12月のニュージーランド
Newzealand in December
山を覆うブルーム(エニシダ)
12月のニュージーランドは天気が安定せず、雨や風の日が多い。
それでも刺すような日差が顔を出す日もあるから、
春と夏が喧嘩しているような感じだった。
畑にはジャガイモの花が咲き、小麦の穂は色づくのを待っている。
羊がのどかに草を食み、雲が流れる。
高い山から流れる川は、まだ雪解けのためか白く濁り、どの川も水が多い。
河原のヤナギも春色を残し日差しを浴びて気持ちよさそうだった。
山間部には色とりどりのルピナスと燃える黄色のエニシダの花が道を飾り、
雪を残した山々がバックに重なれば、思わずシャッターを切ってしまう。
その雄大さは「絵はがき」なんていうちっぽけな写真じゃ表現できず、
風が、香りが、音がそして世界が広がる、五感をふる回転させてすべてを受け止める。
そんな世界にたたずむと、その雄大さに打ちのめされ、
自分がちっぽけにさえ感じてしまうほどだった。
ルピナス・・・北海道では6月に咲く
半袖短パン姿で町をふらついてみると、
クリスマスツリーがたち、
ラジオや店の中からはクリスマスソングが流れてくる。
長袖長ズボンにモジャモジャのサンタクロースは苦しそうだった。
音のない静かなクリスマスと言うよりは、
暑苦しい夏祭りという感じだった。
日本の師走でも、こっちじゃ夏休み。
バケーションムードのニュージーランドはどこか違っていた。
01年12月13日 Otematataより
カモは子育てに急がしく、暇な広兄は餌をやる
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