このたび赤松泰次先生を引き継いで甲信越支部長となりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
日本消化器内視鏡学会甲信越支部は、松岡松三会長のもと第1回例会が1965年7月に新潟市で開催されて以来、約50年にわたって新潟、長野、山梨の消化器内視鏡を志す医師によって引き継がれてきました。1症例を大切にして、丁寧に、そして熱く討議するという甲信越支部例会の伝統は今も脈々とを受け継がれています。そこから、多くの優れた消化器内視鏡医が育ち、地域医療や医療者の育成に貢献するとともに、全国的、世界的に活躍されている会員も多数おられます。
また、“ENDOSCOPIC FORUM for digestive disease”という、北陸支部と合同で発行する機関誌をもつことも本支部の特色のひとつです。膨大な医学情報を基に、統計学的手法を用いて導き出される医学的根拠の重要性はいうまでもありませんが、一方で、1例あるいは少数例をまとめて丁寧に検討された報告は、新しい診断や治療の糸口となるだけでなく、明日からの患者さんの診療に役立つ、実践的なメッセージ “clinical pearl”ともなります。本誌は、いくつかの医療データベースにも収録されており、掲載されることで地域や時間を越えて、多くの人との情報や経験の共有が可能となります。また、本誌掲載は本学会専門医・指導医の新規申請や更新に際して、本学会分業績一つとして認定されており、筆頭者は5点、共著者では2点が算定できます。どうぞ“ENDOSCOPIC FORUM for digestive disease”を活用していただき、積極的にご投稿いただきますようお願いいたします。
医療に関する情報伝達の方法やスピードが年々進化してゆく中で、より会員に益する甲信越支部の活動のあり方を模索しつつ、さらなる活性化をめざして努力する所存です。どうぞ会員の皆様のご支援・ご指導をお願い申し上げます。
尚、ホームページでは甲信越支部の例会およびセミナーなどの様々な情報を会員の皆様方に発信していきたいと考えています。支部セミナーの抄録、評議員申請書、および支部会則や細則、支部例会などもダウンロードすることが可能ですので、どうぞご利用ください。また、ご意見やご要望がございましたら事務局までお寄せ下さい。
平成26年5月
日本消化器内視鏡学会甲信越支部
支部長 佐藤 公