Waiau river(ワイアウリバー)
ワイアウリバー大釣行
Waiau river 大釣行
二泊三日でWaiau riverに行って来た。
これまたすごい川で、新記録更新した。
ブラウントラウトの70cm、9.5ポンド
(夢の魚には200g足りない)を釣った。
湖の無い大きな川の上流は・・・
ニュージーランドの南島を釣り歩いていると、
「湖の無い大きな川の上流には大きな魚がいる」となんとなく思う。
下流に湖があると、産卵時期は大きい魚でにぎわうけど、
産卵後はみんな湖へ戻ってしまい、川に残るのは小さい魚や痩せた魚が多い。
湖のない大きな川と言っても、安定しない川や、
濁っている川などいろいろあるから、
そう簡単に言えないかもしれない。けど、大きな川の上流はいい。
Waiau水系はそんな期待にぴったり当てはまる川で、前々から気になっていた。
Waiau river上流域は4WDの道があるものの、
普通車の私はひたすら歩くしかない。
4WDの道にはゲートがあり鍵が掛かっているので、
地主に直接交渉しないと鍵を借りられない。
Waiau riverへ
Waiau river上流へはいくつかあるルートの中のうち、
一番歩く距離の短いと思われるコースを使って行くことにした。
Hunmer Springsの町で地主に許可を取る。
まずはClarence riverの谷に向けて砂利道を車で走る。
Clarence riverに沿って土煙をたてながら上流にさらに走る。
Clarence riverもいい川だけど、目指すはWaiau。
Hunmer Springsの町から約1時間半で、
Lake Tennysonにたどり着く。
ここがWaiau river最上流への入り口になる。
遠くまで来たもんだ。
高い山に囲まれ、見渡す限りに原野が広がっている。
高い木の生えないタソックの大地は、なんとなく寂しさを感じ、
途方に暮れてしまいそうな雰囲気がある。
人工物といえば、巨大な送電線が川に沿って延びている。
錆びた牧柵がところどころに見える。
水が流れる音、風の音、忙しく飛び回る虫達の羽音。
耳に入ってくる音を、目をつぶって数えてみればそれくらいだった。
音があるのに静かな世界が広がっていた。
そんな幻想的な高原の中を4WDの道がWaiauの谷へと伸びている。
大きなリュックにテント、食料、ワイン、ビール・・・
いつもどおりに詰め込んで、
Waiau riverを目指した。
一時間半ほど上り坂を歩くと、
Maling Passにつき、Waiauの谷が眼下に広がる。
一時間で山を下り、Waiau riverのバンクにテントを張った。
いざ釣りだ
テントはばっちり、薪もばっちり、風の無い突き抜ける青空。
気合十分。期待して川を歩いた。
気合を入れたのはいいものの魚がいない。
水量はやや少なめだけど、十分いても良さそうに見える。
全体的に浅く広い流れで、深みが少ない。安定しない流れだった。
夕方までがんばって6kmほど歩いたけど、見つけた魚は一尾のみ。
68p、7ポンドなかなかの魚だったけど、期待はずれにぐったり疲れた。
2日目、テントから2時間半歩いてAda riverとの合流まで下り、
ここから釣りあがることにした。
5万分の1の地図で見ると、川がいく筋にも分かれたり合流したりと、
安定しないで流れている。前日の釣果もあって期待はしていなかった。
Waiau大釣行
これがまた想像以上にすごい川だった。
川は確かに全体的に浅く広く流れていたけど、川が一本にまとまる場所や、
流れが山にぶつかる場所には決まっていい深みがあって、
そんな深みには必ず魚が入っていた。(そのかわり深みは500m〜2kmにひとつ)
さらに驚くことが、
そんな数少ない深みに入っている魚が信じられないくらいにどいつもでかい。
ムチムチに太った魚体が浅い流れの中ではっきりとわかる。
釣りも簡単で、投げるセミフライには疑りもなく出てきてくれた。
釣れた魚は、私が70p、9.7ポンド、67p、7ポンド、他2尾。
広兄が73p、8.5ポンド他2尾。合計7尾。大勝利だった。
70cm・9.7ポンド
73cm 3.8kg
書いたとおり、川は全体的に浅いので釣りやすく、歩きやすい。
川に沿って4WDの道があるので、これまた釣りやすい。
青く澄んだ水の中に揺れる巨体は、風や雨などの邪魔が入らなければ、
難しくなく見つけることができる。
魚の数は500m〜2kmに1尾といった感じで多くないので、
先に釣り人が入ると、非常に厳しいと思う。
「誰かがリリースしてくれたおかげで、自分が大きな魚を釣ることができた」
と考えると魚を大切にしたい。こんないい魚が育つ川なのだから・・・
Waiau riverまた行こう。
02年2月24日
Hunmer Springsより
山での生活
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