目の中には生卵のしろみのような「硝子体」がつまっています。これは、たくさんの水を含んだ、透明で細い繊維が集まったものです。ねばねばして弾力性があり、目の形を保つほか、外部からの光を眼球の奥まで届ける通り道にもなっております。
●ただの「光の通り道」だけじゃない硝子体は、主に加齢によって性質が変わり液化します。すると、硝子体内に崩れた繊維が浮かんだり、濁りが生じて、ごみや蚊のような黒い点が見える「飛蚊症」がおこります。 また、硝子体の表面は、物を見るときに重要な網膜と接しているため、液化が進んで網膜から剥がれると、飛蚊症の症状がさらに強まります。放っておくと、網膜が引っ張られて出血したり、裂けることがあります。飛蚊症などの症状に気が付いたら、網膜が剥がれるなどの大事にいたる前に、早めに眼科を受診しましょう。