さて、サクゾウよ。ワシらが人間とうまくやっていくには何が必要か分かるかな?
エサをねだること?
まあ、それもあるが今日はそのあたりの事を話そうかのぅ。
現在、世界中では1000万の犬と750万の猫が人と共に暮らしているらしいんじゃよ。 だが、ワシらの命の早さは人の4倍・・・。 わずか3ヶ月が一年に相当するんじゃよ。 その命の早さゆえに、ワシらから人間に影響する速度もはやいんじゃよ。 一緒にくらす人間の関わり方次第で、幸せにも不幸にもなってしまうのが現実じゃな。 人間らがワシらの本能と習性を理解しなければ、心が通いあった関係を築くことは出来んのぅ。
へぇ。なるほど。
人間もワシらのことをもっと理解する必要があると言う事じゃな。
それと、かわいいからと思って簡単に猫を飼い、ちょっと何かあるとすぐ捨てる。 そう言う人間がいっぱいいるのは問題じゃな。 かわいいから、と言うんだったらぬいぐるみでも買ったら良いんじゃよ。
本当にそうだよ!!
人間の世界では問題となっている野良猫はもとはと言えば、 身勝手な人間が捨てた飼い猫やその子孫じゃ。 そんな不幸な猫を少なくしようと、日夜努力している人間達もいるがな。
人間にも色々いるんだね。
野良猫にエサをやると怒られる人もいるみたいじゃが。 野良猫にエサを与える人を責めるより、避妊・去勢手術をせずに 子猫を産ませて捨てた無責任な人を責めるべきじゃよ。
そして家主の義務を徹底させることが、大事なんじゃないかな。 年間行政機関に持ち込まれ殺処分される猫は約29万匹。 そのうち、子猫は猫の引き取り数の80%にもなって、 1週間平均約5,500匹という罪のない子猫が殺されているんじゃよ。
ひどい!!!
この数字の現実は、いかに人間が身勝手であるかの象徴じゃろうな。
最近では、病院の先生や、猫を育てるプロの「ぶりぃだぁ」といわれる人も 室内生活を進めているんじゃよ。
外で遊んでるとよく迷子になったり、変な大きい鉄の塊にひかれそうになったり、 あと、人間にいたずらされそうになったりするよ。
僕の友達も人間につかまって、両目にくぎを打ちつけられて、 両前足は切り落とされ、ロープで両足をしばられ、血まみれで逆さ吊りになってた・・・。 僕はどうすることも出来なかった・・・。 結局、その友達は死んじゃったけどね。
まったくけしからんのぅ。
そこで、人間には完全室内生活をするように勧めるが。 完全室内生活の良いところを説明すると、 1、伝染性の病気を予防できる 2、喧嘩による傷を防げる 3、交通事故の心配がなくなる 4、近隣迷惑を防げる 5、虐待や捕獲の心配がなくなる 6、ノミやダニを防げる 7、排泄物による環境汚染を防止できる 等があるんじゃよ。
今の環境では猫にとっての室外は決して楽園ではない。 猫の6割は自血病やエイズにかかっているらしいしのぅ。 危険がいっぱいなんじゃよ。。 発情期になると猫は家の外に出てってしまうんじゃよ、そして事故に遭う。
そして、室内生活をするためには 1、発情前に避妊・去勢手術をしましょう。 2、飼養匹数プラス1のトイレを用意しましょう。 3、排泄物の処理はこまめに行いましょう。(汚れていると乱れる場合があります。) 4、上下運動が出来るように工夫しましよう。 5、爪を定期的に切り、爪とぎを用意しましょう。 6、日光浴ができるようにしましょう。 7、どうしても室内飼いの出来ない場合は、排泄は家の中で済まさせ、迷子札を必ず付け、 夜は外出させないようにしましょう。 等をやれば良いんじゃよ。
さすがは、にゃんこ先生。 今日は非常にためになったよ。