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(株)久米社寺 銅板豆知識 Q&A |
Q 銅板は酸性雨に弱い???
A 銅板で葺いてある屋根は酸性雨の分子を中和する作用があり銅板だけで葺いてある屋根はほとんど影響はありません。
Q 緑青は毒???
A 以前は『緑青は毒だからあぶないのでは?』とされてきた時もありましたが、現在は無毒であることが証明されております。
緑青は鉄などの錆びのように銅を腐食させるものではなく、逆に皮膜として銅板を厚くさせる作用を持っています。
Q 銅板の伸び縮みはどうしているの???
A 銅板、チタンなどは熱の伝導率が高く、熱に敏感な材料で、気温によって伸縮します。
そこで真夏の伸びに対しては、必ず伸縮板を適切な距離にセットして、伸縮を防止しております。
Q 銅板は色が変化するって聞いたけどどう変化するの??
A 社寺建築板金に多く使用される銅板は長い年月を経ると酸化され、美しい緑青になります。銅は空気に触れると酸化を始め、表面に酸化第一銅や酸化第二銅ができ、銅板自身より更に耐食性は強くなります。緑青は各地の環境により塩基性塩化銅等の様々な化合物が複合生成されてできる水に溶けにくい安定した保護膜です。
銅板の色沢変化の過程は
赤橙色→褐色→暗褐色→黒褐色→緑青色
となります。
銅板の変色は、メーカーが圧廷下直後から始まるので、流通段階における変色を防ぐため一時的変色防止対策を施し出荷しています。
対策として、ベンゾトリアゾール等による表面酸化膜を作っています。一時的対策ですので、屋根葺き後まもなく溶け去り、通常の変色が始まります。
屋根葺き直後の銅板 赤褐色である |
屋根葺きからしばらく経過した銅板 黒褐色に変化している |
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