雨の後のチャンス
巨大アメマスを追いかけてきたさらに巨大な影

いや〜。やっぱりあの台風は季節を変えてくれました。

川を濁流に濁らせた雨は、すべてをリフレッシュし、川の水が落ち着いたときビッグチャンスが訪れる。というのは前に書きました。そう夏の釣りの大チャンスが大雨の後なのです。前回の雨も、いい思いをさせていただきました。
そして、今回。待ってましたとばかりに、秘密のダムに足をはこびました。

ダムの水は茶色く濁っていましたが、思ったとおり、川の流れ込み周辺は澄んだ色に戻りつつありました。ダムには上流から流されてきた流木がたくさん浮いて漂い、雨の強さを物語っていました。こんなときは、釣りをやる前からうれしい気持ちになるものです。

早速ボートを膨らまし、流れ込みへ。周辺にはたくさんの鯉がのんびりと泳ぎ、釣りをやる前から、ビールをプシュッとあけて、満足モードでした。

よい感じに気持ちよくなってきたので、釣り糸をたらします。川の流れがなくなる周辺は思ったとおり、たくさんの巨大アメマスがたまっているようで、次々竿を曲げてくれました。どのアメマスも50センチ以上、大きいのは58センチのよいアメマスでした。そして、さらに驚くことが、上流へ行った、深い瀬で起こったのです。

ボートを置いて、陸から川の深みをフライフィッシングで探ります。大きな流れがダムに流れ様子は巨大な淵のように、たくさんの魚が潜んでいそうなよい雰囲気でした。思ったとおり、一投目で水中でギラット光りました。グネグネの動く長い魚は白い斑点のあるアメマスでした。50センチはある立派なアメマスです。「きもちいいな〜」と魚を岸に寄せてくると、アメマスの後から巨大な魚が追いかけてきました。50センチのアメマスが、イワシのようにちっぽけに見えるくらいの巨大な魚で、いまにもそのアメマスを飲み込んでしまうかの勢いでした。巨大な魚は、茶色の体に黒点がちりばめられ、尾びれの付け根が驚くほど太い完璧なブラウントラウトでした。50センチのアメマスと比べても、70センチは雄にある大きさでした。

目の前で起こっている状況にどうすることもできず、その巨大な魚は深みへと戻っていきました。信じられない光景です。そんな魚が突然出てくることも驚きですし、そんな魚が針にかかるかもしれないこともびっくりです。

結局、そのブラウンは針にはかかりませんでしたが、このダムの底時からを感じました。そして、巨大アメマスのパーティにも驚かされました。

これが、十勝の実力なのです。恐るべしですね。おっかないですね。ほらほら、皆さんお仕事している場合じゃないですよ・・・！

top page