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 武蔵野テンカラ会 2009年 釣行記 No9



 楢俣沢 釣〜リング


  渓忠 幸渓 敏渓 

  6月13日                        文責  幸渓

ノンアルコールビールが美味い!

自転車に乗る頃に大粒の雨が・・・天気雨!しばらく小屋のひさしの下で雨宿り。直ぐに止むようだ。自転車を漕ぎ始め渓を離れる。山の上ではないので、ビュ〜!とひとっ飛びと言うわけにはいかない。行きと同じくアップダウンの繰り返し。蒸し暑くて汗だくだ!3人は各自のペースで行くことにした。林道の前方に、リュックを担ぎ同じ方向に向かう人が見える。登山であろうか?近づくと渓流シューズを履いる。釣りで来たようだ。渓忠さんがその後、少し話をしたとのことで、ヘイズル沢でエサで良型を数匹かけたとのことだった。そして我々のホームページの過去の釣行記を参考にした!とのことだ!
1時間半かけて駐車場にご帰還〜〜!最後の下りで一気に汗がふっ飛び爽快感だけが残る。冷やしておいたノンアルコールビールが美味い!
帰途、温泉に浸かる。露天風呂は熱くもなく、温くもなく、いつまでも入っていられそうで心地よい。敏渓さんはしばらく温泉で休んでから帰宅するとのことで、ここで解散とすることにした。

ミニバイク2台が・・・

およそ30分位で渓を離れ林道へ出ることが出来た。驚いたことに林道入り口にバイク2台が駐車してある。あのゲートでも担ぎ上げることが出来るミニバイクであった。対策済みで、きっとこの渓に来慣れているのだろうか。朝方どこの渓に入るのかも聞けないくらい、そそくさと出て行った釣り人のものだ。恐らく魚留めを目指していったのであろう。しかしながら林道は荒れ放題。雨で土砂が掘られ道の原形をとどめていない。よくこんな道をバイクで来たものだ。釣れなかった理由のひとつかも・・・
林道の路肩にも山菜を発見。食べごろのフキだ。これもいただくことにした。丁度食べごろの茎の太さ。他の山菜取りもこの辺りで収穫したらしく、葉っぱだけがあちらこちらに散らかっていた。伸びきってしまったが、コシアブラの大木も!手に取れる範囲は既に収穫されてしまい、葉が全く付いてなく、上の方だけ葉が付いている。林道も太くなってきた。あちらこちらにテン場適地がある。しばらくして我々の自転車3台が見えてきた。

地響きのような悲鳴が!

時計を見ると昼過ぎになっていた。魚止めの滝まで、あと1時間程度というところであったが、そろそろ退渓の時間も考えなくてはいけない時間。竿を納めるにはちょうどよい景色でもある。大きな淵であり、その先は両岸絶壁。上流は狭くなっているのだろう。お湯を沸かしカップラーメンで昼食。川を下り途中登山道を利用して林道に出ることにした。本流筋から林道に出る間、V字谷の下に流れる支流の狩小屋沢を横切ることになる。ここはしっかりとしたロープが付けれておりそれを利用してアップダウンすることが出来た。笹藪の中には所々に根曲がり竹が生えていて収穫しながら歩いていく。
 先頭を行く敏渓さんが突然!「ウォ〜オ〜!」と地響きのような悲鳴を上げた!私も渓忠氏も何事があったのか?驚いて敏渓さんに聞けば、「ヘビが〜!」ということであった。大笑いしてしまったが、あんなに悲鳴を上げるくらいなのだから、本人はさぞかしびっくりしたのだろう!

魚釣りか?山菜釣りか?

「渓の獲物は何も魚だけではないだろう!」ふとひらめき、渓の両岸に目を移せば・・・山菜の畑が広がっているではないか!渓は遅い初春を過ぎ、緑鮮やかな季節!岸壁の湿ったところにはウルイ!ウルイ!が、わんさか!ちょうど茎がシャキシャキで食べごろだ!少し大きくなったが、山ウドも新芽のあたりはまだまだ食べられそうだ!前回、黒部ダム釣行の際に山菜の収穫を期待したが、時期早々のため目的が叶わなかったこともあり、実は今回の釣行は山菜取りも期待していた。ザックの脇ポケットにも山菜収穫用のナイフを重たいにも拘わらず今回持って来ていた。片手に釣竿!しかしながら目線は山・・・遡行を続ける。リュックの脇に付けたビニール袋も見る見るうちに山ウド、ウルイでいっぱいになって行く。肝心の魚の反応は依然鈍い・・・

本流廊下帯を遡行

楢俣沢本流を遡行する。渓忠さんは暫く竿を出さず、カメラマンになるとのことだ。予め仕掛けを竿にセッティングしていた私が目の前の落ち込みに第一投目を打つが・・・出ない。まぁ〜第一投目はラインのほつれを解し、毛鉤を水に馴染ませ、久しぶりの竿の感触を取り戻す儀式的なものと思っている。入渓点から暫く廊下帯の川の流れの中を歩くことになる。雨の影響もあり通常より水嵩が増えている様子だ。シューズを通して感じる水温も非常に冷たく感じる。「10度ないかなぁ〜」と水温を計ると、11度程あった。自転車の漕ぎすぎで足が暖まっていて、そう感じたのだろうか。毛鉤には丁度よい水温だ。流れは膝程の深さの瀬が続く。時々、小イワナが水中の岩陰から驚いて逃げ隠れする姿が見えてきた。魚はいるはず!敏渓さんを先導させて先に進むが・・・
先に進むほどよいポイントが増えてきた。大きな淵でいかにも湖から遡上した大物が潜んでいそうなポイント・・・敏渓さんは何度も毛鉤を打つのだが・・・岸上から淵の底を覗き込むが、小イワナがちょろちょろと動き回る姿が見えるだけで、大物の影が見えない。

待ち合わせは山の上のゲート前?

