フライパターンランキング


                        出番を待つ戦士たち

今日までニュージーランド南島を釣り歩いて大小さまざまな魚を釣ってきた。
そんな魚たちをだまし、口を開かせたフライに順位をつけてみる。

第一位、なんと言ってもセミフライ
第二位、ガン玉ヘッドまたは金玉ヘッドニンフ
第三位、その他いろいろ。

 
       草むらで鳴くセミとそれに似せたフライ

12月後半から2月いっぱい、南島を釣り歩いてみた。
どこの川に行っても草むらにセミがいる。
大きさは1〜2cmで色は黒、茶、緑いろいろ。
陽が射すと「ジッジッジッ・・・」と鳴き声が耳に入ってくる。
フライはディアヘアをフレアさせて作り、CDCをウイングにする。
CDCは目印にもなるし、着水が若干静かに落ちる。
フレアに時間がかかるけど、よく浮き、よく見え、何匹釣っても壊れない。
見つけた魚にはまずゼミを投げ込む。
カゲロウやカディスにライズを繰り返していても、
セミが鳴いていたらセミに食いつく。
深く沈んでいるマスも、ゆっくりと浮いてきてパクッとゆっくり口を開ける。
釣り人が多い川や、セミがいない川でドライフライに反応がない場合は、
セミの下にガン玉または金玉ヘッドニンフを結ぶ。
たいていの魚はこれで決まる。
食わない場合は、流れに負けてニンフが沈んでいないことが多い。
だから、ヘビーなガン玉や金玉ヘッドにする。
よく浮くセミフライはインジケーターにもなる優れもの。
水中でフィーディングしているのにどうしても食わない場合。
こんなときは最終手段、小さくて軽いシンプルなニンフをヘビーニンフの下にぶら下げる。
かなり邪道かもしれないけど、目の前で餌取りしている魚をあきらめるわけにはいかない。
がんばって釣り上げる。
第三位のその他いろいろは、時と場合、その日の気分でフライを変える。
コンパラダンを各サイズもっていれば、メイフライのハッチには間に合う。
ブラックアダムスもけっこう効くし、イブニングをやるなら白っぽいフライがあると便利。
1、2月はとにかくセミが鳴き、セミが鳴けば釣りは楽。
大きなマスも、セミにはパックリ口を開ける。

02年3月5日Hokitikaより

                     
ひたすらセミフライを巻く



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