エゾアジサイ
タチギボウシ



夏の釣り

ここ十勝でも30度まで気温が上がる日が何日かある。

畑では小麦の収穫にトラクターが走る。
風が小麦の匂いを運んでくる。
車の窓から吹き込む風も気持ちよいけど、
一年を通してその機会が無いので、冷房を使う。

春、大きな魚を釣った川やダムの水はぬるみ、
魚の活性はあの時とはちがう。

夏は、涼しい渓流に行くに限る。
しかも、渓流だったらヤマメを釣りたい。

十勝には海からサクラマスが遡上し、
天然のヤマメが再生産している川がある。
山奥の渓流は川原まで苔むした緑の森を流れている。
そんなひんやりとした空気の中で、ヤマメを釣るのが十勝流なのだ。






















個人的に思うこと・・・

どこの川に行っても、どこのポイントに入っても、
魚のいる場所は同じ、魚の性格は同じ、
それぞれ魚の個性はあるけど、
考えていることは、みんな同じ。

「どこにいたらいちばん餌が流れてくるか」
「どこにいたら気持ちよく泳いでいられるか」
「危険があったら、どこに逃げ込むか」
だいたいそれくらいの脳みそしかない。

だから釣りはシンプルでいいのだ。
フライフィッシングだろうと、餌釣りだろうと、
そんなシンプルな魚に、気持ちよく出会えることが、
幸せっていうもの。

夏は夏の森、夏は夏の川、
夏の空気が流れ、美しい魚がいる。
やっぱり十勝、おもしろい。

06.8.7