金曜日夜、関越道寄居SAに約束時間よりかなり早めに到着、敏渓さんも既に到着していた。高速道を走る車の数も少なく1時間少々で水上インターを降りた。予定通りに休日の高速一律¥1,000料金も使うことが出来た。楢俣沢へは敏渓さんも私も初釣行であり、渓忠さんとの大体の待ち合わせ場所をインプットしてカーナビに任せることにした。奥利根へ行く際立ち寄るコンビニで買出し、途中までは見慣れた道が続く・・・矢木沢ダムとの分岐点から初めての道となった。奈良沢ダム方面へと進みダムまで続く長いトンネルをくぐり左折・・・平坦な舗装道が続く・・・待ち合わせ場所は山の上のゲート前のはず・・・広場に出た。白いワゴン車が端に駐車してある。渓忠さんの車であることを確認、ゲートもある。しかしゲートは山の上では??どう見ても平坦地を進んできただけなのだが??

MTB釣〜リング

他の釣り人の出発を見て、我々も早々に準備を済ませた。MTBでひとっ飛び〜!と思っていたが、山越えを開始!ゲートは腰よりやや高めなので担ぎ上げた。ゆるやかな坂に見えるが、自転車に乗ってペダルを漕ぐと、早々に太ももの筋肉が悲鳴をあげる。ここはひとつ朝の運動と思い、美味しい空気を吸いゼ〜ゼ〜と言いながら上っていくこととする。30分程度で以前のゲートがある山の上に到着。古い錆が付くゲートを、また自転車を担いで乗り越える。舗装道の下り坂でグングンとスピードアップする。上りで出た汗が一気に乾く。山を下りきったところから砂利道となり、自転車を乗ったり降りたりの繰り返し、ダム湖を周遊する道を走る。湖水は風に揺られ小さな波紋を出すだけで静かなものだった。所々にある川柳を渓忠さんが観察しているが・・・クワガタを探している。まだ時期が早く見当たらない。時期が合えば川柳の樹液を大きなクワガタが塊で群れているとのことだ。周遊道が徐々に細くなり上りにかかると楢俣沢のバックウォーターに到着。1日中陽が当たらないところには、まだ雪が道端に残っていた。さらに自転車の乗り降りを繰り返して、やっとのことでヘイズル沢との合流地点に到着。自転車を雨量観測小屋前にデポして楢俣沢の本流に入渓。約1時間30分ほどのMTB釣〜リングだった。

MTBで一気に核心部へアプローチ!

今年の梅雨は長雨が続くような感じではない。曇りの合い間に小雨が降るという程度で、まとまった雨が降らず渇水が心配されるほどの状態だ。今回は渓忠さんの計画で「ならさわ湖」に注ぐ楢俣沢上流への釣行となった。楢俣沢はダム湖から遡上する大型のイワナが釣れるということもあり人気河川であるが、その核心部まではなかなか近づくことは出来ない。地図上で道は上流部へと続いているが、頑丈なゲートで塞がれており車では入れない。ゲートから核心までは歩いて3〜4時間の徒歩を覚悟しなければならず、なかなか人を近づけない。そこで考え出されたのが、マウンテンバイク(MTB)釣行!2005年に渓忠さん、渓英さんがここ楢俣沢で行っている。ゲートは山の上で長い坂道を下って行き、たまに自転車を引く程度のアプローチ・・・目的地までは1時間程度ということである。

新型伝承毛鉤の試し打ち

渓に陽が差してきて、暖かく感じられるようになった。渓忠さんもいよいよ竿を出して遡行。狭い渓で3人での釣りとなり、一番後ろを行く渓忠さんは、敏渓さんと私の竿抜けのポイントを細かく探る。敏渓さんは先を行き一番よいポイントを探るのだが・・・集中力が持たなくなり釣り方も荒くなって行くのがわかる。寝不足で早朝発の疲れ・・・足取りが重くなっていく。敏渓さんに続く私が対岸にある落ち込みの白泡の中に毛鉤を打つ。今回は某雑誌で紹介されていた、ボディー材をワイヤーにからませ、フックにぐるぐる巻きにし、少し重めにした伝承毛鉤の試し打ちだ。重みがあり早く底に引っ張られていく!ラインがピシャン!と引っ張られて竿先に独特のツ!ッツ!ツ〜ンという引き!合わせを食らわせる。少し重たさを感じて引き釣りあげると25cmほどのイワナであった。

出発は新しいゲートから・・・

広場は真っ暗で辺りの様子がわからないが、車は渓忠さんと我々の3台だけのようだ。車載のMTBを降ろし寝床のセット。出発予定の5時までは3時間しかないのでビール1本を飲んで早速シュラフに潜り込んだ。人声で眼が覚めた。渓忠さんの声だ。誰と話をしているのだろうと外を見ると・・・なんと!釣り人を見送っていた!熟睡していて他の車が来たのもわからなかった。車から降りて渓忠さんに聞くと、既に先ほどの釣り人の前にも小型バイクで2人出発したとのことだった。楢俣沢は枝沢が多いので大丈夫でしょ!とのこと。バイクの2人は何処の沢に行ったが定かでないが、後の2人は近場の沢へ行くとのことだった。そして山の上にあるはずのゲートのこと!渓忠さんも知らなかったようで、新しく出来たゲートで山の下!目的地まで距離が伸び、一山超えなければならなくなった!