角膜とは、いわゆる「黒目」のことで透明な薄い膜です(中心部分の厚さが約0.5mm)。外からの光を屈折させて、眼球内に集める働きをしていますが、眼球の最も外側にあるため、外部からの刺激を受けやすい組織です。そのため、細菌感染などにより炎症を起こす 「角膜炎」や、外傷、コンタクトレンズの長時間使用などにより表面がただれる「角膜びらん」が起こることも少なくありません。
●目の中の組織を守るバリヤ一角膜は、ちょっとした傷でも強く痛みますが、すぐに正常な細胞が再生するため、治りが早いという特徴もあります。角膜は目の中の大事な組織を守るバリヤ一なのです。 しかし、傷の程度がひどいと、角膜が濁ったり血管が入りこんで視力を障害してしまいます。気になる症状があれば、すぐに眼科を受診してください。