物を正確に見るためには、両目が、ともに正しい方向を向かなくてはなりません。これは、大変複雑でデリケートな作業なので、片方の目に対して6本の筋肉(眼筋)が集まり、協力しあって目を動かしています。
6本の筋肉とは、上直筋、下直筋、外直筋、内直筋、上斜筋、下斜筋のことです。
この眼筋の協力態勢がうまくいかず左右の眼球の位置がバラバラになって、視線が定まらないことを、斜視といいます。
斜視では、物が2コに見える複視が起きたり、立体的に見ることができません。そうなると、子供は片方の目を使わなくなるため、視力が弱まったり(弱視)、立体視の能力が衰えるなどし、さまざまな障害が起きることがあります。テレビを近くで見たり、目を細める、いつも頭を傾けて見るなど、気になる症状があったら、必ず眼科を受診して下さい。