を喰らいながらゆっくりと次第に取り掛かる。
渓太が自信に満ちて見える。バスロータリーに停車する「信濃大町」行きの一番バス・・「これ乗って帰ったな〜ハハハァ〜」と笑いながらバスをやり過ごし、トロリーバスの切符売り場で往復乗車券を購入!いざ出発である!駅舎に入ると既に売店が開いてて、そしてあの駅員が・・・・!また同じこと言っていた!

渓太がやる気を出した!

ここ暫くの間で気温がどんどん上がり初夏の訪れを感じさせる。こうなれば当然のごとく身体の中のウズウズ虫が騒ぎだす。思い立ったら吉日!と、「今年はリベンジしたい!」と皆に吹聴していた渓太を誘い出す。「ダム下リベンジ!週末どう?」渓太が不安ながら右腕の力こぶを膨らませた。
今年はどこも残雪が多いと聞き、ダム下の雪渓状態が気に掛る。宇奈月の富山県山岳警備隊の分駐所に確認の連絡を入れてみたところ、例年より残雪が多く未だ日電歩道の整備もしていない状態、と余り芳しくない答えが返ってきた。

平瀬を舞台に!バレリーナ釣法?

5月22日

雪渓超えてまた雪渓

雪渓を乗り越え、川の流れが出たと思いきやまた雪渓!流れが長く続く部分まで行き、その最下流から釣り上がることにした。川の中へ入らざるを得ない状況であるが・・水が冷たすぎ!ネオプレーンに直ぐに水が入り込んできた。こんなに冷たい水の中で毛バリに食い付いてくれる魚がいるのか?仕掛けをセット!渓太の毛バリは胴に重りを巻き込んだ小さ目の金玉毛ばりを渡した。GWでのキャスティングトレーニング、あのバレリーナ釣法の成果だろうか?思ったポイントに毛バリが入る!二投目くらいか?私がまだ仕掛けをセットしている最中に渓太が「来た!」と大きな声。対岸の大石の際の流れ込みから反応あり!「またまた・・こんな状況下で(しかも渓太が!)」仕掛けをセットする手を止めて、更に狙う渓太に注目。「釣れた!釣れた!」二人とも大はしゃぎ!

幸渓  渓太